【日本で美容オイル有識者を集めてのワークショップを開催しました!】

SPJでは2019年3月5日より、「バオバブ製品の製造販売を通した農民グループの自立支援プロジェクト」の3年次を開始しました。1年次には対象農民組合に対して、ビジネスノウハウを身に着けるための研修を実施し、バオバブオイルの搾油機や商品保管庫の供与など、バオバブ事業を開始するための基盤を整えました。2年次には、バオバブ商品の衛生管理・品質改善に向けた支援と、マラウイ国内における販路開拓を重点的に支援してきました。3年次には、さらに商品の品質を向上させ、新商品の開発などにも取り組んでいきます。また、さらなる販路拡大を目指し、フラッグシップ店舗の獲得など、バオバブ商品の認知度向上を目指していきます。

さて、今回は2月に日本で実施した、美容オイルの有識者を集めてのオイル分析ワークショップについてご紹介します。

日本では、シアバターや椿オイルなどがスキン(ヘア)ケアオイルとしてすでに有名ですが、他にも様々なオイルが日本の市場にも出回っています。今回、マラウイ産のバオバブオイルに加え、モリンガオイルやホホバオイルなど、最近注目を集めているオイルを集めて、商品の比較分析を行いました。

今回、ワークショップに参加して下さった有識者は5名で、皆さん一般社団法人日本オイル美容協会認定のオイルソムリエの資格をお持ちで、普段から様々なオイルを実践で使っておられる専門知識を持った方々です。

今回はマラウイ産のバオバブオイルとモリンガオイルに加えて、日本で購入したホホバオイル、アプリコットオイル、マラクジャオイル、マルラオイルの6種類を使って、それぞれのオイルの色や香り、塗り心地や肌への浸透力などを5段階で評価し、各オイルの特徴を洗い出しました。

ワークショップの目的は、さまざまな美容オイルとバオバブオイルを比較し、プロの視点でバオバブオイルならではの魅力を語っていただくことと、バオバブオイルの販売促進にあたって想定ターゲットや、セールスポイントをアドバイスいただくことの2点でした。

事務局にとってとても嬉しかったのは、専門家にバオバブオイルが非常に高く評価されたことです。バオバブオイルの成分による保湿性やエイジングケアへの期待感に加え、肌なじみのよさ、浸透度の高さ、ほどよいつや・しっとり感はほかのオイルよりも優れているとの声が相次ぎました。

バオバブオイルを使った販促アイディア、商品開発のアイディアについては、バオバブオイルまわりの検索ワードが多かった順に「バオバブx効果」、「バオバブx髪」、「バオバブx酸化」、「バオバブxシャンプー」だったことからヘアケアやシャンプーに贅沢にバオバブオイルを配合してはどうか、ネイルやハンド用のオイルにバオバブオイルを配合すると乾燥する冬に良さを実感できそう、などの意見が寄せられました。

日本でのバオバブオイルの認知、使用にはまだまだ拡大の余地があります。しかし専門家から高い評価をいただけたことで、オイルを使った美容、肌の保湿に関心の高い中高年齢層にじっくりアプローチしていけば、利用意向、使用率は徐々にでも拡大できるのではという感触を得られました。品評会の結果はマラウイと共有し、マラウイでバオバブオイル販売の際のセールストークなどに活かしていきます。