杉並区立和田中学校にて講演会を実施しました!

2020年11月14日(土)、杉並区立和田中学校(校長:田口克敏先生)にて、全校生徒約200名を対象に、SPJ理事長・鈴木りえこと、SPJの関連団体『MPJユースの会(学生組織)』代表&副代表が「持続可能な開発目標(SDGs)について考える」というテーマで、講演いたしました。

本講演会は「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進支援事業」の一環として、これからの時代を担う子供たちに必要とされる資質・能力(ボランティアマインド, 豊かな国際感覚等)の育成を図るという目的で開催されました。

先ず講演の初めに、鈴木は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に関するクイズを出題。海洋プラスチック問題、食品ロス問題、男女格差問題など、日本国内でも問題視されている事柄について、中学生の皆さんが関心を持ちやすいようにクイズ形式で紹介しました。

 

その後、SDGsの前身である「ミレニアム開発目標(MDGs)」の概要やその経験で得られた課題・反省点を踏まえてSDGsが出来上がったこと、SDGsの達成に向けてこれまでSPJが行ってきた様々な事業などについてお話しました。

後半は、MPJユース 代表・青山洋祐さん(東京大学2年)と副代表・山川綾菜さん(東京大学2年)が「アフリカ渡航体験談」と「中学生からできる国際貢献」をテーマに講演。

 

普段なかなか知ることのできないアフリカの様子やその魅力について、今年2月に実施された「ガーナ研修」で撮影した写真を沢山使いながら紹介しました。また、SDGsの共通理念である「誰一人取り残さない」社会の形成に向けて、中学生からできる国際貢献や、周りの人・世界の人に関心を持ち続けることの大切さを伝えました。

ちなみに和田中学校は、公立中学校の中で最初に民間の校長先生(藤原和博氏)が就任して、教育改革を進め話題になった学校です。

質疑応答では、「なぜ2030年がSDGsの目標達成年として設定されているのか?」といった鋭い質問が1年生からも投げかけられ、和田中学校の学生の皆さんのレベルの高さが垣間見れました。また、日本は世界の中でもジェンダー格差が大きい理由について、授業後もわざわざ尋ねに来てくれる男子生徒さんもいて、心強かったです。

和田中学校の校内には至るところにSDGsについてのポスターやサインが貼ってあり、講演中も学生の皆さんが一生懸命メモを取り、真剣な表情で聞き入っている姿がとても印象的でした。

 「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、学生の皆さん一人一人が「自分にできること」について考え、行動を起こすきっかけ作りのお手伝いとなっていれば幸いです。

 

杉並区立和田中学校の田口校長先生はじめ関係者の皆様、生徒の皆さん、ありがとうございました!

田口校長先生(中央)、阿部圭祐先生(右)と校門前にて