「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」第7回会合を開催

2023年4月5日に「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)第7回会合が、衆議院第一議員会館で開催されました。

国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官が司会進行役を務め、会長の松本剛明衆議院議員・ 総務大臣からの挨拶後、以下のヒアリングが行われました。

【NTDsへの取り組みについて】
 (1) エーザイ株式会社(製薬企業の立場から)
    執行役コーポレイトコミュニケーション担当(兼)ESG担当 
   佐々木 小夜子氏
 (2) レメディ・アンド・カンパニー株式会社
  (アフリカ等で臨床試験を担う企業の立場から)
     営業本部本部長(兼)執行役員 国吉 央起氏
【デング熱について】
 (3) 株式会社ビー・エム・エル顧問/元国立感染症研究所/前神奈川県衛生研究所長
      高崎 智彦氏
【アフリカ等での民間企業支援】
  (4) 国際協力機構(JICA)人間開発部 保健1グループ 2チーム 保健医療専門役
   上田 直子氏

ヒアリング後、以下3つの提言案が提示され出席議員からの賛成が得られました。長崎でのG7サミット保健大臣会合などでも表明できるようにとのことでした。
① グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)の増資
② NTDsに対する日本の貢献、プレゼンスの向上(国際機関や国際協力機構(JICA)を通じた支援の強化)
③ アフリカ等における民間企業のネットワーク形成・支援の強化

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHOが定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。