【レポート】MDGセンターより「教育」に関して Part 2

MDGセンターの2012年の年次報告書から「教育」に関して抜粋しました。MDGセンターより「教育」に関して Part 1からの続きになります。あわせてどうぞ!  
 
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子供達のプログラム参加の教育的側面には、大きな利点があり、結果として農業技術や栄養情報を、そして生徒達に大きな自信も与えています。ニアンミニア[Nyamninia]小学校の成績は、平均点208点から新記録の325点まで向上し、一方、2005年には710人だった在校児童数が、2011年には875人に増加しました。 この成功に基づき、 サウリ[Sauri]の12以上の学校が、徐々にこのモデルを採用するようになってきています。 ルワンダ共和国[Rwanda]のマヤンゲ[Mayange]のように、ミレニアム・ヴィレッジの中には、読み・書き・研究の文化が普及していない国々もありました。2010年に始まったプロジェクト・ライブラリー・イニシアチブの目的は、この文化を根付かせるべく、 これらの実践を奨励することでした。「私達には、マヤンゲ中に散在した本がありました。このプロジェクトは、この図書館を建設する際のサポートや、より多くの教科書を用意してくださり、図書館に必需品を備えてくれました。そして現在、より多くの生徒達や地域のみなさんが、本を読んだり借りたりするためにやって来ます。」とマヤンゲの図書館員であるファイナさん[Mrs. Faina]は述べています。  
 
2011年には、このプロジェクトにより、さらに教科書を提供し、2つ目の図書館 建設にも寄与しました。その他の場所でも、同様の構想をサポートしてきました。例えば、ムワンダマ[Mwandama]では、2校の中等学校と14の小学校に本や補助教材の提供も 施されました。 情報通信技術[ICT]は、現代社会に十分に参加できる技能を生徒に身に着けさせます。また、ICTは勉強を楽しいものにし、生徒数に対する教員数の低い割合を克服する手助けになります。  
 
ルヒーラ[Ruhiira]のニャカムリ[Nyakamuri]学校は、ICTをティーチングとラーニングに統合するために、2010年にLenovo Cooperationから取得した5冊のノートブックに基づいて事を進めました。現在では、バーチャル百科事典や電子書籍、電子辞書、 教育ビデオは全ての主要科目の授業で使われています。また教師も、成績表を作るために表計算ソフトや、自分たちの授業を行うためのプレゼン用ソフトを利用しています。 「コンピューターは子供たちの学習方法を変えてきており、今、私が見ているのは興味をもった学習者の集団です。我が校の教師の中には、全てを学ぼうと夜の大半を研究室で 過ごす者もおり、私は少々心配しています。」とは、ニャカムリ学校長、フルゲンシア・カキーザ[Flugencia Kakiiza]さんの言葉です。    
 
ルワンダのマヤンゲで行われているICT授業の様子(写真右)  
 
ICTは、発展途上国での長年にわたる学校の教員不足問題を解決するカギを握っています。 そして、発展途上国の学校には、120人の生徒に対して、たった一人の先生しかいない学校もあります。ICTを通して、アフリカ中の何千人もの子供達が、1人の先生による1つの授業を受けることができます。研修、管理と報奨制度、これらすべての計画が、教育現場の質を高めています。
 
ムワンダマでは、教師達は、カリキュラムや指導方法論の研修を 受け、ライフスキルや栄養学、ヒト免疫不全ウイルス[HIV] / エイズ、コンピュータ・スキルなどの訓練を受けました。ルヒーラでは、研修は本年度の重要な活動の一つであり、 現在では、多くの教師達が以前よりはるかに自信を持つようになったと証言しています。  
 
学校管理システムは、教師達が最良のやり方に対応できるように手助けをしています。 また、MVPは、毎年ルヒーラの学校の主任達を、優秀だと評判を得ている学校の見学に 派遣しています。彼らの中で自分達の学校に新しい考えをうまく適用する教師には、 報奨が与えられます。 また、ルヒーラでは、教師達を惹きつけ、居続けてもらうために、当プロジェクトは彼らの家も建設した。一方、マヤンゲでは、追加授業を行う教師がやる気を起こすように、 その報酬として残業手当が付きます。これらの資金は、子供達の両親とMVPによって 賄われているのです。来年には私達は、子供達が適切な年齢で学校に入学することを 確実にするために、就学前教育にさらに重点を置くことで、小学校入学者のための 確固たる基盤を築いていくつもりです。  
 
MVPは引き続き、子供達を適した時期に学校に入学させることの重要性を親達に意識させていきます。そしてこれからも、教員研修を通じて教育の質を改善し、ライフスキル・プログラムや介入の強化、生理用ナプキンの提供を通じて女子教育をサポートしていきます。最後に、MVPは、主に恵まれない家庭の優秀な女子を対象に、奨学金を用いた 中等学校への進学をサポートしていきます。  
 
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この英文は学校法人山口学園ECC国際外語専門学校様のご協力により、日本語訳をしていただきました。国際ビジネス学科総合英語コース<通訳専攻>1年岡田祐司様、樫平沙希様、川崎道生様、中野杏奈様   ありがとうございました!