ミレニアム・ビレッジからレポートが届きました! ①

~ガーナのミレニアム・ビレッジにおける地域密着型の教育サポート~
Sarayu Adeniからの報告


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 子供を育てること、そして学校を建設することは地域全体の協力が必要である。ガーナのBonsaaso村における教育のイニシアティブは主としてミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)によって行なわれているが、いくつかの地域は独自の方法でこの事業を支援している。


 それらの地域による貢献で最も一般的なものは、教室や教師の宿舎、管理事務所、キッチンなど、学校施設の建設である。PTAは自治会の会議で会費を集めたり、寄付を受け入れたり、その地域の金鉱山会社から使用料を請求したりすることで、資金を工面した。資金を使い切る前に事業を終えることが出来なかった地域もあるが、学校建設を優先させ、それを統制することができた地域もあった。MVPはそれらの地域と共に未完成の建設事業のための解決策の模索と資金提供を続けている。


 ある地域では、他の地域から危険な道を通り学校へ通っていた生徒や教師を受け入れるため、二部屋ある幼稚園が建設された。また別の地域では、進みの遅い教室拡大事業の屋根や床の工事を終わらせるために、MVPは現物支給を申し出た。


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 Bonsaaso村屈指のココアやプランテンの収穫率を誇るApenimadi学校農場の外でMVPの教育責任者はそこの教師と話をした。
 Bonsaaso村の学校にとって、農場と農園はもう一つの収入源である。保護者、地域の人々、そして生徒たちは学校の所有地の中の小さな区画を耕すために時間を費やしている。ココアなどの換金作物は学校備品を購入する資金を捻出するために売却される一方で、プランテンや他の特産物が学校での食料支援の一助となっている。


 全体的にみれば、学校のまわりの地域住民は食料支援委員会とともに、学校農場の収穫を手伝い、生徒の食事を作り、またはゆっくりだが確実に自分たちの子供が初等教育以上の教育が受けられるように資金を集めることで、自分たちを組織化する努力を行ってきている。


 低所得者には鉱山業と農業において経済活動を行う機会があるので、MVPの学校への参加を続けることは難しい。しかしこれらの小さな成功は、地域参加の教育への可能性を見せている。




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Sarayu Adeniはコロンビア大学国際公共政策大学院の開発行政修士生。彼女は2014年の夏に、ガーナのBonsaaso村で行われているMVPの教育部門で活動した。




この英文は学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校様のご協力により、学生の方に翻訳していただきました。
[翻訳ボランティア] 
学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校
国際ビジネス学科 総合英語コース<通訳専攻・翻訳専攻> 1年
黒住友愛様、杉野碧様、築山夏子様、野々原知賢様
ありがとうございました!