コロンビア大学地球研究所からのメールマガジン

banner_july[1].jpgbanner_july[1].jpg

コロンビア大学地球研究所のミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに参加したテレサ・S・カラマノスさんからのメッセージが、メールマガジンで届きました。

MV_Banner[1].jpg
皆さまへ
夏を目前に、私達はミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに参加する機会を得ました。コロンビア大学地球研究所チームとそのパートナーがアフリカで進めている重要な仕事を体験することができたのです。
滞在を終え大学に戻ったとき、熱心な同僚や活動資金提供者と協力関係を結ぶことができた私達は本当に恵まれていると感じました。皆さまの団結がアフリカの人々の生活を変えているのです。
コロンビア大学地球研究所
ファンディング・イニシアチブ・ディレクター
テレサ・S・カラマノス


●活動資金提供者 マリ、セネガルのミレニアム・ビレッジを訪問
2008年6月、地球研究所サポーターである勇敢な6人が、同研究所ファンディング・イニシアチブ・スタッフおよび事業スタッフ200人が活動するマリ共和国バマコ市を訪問した。バマコに到着後、マリの他地域やセネガルの村々も訪れ、学校や農業、水利用などの改善に取り組むミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの進捗状況を視察した。
●温暖化がもたらす危機 地球規模で生命に影響
コロンビア大学および10機関の最新分析によれば、人為的気候変動による温暖化で地球上の生命が形態的、生態的に大きく影響を受けている。木々や植物の展葉が早まり、北半球では動物が北へ、高度の高いほうへ移動していることを確認。また欧州、北米、豪州では鳥の渡りに変化があることが確認された。
●気候変動と国家安全保障
米国家情報会議(NIC)は、今後20年間で気候変動が国家安全保障にどのような悪影響をもたらすかを予測している。調査報告に大きく貢献した地球研究所国際地球科学情報ネットワークセンター(CIESIN)は、気候変動により政治不安や難民大移動、テロ行為、水資源や天然資源の確保を目的とした国際紛争が起こる可能性について分析している。
●公衆衛生専攻の学生 ミレニアム・ビレッジで実習
コロンビア大学の学生がアフリカ農村部で実習している。同学公衆衛生修士課程グローバル・ヘルス・トラック・プログラムの学生が、現地に6ヶ月間滞在し、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに参加。実習期間中、学生達はタンザニア、ナイジェリア、セネガル、ウガンダ、マラウイで、研究員や医師、政策立案者と共に働く機会を得る。水質改善、衛生管理、HIV・エイズ問題や診療所運営、青少年の健康指導などに取り組んでいる。
●地球インターン生 夏期研究を開始
ラモント・ドハティ地球観測所の地球インターンプログラムに参加する学部生が、同機関で10週間の夏期研究を開始した。研究テーマは小惑星衝撃や気候変動から海洋学、微生物学など、それぞれに興味深く革新的な内容だ。
●珍しい切手のオークション 収益金がアフリカでの活動資金に
グロス夫妻により寄付されたスカンジナビアの切手コレクションがオークションで売却された。約160万米ドルの収益は、地球研究所がアフリカで進めるミレニアム・ビレッジ・プロジェクトにおいて現地での取り組みを拡大するために役立てられる。プロジェクトは現在、50万人を越えるアフリカの人々の生活向上に貢献している。

翻訳:田村トリサ