ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では、去る12月7日に遠藤貢氏(東京大学大学院総合文化研究科)を講師にお招きし、第30回MPJ研究会を実施いたしました。
「機能する崩壊国家としてのソマリア」と題した本研究会では、遠藤先生の近著「崩壊国家と国際安全保障 ソマリアにみる新たな国家像の誕生(有斐閣2015年)」に沿って、中央政府をもらず様々な主体が割拠する、いわゆる「崩壊国家」であるソマリアが、いかにして機能してきたかのかについてお話いただきました。さらに近年は、崩壊国家に類する国が現れてきていることから、今後いかにしてそのような国家があり続けるのか、また国際社会との関与はどのようにあるべきか、等についてもお話いただきました。
今回の研究会は、一般の方々にはなかなか難しいテーマであり、また平日の夜の開催であったにも関わらず、多くの方々にご参加いただくことができました。質疑応答ではソマリアや難民に関する質問が多く飛び交い、それぞれの方々が考える今後のソマリアや支援の在り方などについて大変有意義な意見交換の場ともなりました。
遠藤先生、ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
※本研究会の報告書は、後日掲載させていただきます。