エチオピアのMV、コラロ・クラスターを視察しました

 7月末にエチオピアの首都アディス・アベバで開催されたミレニアム・ビレッジ全体会議の直前に、エチオピアの北方Hawzen地域にあるミレニアム・ビレッジ、コラロ・クラスターをプロジェクトチームとともに訪問しました。
 このクラスターは米国アリゾナ州セドナに似て、切り立った崖に囲まれた高原。大地溝帯という大断層が通る地域で、エチオピアでも最も貧しい地域です。主要な道路から50キロ以上離れた11村がクラスターを構成し、5,500人の住民が住んでいます。首都から小さな飛行機で一時間、車でボコボコ道を2時間という環境は、他のどのビレッジよりも過酷に感じられました。
 残念ながら雨季で大雨のために飛行機が5時間遅れ、また私たちが乗った車が泥沼にはまるハプニングもあり、予定を大幅にカットした内容となりました。コラロをミレニアム・ビレッジに選んだ元エチオピア農林大臣のBelay E Begashaw博士が「最悪の場所を選ぶように指示した」とおっしゃる通り、まさに「不毛の地」という印象です。
 そこで私たちは、クリニックや村人たち全員が協力して作りあげた堤防を見学しました。写真にあるように、その素晴らしい整備状況に参加者たちは心を打たれました。農作物の生産増、マラリア罹患率の大幅減少、就学率の上昇など、厳しい環境にも関わらず目覚ましい成果をあげています。
 ビレッジに関する詳しい状況は、以下に示すミレニアム・プロミスのサイトをご覧ください。
http://www.millenniumpromise.org/site/PageServer?pagename=mv_main

理事長・鈴木りえこ

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写真上段:左から、車が泥沼に嵌って村人に助けられた、サックス教授アシスタントのシンディと村の子どもたち、スクール2スクール・プロジェクト担当ケティーと村の子ども、村のクリニックと医師
写真下段:左から、ロバと子どもたち、らくだは重要な運搬手段、村人が協力し合って建設した堤防