セネガルだより 3  Potouから~

現在セネガルを訪問中の伊藤より最新のレポートをお伝えいたします。
○パンアフリカユースリーダーシップサミット視察がポトゥーへ
全アフリカ諸国から若者がダカールに集まり「第4回パンアフリカユースリーダーシップサミット」が開かれ、200名を超える視察団がポトゥーのミレニアムビレッジを訪れました。テレビ取材も同行し、このイベントの重要性が伺われます。
視察団はまず県庁のとなりにある町でいちばん大きなホールに到着後、MDGセンター長とポトゥーのプロジェクトリーダーから説明を受けました。アフリカ大陸全体のさまざまな国から集まっていますので、英語とフランス語で進められていきます。ここで、アフリカ大陸10か国の80の村で実施されてきているミレニアムビレッジプロジェクトの概要と、ここポトゥーのプロジェクトについての紹介がありました。そして、事前に予備知識をインプットしていよいよポトゥーの現場へ向かいます。

【全アフリカからミレニアムビレッジ視察に訪れた若者たち】

【全アフリカからミレニアムビレッジ視察に訪れた若者たち】

【いよいよプロジェクトの現場へ200名超の若者が向かう】

【いよいよプロジェクトの現場へ200名超の若者が向かう】

【診療所で説明に聞き入る若者たち】

【診療所で説明に聞き入る若者たち】


○プロジェクトの現場を体感する若者たち
現場の診療所に着くと、より具体的な説明が始まりました。まず村の状況やプロジェクトの経緯について村長や視察団のリーダーも交えて話し出すと、参加者のヤングリーダーたちは熱心に耳を傾けていました。続けて、コミュニティーの保健医療の担当者が登場し、専用のリュックサックから応急用の常備薬や検査キットなどを取り出し、ひとつひとつを解説していきます。
そして質問のコーナーが始まるとみな一斉に手をあげ、ひとり一問という制限にもかかわらずなかなか終わることはありませんでした。未来を担うリーダーたちの姿を見たような気がします。彼らがそれぞれの国にミレニアムビレッジプロジェクトの現場の知恵を持ち帰り、アフリカ大陸全体でプロジェクトの精神が引き継がれていけば、これほど意義深いことはありません。
【リュックサックにまとめられた応急セット】

【リュックサックにまとめられた応急セット】

○ミレニアムビレッジプロジェクトの重要性を再確認
このようすはこちらのメディアでも報道されました。アフリカ大陸全体から視察に訪れるという、それだけ大きなイベントだったのです。それはとりもなおさずミレニアムビレッジというプロジェクト自体が、広くアフリカ全体のモデルとなりうる試みであり注目されている活動であるからに他なりません。ミレニアムビレッジの実践が継続し、また広がっていくことの重要性をあらためて認識しました。