3月のボランティア学生派遣事業にさきがけ、理事長鈴木りえこが2月中旬にモザンビークのミレニアム・ビレッジ(ガザ州シブト-サモラ・マシェル村とナンプラ州西にあるモザンビーク島周辺の村メコンタ)を視察してきました。
モザンビークのミレニアム・ビレッジは、UNDPとポルトガル政府、モザンビーク科学技術省の運営下にあります。日本政府も来年度以降支援を開始する予定です。
シブトは首都マプトから車で4時間ほどのところにあります。この地は二人の大統領と現・科学技術大臣の出身地でもあり、そのせいか学校設備は大変整っていました。シャイシャイとシブトの中学校における数独の講習会でも、初めてというのに10分で解いてしまう生徒もいて、ボランティア学生たちとの交流が期待されました。
私たちが訪れたとき、サモラ・マシェル村ではモリンガという植物の苗木を植えるための講習会が開催されていました。これはこの地方に自生する植物で種が水を浄化し、葉っぱはカルシウムが豊富なのだそうです。
村は穏やかな昼下がりで、午前中に農作業を済ませた村人がそれぞれ食事の用意をしたり、くつろいでいる様子でした。私たちは村長のご子息の息子さんの家族にお世話になることになっています。この村では、電気がなく、キッチン(写真)は煉瓦の上に鍋を乗せ、薪か炭で火をおこすそうです。水道もなく水は近くの井戸から汲みます。水浴び場とトイレが同じ場所(写真)ということでした。
村の施設といえば、科学技術省の運営下にあるコンピュータ教室があり、養鶏や養殖もおこなわれています。私たちのために担当の村人が魚を網で捕らえて見せてくれました。
村の担当官サンボさんによると、農業用のポンプを確保することが喫緊の課題だそうです。視察に同行したフランス人画家のマーク・エステル氏が、科学技術大臣マシンゲ氏に対して、ポンプの半額を寄付してくださる約束をしました。現在残りの半分を寄付してくれる企業、組織、個人を探しています。