ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では2月24日(金)に、「グローバル・フロンティア講座~最期の市場アフリカに挑む」の第十一回講座を開催いたしました。JICA客員専門員で北海道当別町の町会議員も務めていらっしゃる宮司正毅氏に「アフリカ進出の要諦」というテーマでお話し頂きました。
宮司氏は1965年に三菱商事株式会社に入社され、南アフリカ・ヨハネスブルグ支店長、欧州三菱商事会社社長、本社常務執行役員などを歴任されてきました。1998年、三菱商事はモザンビーク政府と世界最大の資源会社BHPビリトン、南アフリカ開発公社と共同で、アルミ精錬会社の「モザール」を設立、このプロジェクトの中心的な役割を果たしてこられたのが宮司氏です。
【写真】宮司正毅氏(JICA客員専門員・北海道当別町町会議員)
『モザールは、現在、年間56万トンのアルミ地金を生産し輸出しています。今日ではアルミ製錬がモザンビーク第一の産業となり、同国の全輸出額の55%を占めています。』さらに『モザールでは1,100名の人が働いており、サブコントラクターの従業員、港湾荷役などのプロジェクト関係者総計で1万名に及ぶ大きな雇用機会が創出されています。』(三菱商事HPより)とあるように、モザンビークの経済に大きな発展と恩恵をもたらしています。
また、周辺地域への社会貢献にも積極的に取り組んでおり、学校の建設、マラリア予防と治療のための診療所整備、HIV教育の浸透等の支援を行っているほか、農業の振興や工芸品の商品化を推進している地域の経済活動を積極的に支援しています。アフリカが必要としているのは持続的な経済発展であり、そのためには民間セクターの果たす役割というのが大変重要です。
JICAのHPに池上彰氏と宮司氏のインタビューが掲載されています。 ぜひこちらもご覧ください。
次回グローバル・フロンティア講座(第11回)講座は2012年3月21日(水)に開催いたします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!