<本間真理子の活動概要>
MPJからはサポートスタッフとして本間真理子が参加。サポートスタッフは整体師、ネイリストなどが円滑に活動できるようにロジの手配や被災者の方々の要望を伺い、施術時間の調整を行うという重要な仕事を行う。人気の高いメニューを不満が出ないように配慮して時間内に収めることが非常に神経をつかう繊細な役割と実感。佐々木さん、菊池さん、及川さん、佐藤さんなど同じ苗字の方が多く、混乱しないように注意している。今回はおよそ100世帯が暮らす「高田高校仮設住宅」で終日サポート業務を行った。
①高橋潤先生による「加圧・ストレッチマッサージ」
高橋先生は自分でもできるストレッチの方法などを教えながら手際よく、丁寧に17名の方々に施術を行った。施術を受けた方々は口々に「痛みが取れた」「肩が上がるようになった」「楽になった」とお礼の言葉を述べていた。
終了時間間際になり、時間休を取り会場に駆けつけた方がいらっしゃった。震災後、全身の疲れが取れず、体中が痛い。今日はどうしても施術を受けたくて休みを取ったそうだ。
すでに予定時間を過ぎていたが、高橋先生にお願いすると、気持ち良く施術を引き受けて下さり、とても喜ばれた。
②荒木恭子先生による「ネイル」 花やストーンなどのモチーフを合わせたおしゃれなネイル、ハンドマッサージなど16名の方々に施術。ネイル初体験の方が多い。施術に要する時間は20分でその間、穏やかな会話が癒しに効果的だと感じた。施術後、爪先に明るい色が入るとどなたも例外なく華やいだ気分になる様子が伝わってくる。
83歳の女性が勧められてネイルを初体験。好きな花の色を聞かれて「紫」と即答。紫の花のモチーフをつけてもらい、完成後、お孫さんに写メを撮影してもらい、遠くに暮らす親戚に送っていた。
③フラダンスチーム 11時半の開始予定なのに、11時前には在宅するほとんど全員の方々、50名以上の方々が参集。今か今かと待ちわびている様子。フラダンスチームの皆さんにお願いして開始時間を繰り上げてもらう程だった。ショーが始まると鮮やかな衣装とハワイアンミュージックで会場は一瞬に南国ムード。衣装の早変わりも見事で優雅で美しいパフォーマンスに全員が夢心地。
「見上げてごらん空の星を」では被災された方々の心情に寄り添う歌詞に感極まって涙する方も多く感動的だった。アンコールも含めて8曲のショーの終了後も長い間、記念撮影と交流が続いていた。
フラダンスチームのメンバーに9歳の遠藤ココロさんがいた。9歳にして素晴らしい踊り手で会場から賞賛の拍手が鳴り止まなかった。遠藤さん一家は昨年の「サンタが100人やってくる」にも参加し陸前高田などを訪問した。母親のかおりさんは遠野市の出身で、この日は遠野の実家からも家族が応援に駆けつけた。滝の里工業団地への移動の前に、かおりさんは「これまでチーム恵比寿の継続的な活動のお陰で私たちもこのような機会を頂くことができました。心から感謝します」と謝辞を述べて下さった。 |