こんにちは!MPJユースの会、東京大学法学部三年の川溿(かわばた)晃平と申します。
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では3月27日~28日にかけて、ABEイニシアティブなどでアフリカから日本の国際大学(新潟県南魚沼市)に来ている留学生を東京に招いて、交流会を行いました。会を盛り上げるべく、企画から運営までMPJユースメンバーが協力して準備を行いました。
まず、1日目の文化交流パートをご紹介します。
文化交流では、アフリカ諸国の留学生が日本の文化を、日本の学生がアフリカを知ろうということで、まず留学生に出身国を紹介してもらいました。紹介してもらったのは、ウガンダ、シエラレオネ、ガーナ、モザンビークです。
この4か国は地理的に同じアフリカでもだいぶ離れたところにあり、文化も大きく異なるため、とても興味深かったです。僕はユースとして、昨年ウガンダに渡航した経験があったため、主食のマトケ(食用バナナ、甘くない)の写真に一種のノスタルジーのようなものを感じながら、プレゼンテーションを聞いていました。
さて、次は日本の紹介です。日本の四季と、それに因んだ行事を季節に沿って紹介し、お箸の使い方、漢字の書き方を教えるレクチャーも行いました。最後には、おはぎを作って皆で食べました。アフリカでも、豆は主食としてよく食卓にあがるのですが、デザートとして甘い餡子を食べるのは少々ビックリだったかもしれません…
お互いの文化について完全な理解を得るには、3時間程度のこのパートは短すぎたでしょう。しかし、不寛容さ故に苦しみ、傷つく人々があまりに多いこの世界にひとたび目を向ければ、案外こういった機会の積み重ねこそが相互理解を促進するうえで重要な役割を果たすのかもしれないと思いました。今回少しでも留学生が日本を好きになってくれたなら、それに勝る喜びはありません。
それでは、失礼しました!
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続いてはMPJユース代表、東京大学文学部4年の福谷佳苗が担当します。
私からは1日目の夜の東京湾屋形船クルーズと、2日目の浅草観光についてご紹介します。
屋形船クルーズからは残りの留学生も合流し、総勢30名で東京湾の夜景を眺めながら、もんじゃ焼きやお好み焼きを楽しみました。
屋形船では4、5人毎にテーブルに分かれ、それぞれの鉄板で自分たちで色々と焼いていくスタイルだったため、作り方を巡って各テーブル奮闘していました。
一般に日本の料理を紹介するとなると、和食や寿司といったものをまず紹介することが多いですが、今回はそれとはひと味違った日本の食文化を経験してもらえたのではないでしょうか。留学生の中では特にもんじゃ焼きが好評であったように思います。
そして2日目は浅草観光をグループに分かれ、ゲーム形式を取り入れて楽しみました。このゲームというのは、浅草のいくつかのスポットの写真が載った地図を基に、それらがどこにあるのかを探し出すというもので、ぼんやり歩いていてはなかなか気づかないようなスポットも含まれていました。
1グループ多くても5、6人という少人数でお昼過ぎまで観光したため、メンバーでお互いについて話す時間も長く、より親しくなれたと思います。私自身は、普段はなかなか交流する機会のないアフリカの学生たちですが、案外同じような悩みを抱えていたりすることを知り、それ程私たち日本人と異なるところばかりでもない、というようなことを感じました。
全体として、今回の交流会では、単にお互いの文化を紹介し合うだけではなく、観光や夜の屋形船の時間も含めて、個々人同士で様々な話題について語り合ったことで、「日本人」、「アフリカの人」といった枠に囚われない相互理解ができたのではないでしょうか。そして、こうした機会に恵まれた私たちユースが、今後この経験を外に向けて発信していくことの必要性も強く感じました。
この取り組みは今回が初めてでしたが、今後も定期的に開催していくことで、僅かながらも、日本とアフリカの学生間のネットワーク構築に繋げていければと思いました。
文責
MPJユース代表
福谷佳苗
MPJユース副代表
川溿晃平