去る8月27日の夕方、第6回アフリカ開発会議(TICADVI)のため、安倍晋三総理大臣とともにケニアの首都ナイロビを訪問されていた安部昭恵総理夫人が、ケニア・シアラ県にあるミレニアム・ビレッジ、サウリ村のチームリーダー、Ms. Jessica Masiraとヘルス・コーディネーター兼医師である Mr. Donald Apat、MPJ理事長・鈴木りえこと、インターコンチネンタルホテルにて約30分間の面談を行ってくださいました。安倍総理夫人は、マーガレット・ケニヤッタ・ケニア大統領夫人ほか、各国の大統領夫人らとの公式イベントが目白押しという超多忙なスケジュールを割いて、日本政府が2005/2006年から支援しているミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの設立の経緯、経過、成果などに熱心に耳を傾けてくださいました。本当にありがとうございました!
ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)は、国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成へ向けた介入アプローチのあり方を世界に示すために、一日1.25ドル未満で暮らす人々が多い最貧国最貧地域の中からモデル村が選ばれ、介入が実施されています。サウリ村はHIV感染者が多いこともあり、第一号の村に選ばれました。この村はMVPが終了する2016年6月までの3年間は日本の支援で運営されていたため、JessicaとDonaldから安倍総理夫人に対して、心からの感謝の気持ちが伝えられました。
ミレニアム・ビレッジは人工的に区切られた村なので、その周辺の村や伝統を守る地域のリーダーとの話し合いについて、総理夫人からご質問があり、設立当初にジェフリー・サックス教授ご夫妻とサウリ村を訪問した鈴木から、「村々を訪れ、数時間にわたり村人らと一緒に地べたに座り、地域の長老たちと話し合い理解していただいた」とお答えしました。 サウリ村には、2005年にアメリカの人気女優アンジェリーナ・ジョリ氏もサックス教授ご夫妻と訪問されたことがあり、その様子がMTVで放映されました。安倍総理夫人も「私もいつか訪れたい」とおっしゃってくださり、Jessicaたちもそのために「準備を惜しまない」と和気あいあいとした内容の濃い会談となりました。
実は、村からはHIV陽性の母親とHIV陰性の子ども2組が、MPJセミナーのためにナイロビを訪問中で、総理夫人側は彼女たちもこの面談に参加することに対して積極的に対応してくださいましたが、TICADVI中はケニア側の警備が非常に厳しく、面会に必要なIDなどの書類が準備できなかったため、残念ながら母子との面談は実現できませんでした。いつの日か安倍夫人がサウリ村を訪問され、母子らとの面会が実現することを願っています。