今回はマラウイに駐在しているMPJスタッフ(青木・天野)の普段の生活の様子についてご紹介したいと思います。
前回のブログ(2017年4月6日付)でもご紹介したように、二人とも元青年海外協力隊のマラウイ隊員¹という事で、マラウイの生活にはすぐに馴染むことができました。現地語であるチェワ語も駆使して、マラウイ人とコミュニケーションを取りながら日々暮らしています。
首都リロングウェにはスーパー、新鮮な野菜を売っている地元マーケット、レストランなどもあり、食事面ではあまり困りません。移動手段は日本の中古車を使用したミニバス、タクシー、トゥクトゥク²、自転車タクシーなど様々揃っていて、年々交通量も増えており渋滞するほどです。市内のほとんどの場所には電気と水道が通っていますが、停電や断水は頻繁にあります。オフィス街では現地の人々はきちんとした洋服をまとい、スマホや車を持っていたりと、“アフリカ”のイメージとは大きくかけ離れています。
一方で電気も水道もない村での生活は、まさに日の出と共に起き、日の入りと共に寝る、といったシンプルな生活です。村の人々は朝起きたらまずホウキで掃除をし、手洗いで洗濯をし、近所の人たちとおしゃべりをし、食事の時間になれば火を起こしてシマ(マラウイの主食で、トウモロコシの粉をお湯で練ったもの)を作り、家族揃ってシマを食べ、暗くなったら寝る。毎日「生きる」ために時間を割き、「生きている」という実感が湧きます。国として発展はしていないですが、人とのつながりであったり、今の日本には失われてしまった大切なものがマラウイにはたくさんあるように思います。
現在駐在員は首都に住んでいることもあり、村の生活と比べると生活レベルはぐっと上がりますが、それでも街を歩けば誰かが声をかけてくれたり、人と人との距離はとても近く、日々の生活もゆったりとした時間が流れています。
~1日の様子~
<出勤>
普段は私物の自転車にて出勤。荷物の多い日などはカバザ(自転車タクシー)にお願いしています。
<ミーティング>
フィールドワークのない日は事務所で次のワークショップについての打ち合わせや資料作成を行なっています。
<昼食>
昼食は毎日スタッフ全員でシマを食べています。少量を手で丸めながら捏ね、おかずと共に食べます。本日のおかずはウシパ(小魚)とンピル(菜っ葉)。
<休憩中>
男性スタッフは昼食後、マラウイのボードゲーム“バオ”を楽しんでいます。皆とても真剣にプレーしています。バオとは二人対戦で、相手の陣地にある玉を全て取ったら勝ちとなる、日本でいう将棋のようなゲームです。
<帰宅>
現地スタッフは日本語にもとても興味を持っており、様々な日本語をマスターしています。最近覚えた言葉は、「じゃ、また明日!」。
(注1)青木:2012~2014年、村落開発普及員として活動
天野:2014~2016年、青少年活動隊員として活動
(注2)主に東南アジアから南アジアで普及している三輪タクシーの名称