ニューヨークのミレニアム・プロミスからのニュースレターを翻訳しました。今回は、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの中間報告書の発行、同時に国連事務総長パン・ギムン氏のビレッジ訪問についてお知らせしています。
親愛なるパートナーの皆様へ
皆様と同じように、私たちも結果主導主義です。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)より初めての中間報告書を皆さんにお届けすることができ、大変光栄に感じております。「地方アフリカにおける開発の成果―ミレニアム・ビレッジの3年後の姿」と題するこのレポートによって、持続可能な地方の開発への足掛かりとなる、単純かつ低コストの介入への統合的な取り組みの効果を確認することができます。食糧生産や疾病対策、そのほか水や公衆衛生などの基礎基盤インフラへのアクセスにおける大きな進歩を5つの地域で実証しており、今後数か月にわたって行われる関連報告の最初のものとして、このレポートは大変意義深いものです。
今回のレポートでは、以下を始めとする結果が公表されました。
・蚊帳の利用が7倍に増え、マラリアの羅漢率が平均で60%近く減少しました。
・主要作物の生産が平均で2倍以上に増加し、2歳未満の子供における慢性的な栄養失調を30%減少させることができました。
・80%以上の児童へ給食が支給され、就学児童数の増加および教育の向上へと繋がりました。
・熟練助産師による立ち会い出産が平均で40%以上増加しました。
・改善された水源の利用が3倍以上に、また改善された公衆衛生施設の利用は7倍程度までに、それぞれ増加しました。
図らずも中間報告の発表は、Mwandama(マラウィ)にあるミレニアム・ビレッジへの潘基文国際連合事務総長の日曜訪問と重なるものでした(5月30日)。在任中の国連事務総長の視察を受けるのは、MVPにとって初めてのことです。潘事務総長は訪問中、MVPの成功が世界中で最も貧しい地域にあっても私たちにできうることを確認するケース・スタディであるとして、世界へ向けて、ミレニアム・ビレッジを注目するよう呼び掛けられました。
今後とも引き続き皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
ジョン・マッカーサー
ミレニアム・プロミス最高経営責任者