8月28日(月)より、MPJ東京事務所のスタッフである礒部(*1)は、外務省が主催する「NGO海外スタディ・プログラム」の研修生として約3ヶ月間、ウガンダの現地NGOである「TPO Uganda」へインターンとして派遣されました。
本プログラムは、日本の国際協力NGOの人材育成を通した組織強化を目的として確立され、研修生は主体的に研修計画を策定し、各々の能力強化を図ることができるプログラムとなっています。
MPJ本部スタッフである礒部はこのプログラムを活用し、「災害・紛争等の人道緊急時における心のケアと精神保健・心理社会的支援の運営方法を学ぶ」というテーマで、ウガンダにて心のケアや精神保健の支援活動を20年以上実施しているTPO Uganda (TPO: Transcultural Psychosocial Organization)という現地NGO団体にて研修を開始いたしました。
9月からの2ヶ月間はウガンダ北部に位置するTPO ユンベ事務所へと派遣され、南スーダン難民居住区の「ビディビディ難民居住区」というエリアにてフィールドワークを行い、TPOが実施する難民の心のケア事業に従事する予定です。その後、ウガンダ西部に位置するキリャンドンゴ難民居住区へと移動し、約一ヶ月間、キリャンドンゴにおけるTPOの活動を視察・従事することとなっています。
災害や紛争等の人道緊急時において、「心のケア」という分野は繊細に扱わなければならなく、また支援する側も感情移入しすぎることにより、自らも精神的病に犯されるケースもあり、支援活動としては難しい課題となっています。今回の研修では、心理社会的支援を長期にわたり支援してきたNGOにて、その運営方法を学ぶことで、日本の「心のケア」事業の更なる強化に繋がるよう、努めていきたいと思います。
(*1礒部美穂 略歴) 学生時代、南アフリカでのHIV/AIDS アウトリーチプロジェクトについてのフィールドワークや、ガーナにおいてマイクロファイナンス企業にてインターンを経験。 2017年2月よりMPJ常勤スタッフとして勤務。