6月28日、MPJ Youthは文京区シビックセンターにて「これからの開発援助の話をしよう~アフリカ・ルヒーラ村の現場から~」(ご案内ページ参照)と題するイベントを開きました。
この会の主旨は、MPJ Youthの学生12名と社会人1名で春休みを利用しウガンダに研修に行き、ミレニアム・ビレッジ※のルヒーラ村にてホームステイした経験の中で、開発援助の効果、開発援助の限界について感じたことを共有し、その上で参加者全員で本当に有効な開発援助プロジェクトを考える、というものです。ちなみに、この研修にはMPJ理事長の鈴木りえこも一部参加し、MPJが支援している女児の家(年収300ドル)に宿泊しました。
※ミレニアム・ビレッジとは
国連開発計画(UNDP)や国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)、コロンビア大学地球研究所とNGO法人ミレニアム・プロミスによる大規模開発支援の現場。現在はサハラ以南のアフリカ地域 10ヶ国にある約80の村を指定し、MDGs達成と極度の貧困の解消を目指している。
報告会のプログラムは
・ウガンダ研修で何をしたのか
・ルヒーラ村ではどういった援助がなされどういった効果があったのか
・それぞれの視点からみたルヒーラ村
・理想の開発援助を考えるディスカッション
という流れで行われ、
当日は大学生を中心に約60名の方に参加していただき、大盛会となりました。報告会では活発なディスカッションが行われ、8つの班それぞれが開発援助に対する斬新なアイディアを提案してくれました。
例えば持続性のある開発を目指す援助を行うには、どういう工夫をすればいいのか。この難題に関しても、各班から、「撤退する基準を明確にする」、「援助を条件付きで有償にする」、「村人からなる協議会をつくり、援助はそこで話し合われた内容に対して行う」などといった多くの意見が出されました。
ウガンダに足を運んだ学生の「素朴な実感」から始まった今回のイベント。このイベントが、参加者の皆様が開発援助について再考するきっかけとなったり、将来開発援助に何らかの形で関わる際のヒントとなれば幸いです。
MPJユースの会
佐野 由梨
(MPJ Youthのホームページ http://mpjyouth.web.fc2.com/index.html)
(本イベントのFacebookページ
https://www.facebook.com/events/729524567105755/ )