【写真】上段:JICA地球ひろば@広尾で放映されたウガンダ女児への公開インタビュー、ウガンダ・MbararaにあるMVPクラスター・オフィスにて日本からのインタビューを受ける4人の女児たち(中央、右の2枚)
下段:ルヒーラ村の小学生に絵本『どうぶつたち』を手渡すMPJスタッフ杉江真理子、Patienceの家でインタビューを行う杉江とナオミさん(MPJインターン)、Peninahの卒業祝賀会に参加しました!
去る1月末、MPJスタッフ杉江真理子とMPJインターンのナオミ・ウィリアムさんが、ウガンダのミレニアム・ビレッジ、ルヒーラ村へ出かけて、昨年からMPJが支援している女児たちとこれから支援しようとする女児たちへのインタビューを実施しました。このインタビューの模様は、JICA地球ひろば@広尾・東京の研修室を借り、一般向けに公開され日本からも参加者たちが、ウガンダの女児たちに対して直接質問することもできました。
MPJでは、2010年2月(ウガンダの新学期)から、ルヒーラ村の女児11名に対して、寄宿舎付きの中等学校で勉強するための奨学金を提供しています。選抜の基準は、(1)優秀であること、(2)家が貧しくて奨学金なしでは中等学校へ行くことができないこと、(3)女の子であること、の3項目です。女の子だけを選ぶ理由は、サハラ砂漠以南の貧しい村落では、もともと進学率が非常に低いうえ男の子の進学が優先され、女の子は学校へ行けず家事を手伝い低年齢で結婚する可能性が高いためです。
2010年2月の時点では、すでに国連開発計画(UNDP)がルヒーラ村の女児支援を行っていたため、MPJではその中の10名中8名を引き継ぎ、新たに3名を新規で支援しています。
Primary Leaving Exam(PLE-小学校卒業認定試験)と呼ばれる全国試験では、「村で初めて女の子が全国トップクラス(Devision 1)で合格した、しかも一挙に3人も!」と教育担当者が喜んでいました。昨年は、MPJインターンのナオミさんが現地へ出向き、女の子たちの家を一軒一軒訪ねたり、本人やご家族のインタビューを行ったり、中学校へも視察にでかけました。そのような地道な活動も成果をあげたこと、また女の子たちも「努力をすれば未来が開ける」ことを実感したことなどから、今年1月の試験では全国トップクラスで卒業した女の子がさらに10名以上でました。そのため、MPJでは今年、新たに6名の支援を開始し、その数は合計17名となりました。
1月28日に、生まれて初めて村を離れてMbararaというミレニアム・ビレッジ・プロジェクトのオフィスがある地方都市へ出かけ、日本への公開インタビューに応じてくれた女の子4名は、かなり興奮ぎみだったようです。それでもインタビュー前にはナオミさんたちと体操してリラックスし、「将来は弁護士になりたい」「医者になって村の役に立ちたい」といった目標とともに、村のコミュニティに貢献することを約束してくれました。参加して下さった日本の聴衆の皆さまのご意見も大好評でした。