SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、9/14(土)に杉並区立荻窪中学校にてSDGs(Sustainable Development Goals–持続可能な開発目標)に関する公開授業を行いました!2020年度の新学習指導要領にSDGsが含まれることもあり、近年SDGsに関係した中学入試問題も少なくなく、教育現場ではこのテーマに関する注目が高まっています。そこで、未来ある中学生に向けてSDGsを身近に感じてもらいたい、というのが今回の公開授業の趣旨です。当日は保護者の方々もご参加下さり、中学生のみならず一般の方々にもよりわかりやすくご理解いただくため、私たちの活動の実例も交え、授業を進めていきました。
まず始めに、SPJ理事長の鈴木りえこよりSDGsに関する初歩的な説明をいたしました。SDGsの前進であるMDGs(Millennium Development Goals–ミレニアム開発目標)の説明から、発展途上国が対象であったMDGsが、先進国も含めた目標であるSDGsへ移行していった流れを説明していきました。さらにSPJがこれまで10年以上行ってきた活動を遡り、写真も使いながらビジュアルに説明いたしました。1時限目の授業の終わりにはQ&Aが設けられ、生徒さん側から非常に鋭い質問が出されました。
二限目は、南スーダン難民支援に関するSPJビデオを視聴していただき、その後、MPJ Youthの活動の説明に入りました。MPJ YouthとはSPJに連携する大学生サークルで、現在70名以上が所属し、毎年アフリカ研修などを実施しています。
当日は3名の大学生に、それぞれのアフリカにおける経験を発表してもらいました。最初に東京外国語大学二年の山根さが、MPJ Youthの活動の概要説明、続けてご自身のルワンダにおけるインターン経験を話されました。ルワンダの高い成長率に関する話から、その歴史、1994年のジェノサイド(虐殺)の爪痕などについて、写真を交え具体的な経験談を聞くことが出来ました。
続いて東京大学三年の岡田さんより、MPJ Youthの活動として参加したマラウイ研修に関する話をしていただきました。彼女からはマラウイにて調査した交通インフラについての問題点、すなわち輸送網が発展していないマラウイの現状を指摘し、将来的にどのように整えることが必要になるのか、改善可能点も分かりやすく説明いただきました。
最後に東京大学4年の安富さんが、タンザニアにおける経験を発表されました。交通安全管理がまだ未発達なタンザニアにおける交通事情や運転免許試験なども踏まえた教育状況、大学を卒業しても職が無い状況や犯罪の手口など、タンザニアをはじめとするアフリカ諸国が抱える様々な課題を生徒の方々に伝えていただきました。
最後に、生徒さんたちに4名~6名の班に分かれていただき、SDGsに関して自分たちがどのようなことが出来るのか、など各班にてディスカッションを行う時間が設けられました。
短い時間の中で、中学生の方々からは以下のような意見が聞かれました。
・ビニール等のゴミを減らしていく
・募金を少しだけでも実施する
・リサイクルの機会など自分たちも発信していく
・資源を大切にする意識を持っていく
・平和への考え方を世界で共有していく
SPJスタッフやMPJ Youthの大学生も、この公開授業を通じて大変学ばせていただきました。 ご参加頂いた中学生の皆さん、保護者の方々、ご担当いただいた先生をはじめ職員の皆さん、このような機会をいただき、誠にありがとうございました!