「バオバブ製品の製造販売を通した農民の自立支援 in Malawi」事業最終報告会を開催しました!

外務省の「日本NGO連携無償資金協力」のもと、バオバブの種子からオイルを、果実からパウダーを製造し、マラウイの都市部で販売する事業も、早いもので12月4日に3年間の事業期間を終了しました。27日の報告会では、3年間事業を担当・統括してきた現地駐在員の青木から、これまでの事業の歩みを説明しました。

まず、製造を軌道に乗せること、農民の皆さんにビジネストレーニングを実施することに注力した1年次を経て、2年次、3年次は衛生管理の徹底、製品の品質向上、店舗を対象にしたマーケティング調査と販路開拓、バリューチェーン(原材料供給を担当する農業組合と、製造販売を担当する農業組合のネットワーク)の構築を重視した活動を行いました。こうした活動と努力が実り、おかげさまでマラウイ国内でバオバブ製品の市場は大きく拡大しました。事業成果調査では、農民の93%が組合活動、またはその収益を活用した自己投資事業によって、自身及び家族の生活が向上したと回答したそうです。

今後、農民だけで衛生・品質管理がきちんと順守されるか、バオバブ製品の人気の高まりを受け大手企業が市場に参入した場合、どのように対応すべきか、などの課題については、これまでの人的ネットワークを基盤に、各組合活動の進捗、経過を定期的に見守っていきたい、との青木の抱負が語られました。

最後に当事業開始当時からご指導頂いていた西岡前マラウイ大使からあたたかいお言葉をいただいて、報告会は無事終了しました。

事業は終了しましたが、SPJはこれからもバオバブ製品を応援してまいります!