本日1月30日は、世界NTDデーです!

NTDsとは、顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases)の略称で、世界保健機関(WHO)が定めた20疾患の総称です。全世界で10億人以上が被害を受けています。

 NTDsの特徴は、中低所得国における極端な貧困層に患者が集中していることです。これらの疾患にかかると、重度の身体障害が後遺症として残ってしまう可能性が高く、生涯、身体的・精神的な影響を及ぼします。これにより、周囲からの偏見や自身が物理的に働けない状態に陥り、経済成長の妨げにもなります。また、NTDsは死亡率が低い上、世界の特定の場所及び経済層に集中する疾患であるため、治療薬開発等が遅れ、対策が軽視されてきました。そのような中、NTDsに対して立ち向かうため、2012年にNTDsに対するロンドン宣言が発表されました。これは、世界で初めて、世界中のパートナーによる2020年までのNTDs(10疾患を対象)の制圧支援を表明した宣言です。

さらに、今年2020年6月25日にルワンダの首都キガリにおいて開催されるマラリア及びNTDsに関するサミットでは、ロンドン宣言の後継として、NTDs制圧に向けた各界のコミットメントを示すキガリ宣言が打ち出されます。

SPJは、パートナー団体と共に、今後もNTDの制圧に向けて全力で取組んでいきます。