今回はバオバブの実から作られる栄養価が豊富なスーパーフード、バオバブパウダー製造の様子についてご紹介します。全ての工程を手作業で行なうため、時間と労力はかかりますが、道具さえあれば電気の通っていない村でも簡単に製造することができます。またバオバブパウダー製造後には残った種をバオバブオイルやバオバブジャムの製造にも活用することができ、農民の人々の更なる収入向上へと繋がります。
~準備するもの~
バオバブフルーツ、ビニールシート、臼と杵、平たいバケツⒶ、中バケツⒷ・Ⓒ、大バケツⒹ、粉振るい器Ⓔ・Ⓕ(Ⓔよりも網目の細かいもの)
~バオバブパウダー製造の流れ~
(0) 使用する道具を布で拭いてきれいにする
(1) ビニールシートを敷き、場所を確保する
(2) シートの上にバオバブフルーツ(バオバブの実)を広げ、殻や繊維などを取り除き、平たいバケツにまとめる
(3) 平たいバケツから臼に適量(容量の1/3程度)のバオバブフルーツを入れ、杵で砕く
(4) フルーツの中の種が見えてくる程度に砕けたら中バケツAへ移し替える
(5) 中バケツAの中身を粉振るい器Cで大バケツへ振るいかける
(6) 大バケツの中身を中バケツBへ移し替える
(7) 中バケツBの中身を網目の細かい粉振るい器Dで再度振るい、大バケツへ
(8) 出来上がったパウダーを詰めて完成!
バオバブパウダーはビタミンCがレモンの3倍、カルシウムが牛乳の3倍、鉄分がほうれん草の3倍、食物繊維がバナナの50倍、ポリフェノールがアサイーの2倍含まれるなど、栄養価が非常に高い食品です。美肌効果、アンチエイジング、デトックス効果、貧血防止、ダイエット効果、腸内環境を整える、骨を健康に保つ、などの効果が期待できると言われており、スーパーフードとして欧米ではすでに注目を浴びています。 マラウイでは昔からジュースやアイスなどにしてよく食べられており、日本でもブームの兆しか感じられるよう注目の食材です!