SPJでは、2018年10月より、アフリカでの顧みられない熱帯病(NTDs)に苦しむ人々を救うためのアドボカシー活動に取り組んでいます。
その活動の中心は、日本のNTDs議員連盟(会長:塩崎恭久衆議院議員)の先生方との連携を通じて、日本の政府開発援助(ODA)資金が世界のNTDs対策に使われるための取り組みです。これは、日本のグローバルヘルス協力を推し進める活動でもあります。
2020年度は、WHO(世界保健機関)がNTDsの新対策方針(通称NTDsロードマップ:2021年から2030年)を発表する予定でしたが、コロナ禍にあり、今年5月に開催されたWHA(WHO保健総会)での採択は11月まで延期されました。また、6月に予定された世界各国から新ロードマップへの政治宣言採択となるキガリ・サミット(ルワンダの首都キガリ)の開催も、来年度に延長されることが決まっています。
このように厳しい情勢ですが、2020年6月25日に世界のNTDs制圧を呼びかける国際NGO、Uniting to Combat NTDs(本部:イギリス)が開催したバーチャル・イベント「Power The Partnership: End The Neglect」にて、塩崎恭久NTDs議員連盟会長がビデオメッセージを通じて、アフリカでNTDs対策に取り組むWHOのアフリカ地域事務所(AFRO)プロジェクトESPEN (Expanded Special Program for Elimination of Neglected Tropical Disease)への1億円の資金援助を約束されました。
その結果、日本政府は2020年8月までに1億円(934,213米ドル:2020年8月拠出時点)の資金援助を実施し、ESPENへの拠出総額は、2019年度と併せて2億円になることをご報告いたします。