【TICADVサイドイベント】アフリカからの留学生との交流会は大盛況でした!

  【談笑する在日ルワンダ大使ご夫妻、留学生 と北岡会長】

去る11月11日(日)、ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では、来年6月に開催される第五回アフリカ会議(TICADV)のサイドイベントとして、アフリカ諸国からの留学生とMPJ・ユースの会とMPJ会員を中心とした第一回交流会を開催いたしました。生憎の大雨にもかかわらず、地方から駆けつけてくださった方を含め、会場である有楽町の日本外国特派員協会には約40名の方々が集まり、アフリカ諸国からの留学生や外交官の方々との交流を深めました。

冒頭にはMPJ会長の北岡伸一(国際大学学長、政策研究大学院大学教授、東大名誉教授)がMPJ設立に関する短いスピーチを行いました。2004年4月から約2年半の国連次席大使時代を通じて、国連の課題の約7割はアフリカ問題だったこと、アフリカと本人の直接の関わりは、2005年1月にジェフリー・サックス教授(コロンビア大学地球研究所長、国連事務総長特別顧問)のナイロビからの国際電話だったことなどを披露。MPJが主要な目的としている国連ミレニアム開発目標達成のためのモデル村(ミレニアム・ビレッジ)プロジェクトを支援するほか、相互理解のためには人材交流が重要であることなどを強調しました。MPJユースの会は、東京大学から3年連続で奨励金を得て、毎年サブサハラ以南のアフリカ諸国を訪問して学生会議を開催していることで、学生が非常に成長してきていることを指摘するほか、アフリカ諸国からの留学生に対しては「海外で勉強することほど重要なことはない」とこの好機を十分に活かしてほしい旨、主張しました。

MPJユースの代表、金子明は、MPJユースのこれまでの活動に関して簡単に説明しました。

【スピーチする在日ルワンダ大使、        シャルル・ムリガンデ 閣下】

最後に、駐日ルワンダ大使、シャルル・ムリガンデ 閣下 から、以下のようなお話をいただきました。

大使の役割の一つとして、日本企業にルワンダへの投資をお願いすることがある。しかし、残念ながら、大抵は「アフリカは遠い未知の場所であり、投資は難しい」という答えが返ってくる。日本の若い人たちがアフリカ諸国に関心を持ち、交流会に参加してくれることは嬉しいことであり、ぜひ皆さんが「アフリカへの扉」を開いてほしい。

この交流会はTICADVのサイドイベントの一つとして位置づけられているため、TICADの歴史とルワンダの歴史を振り返ってみる。TICADは冷戦後の1993年に発足した。アフリカへの伝統的な開発投資国の関心が旧東ヨーロッパ諸国へ移り、アフリカは事実上忘れられようとしていた。そこで、日本政府が世界各国のアフリカへの関心を戻すため、オーナーシップとパートナーシップを掲げて、ハイレベルの政策対話を行う定期会議を設けた。第五回を迎える2013年は、TICADの20周年でもあり、アフリカン・ユニティー(のちのAU)の50周年でもあるため、大変重要である。

 【留学生と談笑するMPJユースのメンバー】

一方、同時期のルワンダを振り返ると、1994年にツチ族に対する大虐殺が起こり、残念ながら、この20世紀最後の大虐殺という悲劇で世界の注目を浴びるようになった。2001年の9・11で約3,000人が亡くなったが、ルワンダでは一日1万人の虐殺が約100日続いたのである。10万人の孤児や、未亡人が残され、100万人が周辺諸国へ非難した。経済的にも大打撃を受け、病院は壊され学校も閉鎖された。国家として機能しなくなり、二つの国に分裂する案もあった。しかし、優れた政治的リーダーシップの下で、共通の目的を掲げて国の再建を果たし、今では「ルワンダの奇跡」として国連やアフリカ連合でも評判が高い。PKOにも人を派遣し(世界第6位)、2013年度からは国連の非常任理事国も務めることになっている。現在は、安全、平和で汚職のない国として有名となり、地方政府も有能である。国民全体も調和に努力して、共通の経済政策の下、成長率も約8%を達成している。一人あたりのDGPも短期で3倍となった。国連ミレニアム開発目標を達成可能な数少ない国の一つに数えられている。成長は一部の都市に住む市民だけではなく国全体で起こり、2006年からの5年間で100万人が貧困状態から抜け出した。2000年に制定した「ルワンダビジョン2020」の達成を目指して、さらなる努力を重ねているところである。TICADVがルワンダをはじめとするアフリカ諸国の成長に貢献してくださることを祈っている。

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【じゃんけんに挑戦する留学生】

【じゃんけんに挑戦する留学生】

スピーチの後は、アフリカからの留学生にジャンケンに挑戦していただき、勝った人がMPJからのプレゼントを受け取りました。初めての試みに留学生の皆さんは興奮気味で、大いに盛り上がりました。緊張もほぐれ、その後、軽食いただきながらそれぞれの会話が進みました。週末にもかかわらず、ご参加くださった在日ルワンダ大使ご夫妻、外交団の皆様にもお礼を申し上げます。

次回は2013年1月15日@東京大学本郷キャンパスを予定しています。