東大和市立第二中学校で貧困についての講義をしました!

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2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに備え、都内の中学生に対して、ボランティア精神や障がい者への理解、豊かな国際感覚を学ぶための機会を提供する「オリンピック・パラリンピック教育推進支援」の一環として、10月29日(土)に東京都東大和市立第二中学校にて、MPJ理事長・鈴木りえこが貧困について考えるための講義をいたしました。
 

前日の28日にウガンダ北部の難民居住区視察(JPF助成金)から帰国したばかりでしたので、400人近い全校生徒さんの前で、見てきたばかりの南スーダンからの難民の皆さんの状況を詳しくお伝えすることができました。
 

後からいただいた感想文を読むと、アフリカ僻地の子供たちが学校へ行きたくてもいけない、きれいな水に対するアクセスが難しい、結婚したくないのに中学生くらいの年齢で両親の命令で結婚させられてしまう、といった事実を聞き、自分たちがいかに恵まれている環境にいることを自覚し、国際社会のためにできることをしたい、という気持ちが示されていました。
 

生徒の皆さんからいただいた感想文(抜粋)を紹介させていただきます。

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同じ年に生まれ、同じ分だけ生きてきた私たちと、同じ年のアフリカの子供たちなのに、置かれている状況がまるで違うのです。周りにはただ荒地が広がり、ショッピングセンターやゲームセンターなどの娯楽施設なんてもちろんない、ちゃんとした病院も少ない、その場所で、たった今も彼らは、病気、そして死と隣り合わせで一生懸命に生きています。きっと、アフリカの人々は、日本よりも、命の重み、儚さ、生きる喜びを知っているはずです。そんな人たちのために自分には何ができるのか、私たちには、まず貧困問題から目をそむけず、しっかり向き合っていくことが必要です。
(中略)
「可哀想」と思っただけで終わるような人だけにはならないように。講演会で現地の現状を聴かせていただく機会を与えられた私たちが、何か行動を起こさなければ話を聞かせていただいたことが無駄になってしまうかもしれません。先生たちが中学生の私たちに貧困について考えさせたのはどういうことか…。それをしっかり感じとって、中学生の私なりに、まずは、貧困について、もっともっと知ることから始めていきます。
(3年生女子生徒)
 

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上手く表せないけど、発展途上国に住む人たちは、生まれたときから、大体の人生がきまってしまっていて、自分の夢を叶える以前に、生きるだけで精一杯で、なりたいものになれないのは、とても可哀想だし、私が普段なんとなく過ごしている今この瞬間にも、命を落としている人がいるんだと思うと胸が痛んだ。だからこそ、一秒一秒を嚙みしめて生きていかなきゃいけないし、自分の体を大切にしていかないとだめだと思った。でも、今の生活しか知らない私たちには、分かりたくても分からない辛さがそこにはあるんだと思う。お互いに結婚したい人と結婚できないなんて信じられないし、明らかに日本とは違っていて、同じ世界だけど違う世界にいるみたいな感覚になった。また勉強したくてもできない、という事実があることを知り、私は勉強は嫌いではないけど、毎日勉強ができるということへの重要性を感じたことはあまりなかったので、学校に行けて、授業を受けられて、学校だけではない所での勉強も受けられということは当たり前のようで当たり前ではなく、むしろ特別だと思った。そういう気持ちで日々勉強していれば、自然と生き方も変わってくると思う。
(2年生女子生徒)
 

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国内での、特に若い人々を対象にしたアフリカ理解促進は、MPJの大切な事業の柱です。
 

今回の講義が、アフリカに興味を持ち、国際協力や貧困撲滅について考えるきっかけになればと願っております!