ガーナ現地レポート(7)〜Kama kama (いいね!)〜

授業を受ける学生達 活動報告
授業を受ける学生達

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)インターンの山本貴仁さん(*) から、第7弾現地レポートが届きました!
ガーナ大学の休暇を利用してアフリカ各地を訪問したり、プロジェクト地に滞在したりしていました。

************ 【インターン・山本貴仁さんのレポート】 ***********************
皆さん、こんにちは。
ガーナ大学に留学中のSPJインターン、山本貴仁です。

1か月ほどアフリカ大陸内の他国を訪問した後、SPJが支援する職業訓練校があるガーナ中部のマンソ・ヌクワンタに戻ってきました。短期間の不在でしたが、多くの村の人々から「ずっと会いたかった」「戻ってきてくれて本当にうれしい」と声をかけられ、温かく抱きしめられました。この村が、私にとって“地元”なのだと改めて感じました。

筆者(左端)の「帰宅」を心待ちにしていた子供達と

さて、今回は職業訓練校の建設進捗と地域中学校での広報活動についてご報告します。

まず、細部の仕上げ作業が続いていたワークショップ棟がついに完成しました。こちらは、隈研吾先生がボランティアで設計された建物で、隈先生にとってアフリカで2件目となる貴重な建築物です。すでに学生達がワークショップの使用を始めており、蒸し暑い気候の中でも室内は涼しく、快適な環境で学習に集中できている様子が見られます。

また、クラスルーム棟の建設も順調に進んでいます。ワークショップ棟の施工時には、ガーナでは珍しい建築手法を用いたため、作業員たちも慣れない作業に苦労していましたが、今回は同じ手順を踏むことでよりスムーズな進行が期待されています。

建設が進むクラスルーム棟(左奥)

現在、現地の中学校3年生はまもなく卒業を迎え、進学のための全国統一テストに臨みます。それに先立ち、マンソ・ヌクワンタ職業訓練校への進学も選択肢に加えてもらえるよう、SPJスタッフは地域の各中学校を訪問し、進学説明を行っています。

現地のプロジェクトマネージャーとともに中学校を訪問

この国では、大学を卒業しても就職先が見つからないほど、失業率の高さが社会問題となっています。充実した設備のもとで本格的なスキルを学べる本校への進学は、若者たちの将来の可能性を広げる有力な選択肢です。また、地域に蔓延する金の違法採掘の背景には、深刻な失業問題があることも説明し、生徒たちにとっての本校への進路選択が村のより良い未来にもつながることを伝えています。

今後も、ガーナからの活動レポートをお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!

Medaase!(Twi語で「ありがとう」)****************************************************************************************

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2025.4.16 ガーナ現地レポート(6)〜 Woayɛ adeɛ (頑張りました!)  〜
2025.4.3  ガーナ現地レポート(5)〜 Adwuma adwuma (お疲れさま) 〜
2025.3.12 ガーナのマンソ・ヌクワンタにおける金の違法採掘の現状
2025.2.26  ガーナ現地レポート(4)〜 Kakra Kakra (少しずつ) 〜
2025. 2. 5  ガーナ現地レポート(3)〜 Masaneaba (ただいま!) 〜
2024.12.18 ガーナ現地レポート(2)~ Maaha !(こんにちは)~
2024.10.10 ガーナ現地レポート(1)~ Akwaaba Ghana(ようこそガーナへ)~

(*) 山本貴仁さんは、「隈研吾先生の設計をガーナで実現!職業訓練校奨学金で誰も取り残さない明るい未来へ!」のクラウドファンディングを立ちあげてくれた若者です。(2024年8月からガーナ在住)
クラウドファインディング報告⇒ https://sdgspromise.org/archives/15712