◆(ウガンダ事業)心理社会的ケア専門家・桑山紀彦医師が現地入りしました!

<心理社会的ワークショップ>

2018年5月から開始した新事業「ウガンダ西ナイル地域の南スーダン難民居住地区における心理社会的支援」ですが、6月に入り本格的に南スーダン難民の子どもたちのための心理社会的ケアワークショップを実施しています。ウガンダ北部にあるビディビディ難民居住区にある小学校2校で、4グループ(1グループ15~16人)にワークショップを受けてもらっています。

 

このワークショップでは、描画、粘土細工、針金を使ったアクティビティ、音楽という創作活動を通して、参加者が自分たちの抱えるトラウマに向き合うことを目的としています。テーマに沿ってそれぞれに作品を作ってもらい、なぜその作品を作ったのか、どんな気持ちで作ったのか等をグループで共有します。

 

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(描画セッションで子ども達が描いた「忘れられないあの日」)

 

子ども達はワークショップに慣れていないこともあり、最初は発言するのを恥ずかしがっていました。でも2回3回とワークショップを実施するうちに、MPJスタッフとも気さくに話せるようになり、自分の心情や経験を少しずつ語れるようになってきました。

特に「失ったもの・こと」「忘れられないあの日」というテーマのセッションでは、涙を流し感情を露わにしながら、南スーダンで家族を殺されたことなど紛争の記憶を話せた子ども達がたくさんいました。心理社会的ケアでは、涙をながしながらつらい経験を人前で話すというプロセスがとても大切です。語ることによって記憶と感情が整理され、どれだけつらい経験があってもトラウマに向き合うことが出来て徐々に心が軽くなっていきます。

 

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(作品をみんなの前で発表する子ども達)

 

<心理社会的ケア専門家及び理事長の現地視察>

この事業は心療内科医/精神科医で心理社会的ケアの専門家である桑山紀彦医師に監修していただいています。6月19日~23日まで桑山先生が現場を訪問され、心理社会的ケアワークショップのファシリテーションや保護者と教員に対するセミナーを実施されました。

ワークショップに参加している子ども達の保護者や難民居住区内の小学校で働く先生方をセミナーに招待し、子ども達が受けている心理社会的支援について理解を深めてもらいました。参加いただいた保護者・先生からは自分自身が抱えるトラウマについても考える事が出来たと大好評でした。

同じ日程でMPJの理事長の鈴木りえこも事業を視察しました。心理社会的ワークショップでは理事長も涙を流しながらトラウマ体験に聴き入り、子ども達に寄り添いました。セミナーに招待した現地政府や国連機関の担当者からもMPJへの感謝の言葉が送られ、南スーダン難民への心理社会的支援の継続を要請されました。

 

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(音楽ワークショップで、子ども達に歌の例を聞かせる桑山医師(左)、MPJウガンダ人スタッフと駐在員・片野田(右))

 

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(子どものストーリーに耳を傾ける理事長・鈴木りえこ)

 

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(音楽ワークショップで過去の体験について歌詞を作っている子ども達とピアノを演奏する理事長・鈴木りえこ)

 

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(教員に心理社会的支援の方法論を伝える桑山医師)

 

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(保護者に「トラウマとは何か」を説明する桑山医師)

 

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(学校の前で子ども達と記念撮影)

 

桑山先生ご自身も、ウガンダ出張についてブログで詳しくレポートされています。是非ご覧ください!

ウガンダ活動記録① https://blog.e-stageone.org/?p=4488

ウガンダ活動記録② https://blog.e-stageone.org/?p=4494

ウガンダ活動記録③ https://blog.e-stageone.org/?p=4494

ウガンダ活動記録④ https://blog.e-stageone.org/?p=4509

ウガンダ活動記録⑤ https://blog.e-stageone.org/?p=4518