ミレニアム・プロミスからのメールマガジン

7月初めのメールマガジンを翻訳しました。ミレニアム・プロミス・ジャパンの設立が紹介されています。
来週、2008年主要国首脳会議が日本で開催されます。世界のリーダーが集まり、世界経済、環境問題、アフリカ開発など、差し迫った国際問題について協議します。今回のサミットでは、開発およびアフリカ諸国の抱える問題が重要議題になり、ミレニアム開発目標達成に向け、国際的な取り組みの推進に重点がおかれます。ミレニアム開発目標は、アフリカにおける極端な貧困を2015年までに半減すべく世界各国が承認した8つの目標です。今回のサミットに先駆けて、第4回アフリカ開発会議(TICAD)が日本で開催され、アフリカ地域のリーダーと開発協力パートナーの間で活発な意見交換が行われました。
ミレニアム・プロミスが実施するミレニアム・ビレッジ・プロジェクトは、私達の世代がこれらの重要な目標をいかに達成することができるかを世界に示しています。目標達成に向けて、私達は世界に広がるパートナーのネットワークを最大限に活用しています。2008年5月に、ミレニアム・プロミス・ジャパンが創設されました。http://mpjapan.sakura.ne.jp/spj2023
これにより、産業、学界、行政、地域コミュニティ等、日本国内のリーダーを集結し、ミレニアム開発目標に協力できるようになったのです。アフリカのミレニアム・ビレッジ・プロジェクトにおいて、日本政府の早期支援は非常に重要でした。日本政府は5月のアフリカ開発会議で、ベナン、カメルーン、マダガスカル、モザンビークにあるミレニアム・ビレッジの追加支援を発表しました。


日本の重要なパートナー企業として、世界でも最大規模の化学薬品会社である住友化学があります。同社は社会奉仕活動に非常に積極的であり、マラリア対策に使用する蚊帳を約330,000 帳ミレニアム・ビレッジに寄付いただきました。寄せられた蚊帳は現地の人々にとって強力なマラリア対策となり、少なくとも50万人の命をこの恐ろしい伝染病から守ることができます。
また、ミレニアム・プロミスのパートナーとして、日本のNPO法人であるテーブル・フォー・ツーがあります。テーブル・フォー・ツーは、先進国で健康的な食事を販売し、その売上金額の一部を発展途上国の学校給食普及のために寄付するという、革新的発想に基づく社会貢献運動を推進しています。マラウイ、ルワンダ、ウガンダのミレニアム・ビレッジで運営されている学校給食プログラムにご協力いただいています。
このようにミレニアム・プロミスは、ミレニアム開発目標が2015年までに確実に達成されるよう、日本をはじめ世界中にパートナーのネットワークを広げています。今回のサミットでは、アフリカ開発における国際協力の必要性が強調されますが、私達は国際協力の輪を広げるため、各国政府、民間企業、NGO団体、一般市民に働きかけています。ミレニアム・プロミスやミレニアム開発目標について広く周知することに協力いただいた皆様が起点となり、そこから私達はグローバル・パートナーシップを拡大していくことができます。皆で力を合わせれば、私達の世代で、最貧困、飢餓、そして予防可能な伝染病に感染することを食い止めることができるのです。

翻訳:田村トリサ