研修レポート ~ソーシャルビジネス先進国から~1

研修のため新年早々からアメリカに赴いているスタッフの赤坂からレポートが届きました。
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Mata Tradersトレードショーブース外務省海外スタディ・プログラムでアメリカに派遣して頂き約1ヶ月が経ちました。テーマは「ソーシャルビジネスの研究」、3月中旬までの2ヶ月半の研修予定です。
私は昨年度のフィリピン・レイテ島の台風被災地支援のために、ミレニアム・プロミス・ジャパンの調整員として学校建設プロジェクトの現地コーディネートを勤めさせて頂きましたが、現地で雇用創出の必要性を強く感じた事からこのテーマを選びました。被災地やミレニアムビレッジにてフェアトレードビジネスを通じて雇用創出、及び継続的な支援関係を構築できるようになることを目標に、本スタディ・プログラムに参加させて頂いています。
研修内容は、座学と実務研修の2本立てで、座学としてはボストンにてHarvard Social Enterprise Conference に参加しアメリカのソーシャルビジネス事例に関する座学と視察、実務研修としてはシカゴにてMata Tradersというフェアトレード・ファッションブランドで研修生として働き運営の知見を深める計画です。
Mata Tradersデザインルーム1月2日に到着し、まずはシカゴのMata Tradersでの実務研修を行っています。Mata Tradersは創業10年目のフェアトレード・ファッションブランドで、インド・ネパールの生産者グループから商品を輸入・販売している会社です(右上写真:Mata Tradersのデザインルームにて)。
現地の技術・デザインを活かしながら、Mata Tradersにてアメリカで好まれるようなデザインを考案し現地に発注しています。Mata Traders会社モットーのパネルデザイン性を非常に重視しており、契約生産者を買い支える為にも、顧客に愛される商品を作り、永続的な事業にすることをモットーにしているそうです。(右下写真:会社のモットーを飾った休憩スペース)
女性の労働環境に貢献するというミッションをもってフェアトレードビジネスを始めたそうですが、あくまで商品が売れてこその事業継続ということで、運営にあたっては「products come first, mission second」と言っているのがとても印象的です。デザイン、生産管理、マーケティング、セールスなどほぼ全ての業務の実務経験をさせて頂いています。来月からボストンでの座学に参加し、またシカゴに戻る予定です。ボストンで他事例の知見を深めてから、実務研修に戻ると気づきにどう変化があるのか楽しみです。