MPJユースの、ウズベキスタン視察報告書ができあがりました!

2019年2月18日~26日までの9日間、MPJユースの学生9名がウズベキスタンを視察しました。
ウズベキスタンの政治・経済の現状から、JICA ウズベキスタン事務所、住友商事タシケント事務所、サマルカンド外国語大学、日本人が創設した無料の日本語学校などの訪問報告、
文化、食事、ファッションまで、これを読めば「ウズベキスタンのいま」がわかります!
「青の都」と呼ばれる美しい都市・サマルカンド、モスク、バザール、伝統工芸品などの画像もたくさん掲載されていますので、ぜひご覧下さい。


第32回研究会報告書の掲載!

去る5月11日、MPJでは更家悠介氏(サラヤ株式会社社長、日経ソーシャルイニシアチブ大賞企業部門受賞)を講師としてお招きし、「世界の変化と、ビジネスの対応」というテーマで第32回MPJ研究会を開催いたしました。

 

今回はその報告書が完成しましたので掲載いたします。

 

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以前のブログ(5月18日付)でもご紹介しましたように、本研究会では同社のこれまでの歩みや、社会問題に対応したビジネス展開についてご講演いただき、経済と道徳の関係性や、持続可能な開発目標(SDGs)を経済的にどのように実現していけるのか、企業の在り方について考える貴重な機会となりました。

 

 

本研究会の報告書には質疑応答の内容も記載しております。

 

当日ご参加できなかった方は、ぜひこちらの報告書より研究会の内容をご一読ください!

 

第32回MPJ研究会報告書

 

 


第31回MPJ研究会報告書を公開しました!

2017年3月9日、ミレニアム・プロミス・ジャパンでは淡路愛氏(赤十字国際委員会フィールド要員)を講師としてお招きし、「南スーダン・人道援助の現場から:赤十字国際委員会(ICRC)フィールド要員帰国報告会」というテーマで、第31回MPJ研究会を開催しました。

今回はその報告書が完成しましたので掲載いたします。

 

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以前のブログ(3月14日付)でご紹介した通り、本研究会では南スーダンにて赤十字国際委員会のフィールド要員として1年間、現場オペレーションに携わった淡路愛氏を講師としてお招きし、南スーダンの人道状況や赤十字国際委員会の活動についてご報告いただきました。

 

 

報告書には研究会で淡路氏に語っていただいた、南スーダンの人道状況や赤十字国際委員会の活動についてのほか、質疑応答の内容も記載しております。

 

当日ご参加いただけなかった方は、ぜひこちらから研究会の内容をご覧ください。

 

第31回MPJ研究会報告書


第30回MPJ研究会報告書を公開しました!

2016年12月7日に遠藤貢氏(東京大学大学院総合文化研究科・教授)を講師としてお招きし、第30回MPJ研究会を実施いたしました。今回はその報告書が完成しましたので掲載いたします!

 

 

IMG_1069 以前のブログでもご紹介しましたように、研究会は、遠藤先生の近著「崩壊国家と国際安全保障 ソマリアにみる新たな国家像の誕生(有斐閣2015年)」に沿って崩壊国家といわれるソマリアがどのようにして誕生したのか、そして今後このような「崩壊国家」に対する国際社会の関与の在り方はどう在るべきなのか等、お話をいただきました。

 

報告書には質疑応答の内容も記載しております。

当日ご参加できなかった方は、ぜひ報告書で研究会の内容をご覧ください!

20170131第30回研究会レポート


第30回MPJ研究会のご報告「機能する崩壊国家としてのソマリア」

ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では、去る12月7日に遠藤貢氏(東京大学大学院総合文化研究科)を講師にお招きし、第30回MPJ研究会を実施いたしました。

img_1064「機能する崩壊国家としてのソマリア」と題した本研究会では、遠藤先生の近著「崩壊国家と国際安全保障 ソマリアにみる新たな国家像の誕生(有斐閣2015年)」に沿って、中央政府をもらず様々な主体が割拠する、いわゆる「崩壊国家」であるソマリアが、いかにして機能してきたかのかについてお話いただきました。さらに近年は、崩壊国家に類する国が現れてきていることから、今後いかにしてそのような国家があり続けるのか、また国際社会との関与はどのようにあるべきか、等についてもお話いただきました。

今回の研究会は、一般の方々にはなかなか難しいテーマであり、また平日の夜の開催であったにも関わらず、多くの方々にご参加いただくことができました。質疑応答ではソマリアや難民に関する質問が多く飛び交い、それぞれの方々が考える今後のソマリアや支援の在り方などについて大変有意義な意見交換の場ともなりました。

遠藤先生、ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

※本研究会の報告書は、後日掲載させていただきます。


第29回研究会報告書を公開しました!

去る6月18日に、MPJとMPJユースの共催で東京大学内で開催いたしました第29回研究会の報告書が完成いたしました!

今回の研究会では、テーマを「アフリカの政治と開発-ルワンダをめぐって」と題し、アジア経済研究所の地域研究センター長を務められ日本におけるアフリカ研究の第一人者である武内進一先生にご登壇いただきました。講義の前半では、武内先生が携わられてきた開発というフィールドについて、また近年のアフリカ全体における政治体制や紛争の状況について解説をいただきました。講義後半では、先生のご専門であるフランス語圏地域の中部アフリカに位置する国ルワンダに焦点を当て、その政治と開発に関して、また国民和解についてもお話をいただきました。

講演される武内先生
講演される武内先生
昨年度ルワンダに関する勉強会を多く開催し、今年2月には実際にルワンダへ渡航したMPJユースのメンバーも多く参加し、するどい質問で会場は大いに盛り上がりました。

時代と共に移り変わるアフリカを長く見つめられ、冷静にその過去と未来についてお話される武内先生の姿がとても印象的でした。アフリカの政治や開発についてあまりわからないという方でも、とても聞きやすい内容だったのではないでしょうか。

ご興味のある方や当日ご参加できなかった方は、こちらの報告書で講演の内容をご確認いただけます。ぜひ一度、ご覧ください!


TICADVI 公式サイドイベント・セミナーのご報告

FINAL TICAD VI LOGO(2017.7.31まで使用OK)8月27日~28日の二日間、ケニアの首都ナイロビにて開催された第6回アフリカ開発会議(TICADVI)の外務省公式サイドイベントとしてミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)とミレニアム・プロミス・ケニア(MPK)の共催で、セミナーを開催いたしました。このセミナーは、「市民社会ネットワーク for TICAD」のNGOセミナーシリーズの一環として、28日午前9時から10時半まで、ライコ・リージェンシー・ホテルにて開催されたものです。

講師やゲストたちと ⓒ市民ネットワーク for TICAD
講師やゲストたちと ⓒ市民ネットワーク for TICAD
セミナーの内容は、ケニアのシアラ県にあるミレニアム・ビレッジ、サウリ村のチームリーダーであるMs.Jessica Masiraとヘルスコーディネーター&医師のMr. Donald Apatの2名が講師となり、2005年から開始されたミレニアム・ビレッジ(10か国80村)第一号としての10年間の経験、とりわけ保健衛生面での実績を話してくださいました。
サウリ村からは、特別ゲストとしてHIV陽性の母親2名とその子ども2名(HIV陰性)も参加し、母親たちがそれぞれの体験談、プロジェクトの成果として子ども(3歳と7歳)たちがHIV陰性を保っていることなどを、涙ながらに語ってくださり、聴衆の感動を誘いました。サウリ村ではコミュニティ・ヘルス・ワーカーが妊婦のHIV検査を実施し、陽性の場合は治療を開始します。出産直後の赤ちゃんも治療され、生後18か月間は母乳のみで育てられるのです。そのほかの飲食をするとHIVに感染する危険性があるためだそうです。HIV陽性の母親たちは定期的に集まり、お互いに励まし合い、経験者からアドアイスをいただき、前向きに生活しています。

鈴木とMVPの支援を受けた子ども(2014年秋)
鈴木とMVPの支援を受けた子ども(2014年秋)
MPJ理事長の鈴木も2014年秋にサウリ村を訪れた際、たまたまHIV陽性の母親から生まれた子どもたちが生後18か月を経て、HIV陰性であることが証明された「卒業式」に参加することができました。30組ほどの夫婦とその子どもが一組ずつ名前を呼びあげられ、音楽と踊りとともに参加者の前に現れ、「卒業証書」を与えられダンスして記念写真を撮るというお祝いの儀式でした。最後には、Jessicaと鈴木が大きなケーキにカットを入れ、参加者全員でケーキを食べながら喜びを分かち合いました。その時、”I am free”というTシャツを着ていたよちよち歩きのFaithちゃんが、1年半後に元気な姿でセミナー会場を走り回る姿を見て、感無量となりました。

質問が沸く会場の様子
質問が沸く会場の様子
さて、セミナーの聴衆は日本人のほかアフリカの方々も半数程度を占め、講義の後には多くの質問がありました。日本の著名な研究者の方も、ミレニアム・ビレッジのコストパフォーマンスに関する質問をされ、Jessicaからは村人一人当たりの予算が110ドルという答えでした。また、外務省のTICADVI大使兼アフリカにおける地域経済共同体(RECs)・平和・安全保障担当大使をされている藤田順三大使も参加され、冒頭に挨拶してくださいました。そして、最後にはHIVに対する偏見が根強い地域で、陽性の方々が公の場で体験を語ってくださるのは、非常に有意義なことであると感想を述べてくださいました。

サウリ村では10年にわたる包括的な分野(農業、教育、保健衛生、インフラ、起業ほか)での介入がなされ、様々な変化を遂げています。当初から見守っている鈴木の印象としては、特に村人に心理的な変化が表れ、援助に頼ることから自立への転換が徐々に感じられます。

セミナーの参考資料(英語)はこちらです。


東大五月祭講演会「アジア・アフリカと持続可能な開発」報告書を公開しました

 

去る2016年5月15日、東京大学5月祭にてMPJユースとアジア開発学生会議が共催した講演会「アジア・アフリカと持続可能な開発」の報告書を掲載します。

 

講演会の概要はこちら→  MPJユースが、東大5月祭で講演会を開きます!    

 

 

本講演会では、加藤宏氏(独立行政法人国際協力機構理事)、渋谷健司氏(東京大学医学系研究科国際保健政策学教授)より、アフリカの開発、グローバルヘルスなどについて貴重なお話をいただきました。   

 

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講演の内容を報告書よりご覧いただけます。どうぞお役立てください。

 

報告書はこちら

2016年東京大学五月祭講演会「アジア・アフリカと持続可能な開発」報告書


第28回MPJ研究会のご報告(JICA中村様ご講演)

講師中村氏皆さんこんにちは!MPJユースの会代表の福谷です。
少し前になりますが、6月30日、文京シビックセンターで行われた第28回MPJ研究会にて、JICAアフリカ部の中村恵理様にお話を伺う機会を得ました。
中村様は現在独立行政法人国際協力機構(以下JICA)のアフリカ部にてケニア・ソマリア向けの協力を担当されています。今回は中村様がこれまで経験されてきた南スーダン、ダルフール(スーダン共和国)、ケニアなどでのお話を中心に聞かせていただきました。以下では、中村様に頂いたレジュメの国別のテーマに沿ってお話を紹介します。

1.国家建設のダイナミクスと長い長い道のり@南スーダン
2011年に独立を果たした南スーダンでは、新しい国家を建設していくためのインフラ整備の重要性を実感されたそうです。道が無ければ人も資材も地方へ届けることは出来ず、その事態の深刻さを、現地の様子を映した写真で私たちも感じることができました。また、紛争終結直後の混乱した社会の中で、内戦の再発を防ぐには、平和の配当を地域や部族の偏りなく、幅広く実感してもらうことが重要です。そのためにJICAは若者の職業訓練や、小学校の先生の再トレーニングといったプログラムを通じて、人々が生活費を得るために再び紛争に加担してしまうことを防ごうとしています。こうしたJICAが実施するプログラムは、「その国が最低限機能するために最低限必要な機能とは何か?」という観点から、現地と必要な機能を役割分担しながら進められています。特にJICAは、その中でも中長期的な事業に強みを持ち、農業開発などの援助事業を行っています。
2.民間セクターこそが開発の担い手@ダルフール(スーダン)
ダルフールに関しては、紛争影響下ではありながらも、日常の生活を送る市井の人々の様子を写真で見せていただき、意を突かれた思いでした。歴史的に、ビジネスが得意な国民性で、人々はハイリスク・ハイリターンの商業取引を行っていますが、今後の発展を考えると、現地での雇用を生む民間セクターをいかに伸ばしていくかが重要だということでした。
3.東アフリカの大国の見据える未来@ケニア
東アフリカ5カ国の玄関口であるモンバサ港を抱えるケニアでは、港湾整備や日本の商社と協同での地熱発電所の建設を通じて、更なる経済成長が促進されています。また、そうした成長の成果を全国民と分け合うという観点から、日本の国民皆保険制度の実現に向けた体制整備のための技術協力も行っています。そうした経済成長の一方で、ケニア国内にはソマリアからの難民コミュニティもかなりの数が形成されており、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と協力しての物資の支援も行われています。
現在、中村様はケニア・ソマリア向けの協力を担当されていますが、ソマリアは依然としてテロ組織の活動が沈静化しておらず、安全確保が難しいため現地に行かれたことは無いそうです。現在JICAによる面的な展開は行えておらず、今後は他の国際機関との協力や日本での研修事業を通じて、若年層が海賊やテロ組織に参加してしまわないよう、雇用の機会を提供していくことが重要になります。
また質疑応答の時間では、アフリカにおける中国の進出に関して、日本とは異なる援助方式であることについて、それぞれの国の強みを生かして上手くお互い利用し協力し合えればいいというお話があり、今後の国の援助機関同士の協力の重要性を感じました。
一括りにアフリカと言っても、現在も内戦状態の国もあれば、ケニアのように大統領自ら「もう援助は不要だ」というような発言をするほどに発展し、自信をつけてきた国もあるということを今回お聞きし、改めてアフリカでの国際協力の複雑さを実感しました。
個人的には、このようにアフリカの中でも特に大変な現場を多く経験されてこられた中村様ですが、ご本人は非常に穏やかな方で、その後の懇親会等も通じて、相手の意見に耳を傾けてお話されることを大事にされている印象を受けました。そしてそうした姿勢こそが、多くの援助機関や関係者と協力して援助計画を作り上げていく国際協力の現場では、最も重要な要素なのではないかと感じました。

中村様 プロフィール
独立行政法人国際協力機構(JICA)のアフリカ部にてケニア・ソマリア向けの協力を担当。国際協力銀行(インド向けのインフラ開発及び民間企業向けの海外投融資業務を担当)、JICAスーダン事務所(若年層向けの職業訓練や農村開発の事業を担当)、世界銀行民間・金融セクター開発局(南北スーダンの民間セクター開発を担当)を経て現職。

MPJユースの会
代表 福谷佳苗


シンポジウム報告書を公開しました

去る10月2日に行いましたシンポジウム「持続可能性とポスト2015年開発アジェンダの統合を目指して」の報告書ができあがりました。
これまで公開してまいりました記録映像では英語での発話部分に日本語訳がついておりませんでした。今回の報告書は日本語でまとめておりますので、どうぞあわせてご覧いただきお役立てください。


シンポジウム「持続可能性とポスト2015年開発アジェンダの統合を目指して」報告書はこちら
  シンポジウム「持続可能性とポスト2015年開発アジェンダの統合を目指して」報告書


なお、当日のプログラム詳細は、こちらのご案内ページをご参照ください。
            http://sdgspromise.org/archives/6541


また、こちらの記事もご参照ください。
シンポジウム開催ご報告 http://sdgspromise.org/archives/6571
記録映像1)基調講演  http://sdgspromise.org/archives/6884
記録映像2)有識者によるパネル・ディスカッション
   ~3)会場とのインタラクティブ・セッション~閉会
            http://sdgspromise.org/archives/6900