株式会社ニコリ様のご協力をいただき、7月28日、ウガンダのUNDP(国連開発計画)宛に320冊の数独本を送りました。
ニコリ社からは今後も継続的に数独の返本をご寄贈いただき、アフリカのミレニアム・ビレッジなどにある小・中学校へ送る予定です。また、将来的にはコンテストを開いて、優秀な生徒に日本からペンなど小さな賞品を贈りたいと願っています。周囲に使っていない文房具などがありましたら、ぜひご連絡ください!
コロンビア大学地球研究所からのニュースレター(6月11日付)です。
6月11日付 コロンビア大学地球研究所ミレニアム・シティ・イニシアチブ(MCI)共同ディレクターDr. Susan M. Blausteinからのニュースレターを翻訳しました。
みなさまへ
コロンビア大学地球研究所のミレニアム・シティ・イニシアチブ(The Millennium Cities Initiative (MCI))は、各ミレニアム・シティにおけるミレニアム開発目標(The Millennium Development Goals (MDGs))の達成に向けた進捗状況を測るためのソーシャル・セクター研究報告書シリーズ第3弾の発表をお知らせできることを嬉しく思います。「ナイジェリアのカドゥナ市における教育ニーズアセスメント」と題する報告書(調査報告書No.3/2009)は、マシューA.M.トーマス氏によって研究及び記述されたもので、報告書(pdf形式)および見本(読み取り専用エクセル・別ドキュメント)にアクセスすることが可能です。MCIにおいて、1)初等教育への十分な資金供給、2)中学校への就学率向上、3)教授法および総合的な教育の質の改善、が配慮され続けるとカドゥナ市における教育MDGが2015年の予定年までに達成可能であると判明しました。
7/2 JALスカラシッププログラムで講演をしました。
第1回ケニア(キスム)レポート
MPJユースの会(学生を中心とする会)の代表を務める石黒さんが今年6月からコロンビア大学地球研究所のプログラムによってケニアに半年間の予定で滞在をしています。彼女からの最初の報告が入りましたのでお届けします。
ジョン マッカーサー氏よりG8サミットに関するお知らせが届きました。
ミレニアム・プロミスの友人達へ
先週、バラク・オバマ大統領とG8メンバーが少なくとも1億5千万ドルを投じて飢餓に支配されている国々の小規模自作農家を支援するという新しい施策を発表しました。我々のミレニアム・プロミスの共同創立者としてジェフリー・サックス教授はニューヨークタイムズ紙に次のように述べました。「これは主要な施策であり、飢餓挑戦への転機を示すことになるでしょう」
この大胆な施策はミレニアム・プロミスとその支援者の心を躍らせるニュースです。それは、種子、肥料そして穀物貯蓄を含む農業への投入支援による飢餓と戦うための、ここ数十年の中で最大級の国際的努力となる可能性があります。これはまさしくミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの柱であり、規模拡大への大変効率的な前進であります。ミレニアム・ビレッジは「我々には安価で効率的な、それでも人々の日々の健康と幸福に関して非常に大きな衝撃となり得る検証された正しい農法と技術が必要なのです。」と、オバマ大統領の最近の強調によって、その主旨が鮮明にされてきています。
ウガンダのビレッジを視察しました!
6月15日からウガンダの首都カンパラ郊外で開催された第5回アフリカ・アジア・ビジネス・フォーラム(略称:AABF 主催:外務省、UNDPほか)にオブザーバーとして参加して参りました。AABFは日本で5年に一度開催されるアフリカ開発会議(TICAD)のフォローアップ会議で、今回のテーマは観光でした。33カ国から300名以上の政府関係者、民間企業、市民団体の代表が参加し、参加者同士の交流の機会も多く、ネットワーキングも盛んに行われました。
詳細は、「続き」に掲載したAABFプレスリリースをお読みください。
【写真上段】左:AABF会議(ウガンダ大統領のスピーチ)、中央:Ruhiira村周辺の風景 右:村のMVPオフィス
【写真中段】左:小学校校庭で生徒がほうれん草を育てている 中央:教室内の生徒たち 右:IT教室
【写真下段】左:小学校の旧台所 中央:村の広場に積まれるバナナ 右:穀物倉庫
ウガンダの Isingiro 地域にあるミレニアム・ビレッジ(MV)、Ruhiiraは、エンテベ国際空港から15人乗りのプロペラ機に乗り換え一時間ほど南西部にあるムバララ空港から、さらに車で一時間ほどのところに位置しています。海抜1350~1850メートルの高地にあり、道路が整備されていないため、近隣の村や町との行き来が容易ではなく、開発も難しい僻地にあります。
しかし、同国のミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)顧問であるJohnson・Nkuuke博士をはじめ、農業、教育、公衆衛生、インフラ、起業など各分野の担当者(コーディネーター)はそれぞれ博士号を持ち、日々努力を惜しまず、さまざまなチャレンジを行っています。そのため、Ruhiiraでは、マイクロ・クレジットのビジネスや、アメリカ・コネチカット州の私立小学校と村の小学校をインターネットでつなぐスクール2スクール・プロジェクトなど、他国のクラスターでは見られない試みが実施されています。
たとえば、マイクロ・クレジット・ビジネスでは、まず村の女性たちに倹約、節約という観念から教え込んだそうです。2007年の開始時には会員数255名でしたが、今では860名に増え、283,000,000ウガンダ・シリング(約2,000ウガンダ・シリング≒1米ドル)がローンに使われ、回収率は95%と好調のようです。
Ruhiiraのプロジェクトは日本政府とUNDP等によって支援されているため、MVPオフィスの看板や車、村のクリニックなど数か所に日本政府から支援を受けていることに加え、日本の国旗が記されています。プロジェクトの関係者や村の皆さんが日本に感謝して下さっていることがよくわかり、少しばかり誇らしく喜ばしい気持ちになりました。
ミレニアム・プロミス・ジャパンでは、スクール2スクール・プロジェクトを日本の小・中学校にも広げたいと願い、参加してくれる学校を探しています。実は、現地を訪問する前、なぜ交流が小学校間で展開されているのか?と少し疑問を抱いていました。もう少し年齢が上のほうが、充実した交流が可能ではないかと思ったわけです。しかし、現地を訪れ、ミレニアム・ビレッジが点在するサハラ砂漠以南の地域では、初等教育に関する平均的就学率が50%~60%であること、中学校進学率が25%前後であることに気付きました。現在、Ruhiira周辺にある21の小学校のうち、コンピュータを備えている学校は4校しかありません。
また、小学校では食育活動も行い、生徒たちが校庭でほうれん草や人参などを育て、給食に使っています。スクール2スクール・プロジェクトでは、アメリカの小学校でも同様に食育を行い、双方で育て方、育ち方などの比較も行っているようです。
日本政府の援助でクリニックも建設され、太陽光発電を使って、手術も行われるようになりました。手術室は非常に清潔に保たれ、帝王切開などの手術が行われています。これにより、多くの命が救われているのだと実感しました。
さらに、村では起業として苗木を育てて売ったり、余剰の収穫物を学校給食に提供したり、WFPに売るビジネスも実施しています。コミュニティーのリーダーは女性が主で、皆、できることを熱心に取り組んでいる様子は心に染みました。