「グローバル社会と女性の活躍」 ~「創価女子短期大学」にて講演 ~

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の理事長・鈴木りえこは、2023年6月28日(水)に創価女子短期大学にお招ききいただき、「グローバル社会と女性の活躍」をテーマに講演を行いました。

当日は在籍短大生をはじめ短大卒業生等約250名が講演に参加して下さいました。

講演後に主催者からは、「短大生に寄り添いながらお話を頂き、また、数多くの壁にも強く、信念を持って切り拓いて来られたお姿に、学生たちは、感動と共に、大きな希望を頂いたと感じます。」との感想をいただきました。

講演後の様子 左から:学長・水元 昇氏、鈴木理事長、学生代表

また、参加者からの声もいただきました。
<短大生>
・今回のセミナーを通して、より世界に視野を広げて世界平和に貢献していきたいとの思いが強くなりました。私は高校時代、地球の日のボランティア活動をきっかけに1人ではなくみんなで地球の健康を考えていき行動に移さないといけないことを強く実感しました。現在も、ゼミでSDGsと人権を一緒に学んでおります。もっと私自身、世界の現状について知見をアップデートしつづけ周りを巻き込んで環境に配慮した取り組みをしていきたいと思います。
・授業でもSDGsのことを学びますが、実際にSDGsの活動をしている方のお話しを聞くことができたこととても嬉しく貴重な学びができました。また、今日の講演を機に私も将来鈴木さんのような女性になりたいと思いました。

<卒業生>
・本日はお忙しい中短大生・卒業生のためにご講演いただきありがとうございました。当方は現在ケニア(9月からザンビア)で貧困家庭の子どもたちや女性たちを支援しており、国際協力の第一線で活躍されている鈴木さんのお話をきいて大変感銘を受けました。これからも強い意志をもって、世界平和に貢献できる人になれるよう努力していきたいと思います。いつかお仕事でご一緒できますことを夢見て、精進して参ります。
・ご自身の生い立ちからのお話が大変に楽しく、自然に引き込まれていきました。きっと壮絶なご苦労を経験されかつ力強い決意を持って前進されてこられたと思うと、大変に勇気を頂きました。私も鈴木さんのような強い女性になりたいと思います。少しでも、自身の足元から出発していきます。大変にありがとうございました。

この他、沢山の感想をいただき、鈴木理事長自身も励みになるととともに、今後もSDGsを身近に感じてもらえるよう、より親しみやすい内容でお伝えしていくつもりです。

「創価女子短期大学」関係者の皆さま、ご参加くださった皆さま、有難うございました!

創価女子短大サイトでも紹介されています。


【報告】2023年7月4日「長崎アウトカム・ステートメント」発表 ~ G7長崎保健大臣会合時の国際シンポジウムの成果 ~

2023年7月4日に、「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)」制圧に関する声明「長崎アウトカム・ステートメント」が発表されました。

全文和訳 ⇒長崎アウトカム・ステートメント

既にお伝えした通り、今年の5月13日、14日に長崎市にて『G7長崎保健大臣会合』が開催され、その前日の5月12日(金)に、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)も協力団体として参加した「G7長崎保健大臣会合開催記念 国際シンポジウム『顧みられない熱帯病に対する研究開発とアクセス&デリバリーの加速化に向けて』」が開催されました。

参照【開催案内】G7長崎保健大臣会合時に国際シンポジウムを開催!
   【開催報告】国立大学法人 長崎大学のサイト

(C) 国立大学法人長崎大学  2023年5月12日(金)国際シンポジウム会場にて

その際、「長崎アウトカム・ステートメント」が策定され、NTDsに対する持続的な資金拠出と公平なアクセスの必要性を呼びかけました。その表明に、GHIT Fund、長崎大学、Uniting to Combat NTDsおよび、SPJを含む約20の団体と個人も署名し、7月4日に上記がプレスリリース内にて発表されました。

プレスリリース⇒ NTDs制圧に関する声明「長崎アウトカム・ステートメント」を発表

NTDsの専門家ではない方を対象に、以下に「長崎アウトカム・ステートメント」の背景をお伝えします。

2012 年1月に、関係者が一堂に会してNTDs に関するロンドン宣言に署名し、2020 年までに NTDs の 10 疾患の制圧、撲滅、根絶を約束。
2022 年 6 月にはルワンダの首都キガリにおいてNTDsに関するキガリ宣言が発表され、政治的意思、地域社会のコミットメント、リソース、関係者の行動を動員し、個人、地域社会、国を NTD対策の中心に据えるハイレベルな政治宣言を発表しNTDs制圧に関する更なる気運を高めました。この宣言では、すでに 15 億米ドルの資金拠出を表明という大きなコミットメントを集めました。
この勢いを持続させるために、継続的なエンゲージメントとコミットメントへの連携への行動喚起が必要との思いで、グローバルリーダー達による長崎アウトカム・ステートメントが策定されました。

この呼びかけに応じるかのように、岸田文雄内閣総理大臣はG7サミットにおいて、GHIT Fundに5年間で2億米ドルのプレッジ(誓約)を発表しました。

本シンポジウムは、日本のNTDs研究の中心地である長崎市において、世界から関係者が集まり、NTD対策についての情報共有と連帯強化を目的として開催されたものです。SPJも、引き続き関係各所と連携しながら、NTDs制圧に関する日本での認知度向上の一助を担いたいと思います。

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」第8回会合を開催

2023年5月15日に「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)第8回会合が、衆議院第二議員会館で開催されました。

NTDs議連会合の様子(左端:打合せする国光あやの事務局長と松本剛明会長)

国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官が司会進行役を務め、会長の松本剛明衆議院議員・ 総務大臣からの挨拶、そして当日のゲストが紹介され、以下、その方々からのヒアリングが行われました。

(1) フォール氏(Mr. Ibrahima Socé Fall)(WHO、NTDs対策部部長)
(2) トーコ氏(Ms. Thoko Elphick-Pooley)(Uniting to Combat NTDs事務局長)
(3) 川原 尚行 氏(認定 NPO 法人ロシナンテス 理事長)と日本に留学経験あるスーダンの方
(4) 外務省 間瀬博幸氏

まず、長崎でのG7保健大臣会合(5月13日~14日)に合わせ、開催された顧みられない熱帯病に関する国際シンポジウム(5月12日)に出席された世界保健機関(WHO)のフォール氏と、Uniting to Combat NTDs (NTDs 制圧に向けたグローバルなアドボカシー組織)の事務局長であるトーコ氏から、今回のG7を踏まえて、WHOにおけるNTDsへの取組みを日本への期待についてお話がありました。

次に、川原先生から、スーダン情勢及びNTDsをはじめとする感染症の状況についてご説明がありました。

さらに、外務省から岸田総理のアフリカ(エジプト、ガーナ、ケニア。モザンビーク)訪問におけるNTDs・グローバルヘルスへの取組みについてのご紹介がありました。

ご出席された逢沢一郎衆議院議員・アフリカ議連会長から、「顧みられない熱帯病」が「顧みられる」ように世界に発信していくことが非常に大切です、といったコメントもありました。

左から:フォール氏、トーコ氏、逢沢先生、鈴木理事長、一人おいて川原氏、国光先生

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHOが定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。