「あなたにもできるSDGs~世界を見つめ、行動は足元から」~「こうのすコミュニティ大学」にて講演 ~

埼玉県鴻巣市では、学びたいと思う鴻巣市民の方々の学習意欲を満たすため、また研鑽しあえる仲間が集える場を創るため、「こうのすコミュニティ大学」が開講されています。

去る202272日(土)に、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の理事長、鈴木りえこがその講師としてお招きいただき、「あなたにもできるSDGs~世界を見つめ、行動は足元から」をテーマに講演を行いました。

土曜日の午後でしたが、30名ほどの方々が、テーマに「興味があったから」ということで、ご参加くださいました。

図表やクイズなどを交えてSDGsについて講演する鈴木理事長

主催者によると、講演後のアンケートで皆様、「満足」か「やや満足」と回答して下さり、以下のような感想をお寄せいただいたそうです。

SDGsの内容が分かり、自分にできることは何かを考えることができてよかった。
・日々の生活の仕方を考えさせられた。
・鈴木氏の活動に敬意を表します。
・自分では分かっているつもりだったが、もっと自覚していくつもりです。
SDGsの意識を高めていきたい。
・これを機にSDGsの勉強をしたい。
・市民レベルでの講演に感謝します。

「こうのすコミュニティ大学」の関係者の皆様、ご視聴くださった皆様、ありがとうございました!

 

 


【2022年 世界NTDの日】の報告書が完成!

2022130日に開催された第3回目の「世界NTDの日」に、世界の100拠点以上がNTDsシンボルカラーのオレンジと紫にライトアップされました。私たちSDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)も、長崎大学熱帯医学研究所/日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)、日本熱帯医学会学生協会(J-Trops)との共催、関係各所のご協力などを賜り、日本で5カ所(五稜郭タワー、東京タワー、長崎の袋橋・女神大橋・眼鏡橋)をライトアップすることができました。

開催詳細はこちら: http://sdgspromise.org/?p=12463

 「世界NTDの日」は、「Neglected Tropical Diseases – 顧みられない熱帯病(NTDs)」の世界レベルでの制圧、グローバルヘルスの認知度・理解を促すことを目的として2020年から開始、20215月、第74回世界保健総会(WHO総会)で130日を「世界NTDの日」とすることが正式に承認されました。 

SPJは昨年に続き、日本の皆様により一層NTDsへの関心を深めていただくため、このイベントを記録しご報告するための報告書(全8頁)を作成いたしました。SPJ会員、ご寄付頂いた皆様、関係各所の皆様には追って配布させていただきます。報告書に掲載したライトアップを含め、掲載しきれなかった各国の素晴らしいライトアップの様子を今後、SNSなどでNTDsの紹介とともに発信いたします。

報告書表紙
このたびの報告書をきっかけに、少しでも政府、企業、市民社会団体などと連携を深められる事を、NTDsに関わっているSPJも切に望みます。
Twitter:      @sdgsp_japan
Instagram:    @sdgspromisejapan/
世界のライトアップ(P.5)
日本のライトアップ(P.7)

 


ウガンダの小学校のエコキッチン、完成! 列を作る子供たち

SDGsプロミス・ジャパン(SPJ)が、昨年20212月から取り組んできたウガンダのスターリング小学校へのエコキッチン建築事業の続報をお伝えします。

スターリング小学校は、ウガンダの首都カンパネラから約59.8kmに位置するルエロ県カサナにあります。ウガンダでは、北部にて政府と神の抵抗軍(LRA)との内戦が20年に及びました。現在、LRAは勢力を失い海外に拠点を移していますが、紛争はこの地域から始まり、周辺地域の開発が遅れているということす。スターリング小学校は、貧しい地方の子供たちに質の良い教育を提供する目的で、ベネディクトさん夫婦らが3年前に設置されました。学校に通えなくなる子供たち(特に女子)が多くいる中、より良い教師や経験豊富な理事たちを迎え、この小学校は地域にとって大きな存在意義を持っています。

SPJは学校への寄付ではなく、エコキッチン建築を学校側に申し出て、SPJ独自事業として行ってきました。この度、現地の窓口となってくださっているベネディクトさんから今年20222月初旬に嬉しい知らせが届きました。

子供たちが、2年間のロックダウンを終え学校に戻ってきたそうです。そして、エコキッチンが完成し、フル稼働しているそうです。子供たちが列を作って昼食を待っている写真を送ってくれました。


エコキッチン全景


昼食を楽しみに待つ子供たち


もうすぐ順番が来るよ!

エコキッチン内部

子供たちはもちろん、その両親も近代的なエコキッチンを大変喜んでくれているそうです。

 

昨年9月にお知らせした支援概要はこちらhttp://sdgspromise.org/?p=12213

 


【開催案内】SDGsスペシャリスト稲場雅紀氏 特別講演シリーズ第2弾開催決定!2022年2月25日(金)15時~オンライン開催

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)では、ゲストに稲場雅紀氏(アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター)をお招きして、ウィズコロナ・アフターコロナ時代におけるSDGs達成への課題や今後の展望などについて3回にわたりお話しいただいています。今回はの第2弾で、テーマはグローバルヘルスの課題についてです。質疑応答の時間もたっぷり含んだ2時間構成となっております。是非この機会をお見逃しなく!

【講演概要】
日時:2022225日(金)15:0017:00(日本時間)
形式:Zoomによるオンライン配信
参加登録:下記リンクより、202222318時までにお申込ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_VmAIjm6fTrCLTA7QgPeidg
参加費:無料 

【第2回 講演テーマ】
グローバルヘルスはどう変わるべきか:コロナの教訓から考える 

【第2回 講演内容】

2016年に開始されたSDGs(持続可能な開発目標)は、2023年に中間年を迎えます。2030年までに貧困のない持続可能な社会を、という野心的な目標は、コロナによって大幅な後退を余儀なくされ、気候変動や生物多様性の喪失といった「地球の限界」の危機は待ったなしの状況です

シリーズ第2回となる今回の講演では、『SDGs 目標3 – すべての人に健康と福祉を』に焦点を当て、新型コロナウイルスの影響で明らかになったグローバルヘルスの脆弱性がどこにあるかを探ります。ウィズコロナ・アフターコロナ時代において必要なレジリエンスを確保するためにはどのような変革が必要か、稲場氏と共に考えてみましょう。

【講師:稲場雅紀氏の略歴】
1969年生。90年代から、日本の貧困問題や労働問題、LGBTの人権やHIV/AIDSへの取り組みを経て、2002年からNPO法人アフリカ日本協議会で国際保健に関する政策提言に従事。2008年のG8洞爺湖サミットを機に、G7/G20や国連SDGsレビュープロセスなどに関する日本の市民社会のアドボカシーの調整を担う。2012年以降、SDGs策定プロセスに市民社会としてかかわり、2016年、SDGs市民社会ネットワークの設立に参画、専務理事などを歴任。同年から政府「SDGs推進円卓会議」構成員。2021年から政府「グローバルヘルス戦略有識者タスクフォース」構成員として新グローバルヘルス戦略の策定にもかかわる。共著に岩波新書「SDGs 危機の時代の羅針盤」(南博・広報外交担当日本政府代表との共著)など。


2022年1月30日(日)「世界NTDの日」開催!

先日130日(日)の「世界NTDの日」に、特定非営利法人SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、長崎大学熱帯医学研究所、日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)、一般社団法人日本熱帯医学会学生部会(J-Trops)との共催で、ライトアップ・イベントを実施いたしました。

SPJが担当する東京タワーでは、世界に先駆けてNTDのシンボルカラーであるオレンジと紫にライトアップされました。また、1 25日から31 日の間、2 階の展示スペースにてNTDs に関するパネル展示を実施いたしました。

【「世界NTDの日」ライトアップ】
日時:令和4年1月30日
ライトアップ場所:
函館 五稜郭タワー
東京 東京タワー
長崎 稲佐山電波塔(中止)、眼鏡橋、袋橋、女神大橋
共催:特定非営利活動法人SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)、長崎大学熱帯医学研究所/日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)、一般社団法人日本熱帯医学会学生部会(J-Trops)
協賛:エーザイ株式会社、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)、公益財団法人笹川保健財団
後援:外務省、厚生労働省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、特定非営利活動法人 DNDi Japan、日本製薬工業協会、Uniting to Combat Neglected Tropical Diseases、Abu Dhabi Crown Prince’s Court
協力:株式会社TOKYO TOWER、長崎市役所、五稜郭タワー株式会社

 

当日の東京タワーの様子
東京タワー内2階の展示スペース

そのほか、以下の関連イベントも次々に開催されました。

1.1月26日(水)バーチャルイベント:「Achieving health equity to end the neglect of poverty-related diseases」

上記をテーマに、日本時間22時から世界保健機関(WHO)主催のバーチャルイベントが開催され、各国及び国際機関の代表が、パンデミックにもかかわらず、懸命に働き続けているヘルスワーカーに感謝を述べながら、すべての人に公平な保健サービスを促進するために、各種介入の強化にもっと焦点を当てるよう呼びかけました。日本からは武見参議院議員が参加しました。

詳細:https://youtu.be/l_s3NZMHztQ

2.1月27日(木)「世界NTDの日」国際ハイレベル会合(オンライン)

日本時間23時、世界300以上の団体をパートナーとして、“100% Committed”を国際的なスローガンに、各国政府や企業、財団などからNTD制圧にむけたコミットメントを確保するため、(キガリ宣言は6月ではないのでしょうか?吉岡さんによるとすでにWHOのサイトで発表されていると聞いたような気がしますが、27日のこのイベントでしたか?)国際ハイレベル会合が開催されました。日本からは安倍晋三元総理大臣及びエーザイ株式会社の内藤晴夫社長がビデオメッセージにて参加いたしました。

3.1月30日(日)国内:「世界NTDの日」ライブイベント

1月30日(日)ライトアップの当日、日本時間16時30分~18時30分に、関連団体、企業、学生が参加してNTDについて、多くを学ぶ機会を提供するイベントが開催されました。

第1部では、「日本にもある熱帯病」として、①疥癬(かいせん)、②シャーガス病、③肝蛭症(かんてつしょう)の現状が紹介されました。どれも日本では認知度が低く、診断をくだせる医療機関が少ない事、治療薬が開発されない事、世界に治療薬があっても日本では承認されていない事、など多くの問題点が認識できる内容でした。

第2部では、「NTD対策に関わる人々」の以下の対談が行われ、それぞれNTDに対する熱い取組みが紹介されました。

①GHIT Fund×シスメックス株式会社
②DNDi Japan×塩野義製薬株式会社
③笹川保健財団×ヤンセンファーマ株式会社
④JICA×エーザイ株式会社

最後には、各地のライトアップ中継をライブで見る事ができました。日本では、東京タワーの他、函館の五稜郭タワー、長崎の眼鏡橋、袋橋、女神大橋がライトアップされました。既に終了したイベントではありますが、企画につきまして以下をご覧ください:https://jagntd.org/worldntdday2022

 


都内中学校の2年生がSPJを訪問

20211015日(金)に東京都内の中学校2年の生徒さん5人が特定非営利法人SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)を訪問されました。 

この訪問は、企業訪問を通して自己理解を深め、職業に対する意識、自分の将来の進路についての関心を高め、働くことの意義について考える機会を提供する総合学習の一環でした。
さらに「持続可能は開発目標(SDGs)」等を含め、企業がどのように社会に貢献しているかを知る事、そして訪問先で接する人との挨拶や会話を通してコミュニケーション力を培い、社会の一員としての常識やマナーを身につける事も目的の一部でした。

中学生さん達の訪問先の多くは民間企業だったようですが、当日、SPJをを訪問してくださった5人は、SDGsや地球温暖化・大気汚染に興味を持ち、熱心に話を聞いてくれました。彼らは訪問のテーマでもある組織での日常の仕事についても、いろいろと質問されました。また、大変礼儀正しく振舞ってくれたのも印象的でした。

当日はSPJの鈴木りえこ理事長と今年6月にガーナを訪問した事務局スタッフなどが参加して、まずは名刺交換について鈴木理事長から実践を交えた説明をいたしました。

その後、自己紹介のあと、講義はSDGsに関するクイズからから始め、学生さん達の緊張を解くようにしました。

クイズを出す鈴木理事長

そして、SPJの事業内容を鈴木理事長が、また事務局スタッフが実際にアフリカ・ガーナに訪問した経験などを画像や動画を交えながら紹介しました。

SDGsとSPJの取組みについて説明する鈴木りえこ理事長

今回訪問してくれた三鷹市立第六中学校の生徒さんが、今後、SDGsについて深く考えるきっかけを得てくれたこと、そして働く事について少しでも参考になったのであればSPJ一同、大変嬉しく思います。
(学校名などの明記は、学校側からのご要望により控えさせて頂きました。)


トルコでシリア難民・地元住民支援事業を開始

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成を得て、2021年4月より「トルコ共和国における新型コロナ危機の影響を受けたシリア難民・ホストコミュニティへの衛生用品配布事業」を開始しました。シリア難民や脆弱な地元住民に衛生用品を提供し、また衛生啓発活動を実施することによって、新型コロナウイルスの更なる感染拡大の予防とリスクの軽減に寄与する事を目的としています。

トルコの現地提携団体「難民協会」(Refugees and Asylum Seekers Assistance and Solidarity Association)の職員で本事業のプロジェクトマネージャー片野田より、現地イスタンブールからの報告です。

「我々「難民協会」は、SPJとパートナーシップを締結し、イスタンブールのシリア難民が多く住んでいる地区にて、今年4月から新型コロナの感染拡大の影響で、失業や給与カット等を強いられ厳しい生活を余儀無くされているシリア難民や地元の貧困者層の支援を行っています。約3ヶ月間かけて3,000世帯へマスク・消毒液・ハンドソープ・清掃用漂白剤・トイレットペーパー等、コロナ対策と衛生的な生活に必要不可欠な衛生用品を配布しています。この支援により約1万8千の方々が、約1か月間、感染対策をしつつ家庭の衛生状態を保つ事が出来ます。

トルコでは日本よりも新型コロナ感染者数や死者数が多く、非常に厳しいロックダウン措置が取られていた時期もありました。ワクチン接種の普及により状況は徐々に良くなってきていますが、経済の悪化により難民や貧困層へのダメージは計り知れません。日々の食料や生活用品でさえ満足に購入できない家庭がたくさんあります。実は、去年から本事業の策定を始めましたが、やっと支援を届ける事が出来ました。残念ながら、まだまだコロナ禍は終わりそうにありませんが、弱い立場にある人々の生活再建に少しでも貢献したいと強く思っています。

日本の方々の温かいご支援には、スタッフ一同とても感謝しています。今後ともトルコの難民や貧困層へのサポートをどうぞよろしくお願いいたします。」

Refugees and Asylum Seekers Assistance and Solidarity Association(難民協会)
プロジェクトマネージャー
片野田義人


【活動報告】MPJユースの会 ガーナ研修 2020年2月

 

2020214日~31日、SPJ関連団体「MPJユースの会」メンバー13(研修代表・小牧将吾さん)が、アフリカ研修としてガーナを訪問しました!

 

 写真:2019年度ガーナ研修参加メンバーとSPJ理事長鈴木りえこ

  SPJ理事長の鈴木りえこも学生らとミレニアム・ビレッジを訪問し、女子大生と村のゲストハウスに2泊しました。すでに何度も訪問している村ですが、訪れるたびに活気にあふれている様子です。

  宿泊は、コロンビア大学の大学院生らも夏休み研修の際、2か月間宿泊するゲストハウスをご紹介いただきました。

 冷房も効き(男子学生の部屋の一部は冷房が壊れていたそうですが)、女子大生の部屋は78人分のお湯がでるシャワーもあり、料理教師の資格を持つ方が毎晩現地料理を作ってくださいました。お陰様で皆、楽しく過ごしました。 写真:宿泊先のゲストハウス前にて

  週末でしたが、村の中のカカオ農園や学校、日曜日の教会ミサにも参加させていただき、教師の話を聞いたり、家庭料理の様子を見せていただいたり、教会では信者の皆さんと一緒にダンスを踊ったり、子供たちと交流する素晴らしい機会をいただきました。 写真:ミサのためにおめかしをした教会の子ども達

  その後、村はずれの象皮病(顧みられない熱帯病の一つ)の患者さんを訪問させていただきました。周囲の人々も象皮病が感染しないものと認めていて、彼女は村の人々への調理サービスなどにも参加しているそうです。パートナーと義理のお母さまも彼女ができることを認めて、温かく見守ってくださっているようでした。 

写真:象皮病の患者さん

  ミレニアム・ビレッジは、ミレニアム開発目標時代(2000年~2015年)に、国連や民間企業、国際NGOによる10年以上の介入の経験を経て、社会・経済的にも周辺地域に比べて進んでいるようでした。

 

  「アフリカを全身で体感する」というコンセプトの元で毎年実施されるアフリカ研修。

今年の研修も、上述した内容に加えて、ガーナ大学に通う現地の学生との文化交流・学生会議、現地機関(在ガーナ日本大使館, 在ガーナJICA事務所など)の訪問なども盛り込まれた、コンセプトに沿った濃密な2週間となりました。

写真:ガーナ大学の学生たちとの文化交流会にて

 写真:野口記念医学研究所にてアブラハム・アナン所長と

 
写真:エクムフィ地域にあるパイナップル農園にて農家の方々と

  半年間の準備期間を経て実施された今回のガーナ研修。その詳細は、ガーナ研修の報告書(ページ下部)よりご覧いただけます!報告書を読むだけでも、きっとアフリカを今よりも近くに感じられるはずです!

 2019年度ガーナ研修報告書より抜粋~
 アフリカが援助の対象ではなく、ビジネスの場としても少しずつ着目されてきております。しかしながら、現地の事情について多少なりとも知っている人たちは少ないように思われます。そうした状況の中で、現地に赴いた我々が、今後のMPJユースでの活動や、これからの日々の生活の中で皆様に自分たちの経験を伝えていくことで、「アフリカ」と一括りにはできない、ガーナのような個々の国々の真の姿を知ってもらい興味を持っていただければ、それが我々のゴールなのではと考えております。

 ぜひ、研修参加メンバーの思いが詰まった報告書をご覧ください!
MPJユースの会 2019年度ガーナ研修報告書

MPJユースの会」 オフィシャルウェブサイトはこちらhttp://mpjyouth.official.jp/

 


杉並区立和田中学校にて講演会を実施しました!

2020年11月14日(土)、杉並区立和田中学校(校長:田口克敏先生)にて、全校生徒約200名を対象に、SPJ理事長・鈴木りえこと、SPJの関連団体『MPJユースの会(学生組織)』代表&副代表が「持続可能な開発目標(SDGs)について考える」というテーマで、講演いたしました。

本講演会は「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進支援事業」の一環として、これからの時代を担う子供たちに必要とされる資質・能力(ボランティアマインド, 豊かな国際感覚等)の育成を図るという目的で開催されました。

先ず講演の初めに、鈴木は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に関するクイズを出題。海洋プラスチック問題、食品ロス問題、男女格差問題など、日本国内でも問題視されている事柄について、中学生の皆さんが関心を持ちやすいようにクイズ形式で紹介しました。

 

その後、SDGsの前身である「ミレニアム開発目標(MDGs)」の概要やその経験で得られた課題・反省点を踏まえてSDGsが出来上がったこと、SDGsの達成に向けてこれまでSPJが行ってきた様々な事業などについてお話しました。

後半は、MPJユース 代表・青山洋祐さん(東京大学2年)と副代表・山川綾菜さん(東京大学2年)が「アフリカ渡航体験談」と「中学生からできる国際貢献」をテーマに講演。

 

普段なかなか知ることのできないアフリカの様子やその魅力について、今年2月に実施された「ガーナ研修」で撮影した写真を沢山使いながら紹介しました。また、SDGsの共通理念である「誰一人取り残さない」社会の形成に向けて、中学生からできる国際貢献や、周りの人・世界の人に関心を持ち続けることの大切さを伝えました。

ちなみに和田中学校は、公立中学校の中で最初に民間の校長先生(藤原和博氏)が就任して、教育改革を進め話題になった学校です。

質疑応答では、「なぜ2030年がSDGsの目標達成年として設定されているのか?」といった鋭い質問が1年生からも投げかけられ、和田中学校の学生の皆さんのレベルの高さが垣間見れました。また、日本は世界の中でもジェンダー格差が大きい理由について、授業後もわざわざ尋ねに来てくれる男子生徒さんもいて、心強かったです。

和田中学校の校内には至るところにSDGsについてのポスターやサインが貼ってあり、講演中も学生の皆さんが一生懸命メモを取り、真剣な表情で聞き入っている姿がとても印象的でした。

 「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、学生の皆さん一人一人が「自分にできること」について考え、行動を起こすきっかけ作りのお手伝いとなっていれば幸いです。

 

杉並区立和田中学校の田口校長先生はじめ関係者の皆様、生徒の皆さん、ありがとうございました!

田口校長先生(中央)、阿部圭祐先生(右)と校門前にて

 


顧みられない熱帯病(NTDs)制圧対策の新たなロードマップが発表されました!

2020年11月12日付、オンライン会議で再開された 世界保健機関(WHO)の第73回世界保健総会(WHA)にて、顧みられない熱帯病(NTDs)制圧対策の新たなロードマップ(2021-2030)が正式に発表されました。これは2012年に発布されたNTDs Road Map (2012-2020)の後継版になるもので、今後10年間のNTDs対策の道筋を示しています。

新ロードマップ「Ending the neglect to attain the Sustainable Development Goals: A road map for neglected tropical diseases 2021-2030」 は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3 「全ての人に健康と福祉を」の達成に向けて、SDGsを実現するための17のゴール全てを対象に、分野横断的な方法を使い、世界各国や関係団体は、どのようにNTDs対策に取り組むべきかを示しています。

新ロードマップには3つの特徴があります。
1.NTDs対策のオーナーシップはNTDs蔓延国にあること。
2.疾患毎の対策から複数のNTDs疾患を合わせて保健分野に限らず他の分野との連携プログラム対策にあること。
3.NTDs対策活動の評価方法は人々やコミュニティに実際に与えるインパクトで評価すること。

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、2018年11月より国内外にて、NTDs制圧のためのアドボカシー活動に取り組んでいます。新たなNTDsロードマップの発表を受け、今後も引き続き、日本政府への働きかけ、民間企業、社会人や学生の方々へのアドボカシー活動に取り組んで参ります。

 

 

 注記:顧みられない熱帯病 (NTDs: Neglected Tropical Diseases)とは、熱帯地域の貧困層を中心に蔓延している寄生虫、細菌感染症 (WHOは20の疾患群を定めています)のことで、世界中で10億人以上が顧みられない熱帯病で苦しんでいます。