理事長の鈴木の対談記事が月刊「ハーストーリー」に掲載されました

201501月刊ハーストーリー表紙2ジャーナリスト細川珠生氏と理事長の鈴木の対談記事が、貧困撲滅と女性のエンパワーメントに取り組むNGO、世界平和女性連合様の月刊誌「ハーストーリー」に掲載されました。
国際協力と女性のエンパワーメントをテーマに、女性が教育を受けることの大切さや、若いうちの海外・異文化体験を通じた若い世代の育成などについて語っています。

対談の詳細はこちらの記事をご覧ください。
月刊ハーストーリー2015年1月号


研修レポート ~ソーシャルビジネス先進国から~1

研修のため新年早々からアメリカに赴いているスタッフの赤坂からレポートが届きました。
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Mata Tradersトレードショーブース外務省海外スタディ・プログラムでアメリカに派遣して頂き約1ヶ月が経ちました。テーマは「ソーシャルビジネスの研究」、3月中旬までの2ヶ月半の研修予定です。
私は昨年度のフィリピン・レイテ島の台風被災地支援のために、ミレニアム・プロミス・ジャパンの調整員として学校建設プロジェクトの現地コーディネートを勤めさせて頂きましたが、現地で雇用創出の必要性を強く感じた事からこのテーマを選びました。被災地やミレニアムビレッジにてフェアトレードビジネスを通じて雇用創出、及び継続的な支援関係を構築できるようになることを目標に、本スタディ・プログラムに参加させて頂いています。
研修内容は、座学と実務研修の2本立てで、座学としてはボストンにてHarvard Social Enterprise Conference に参加しアメリカのソーシャルビジネス事例に関する座学と視察、実務研修としてはシカゴにてMata Tradersというフェアトレード・ファッションブランドで研修生として働き運営の知見を深める計画です。
Mata Tradersデザインルーム1月2日に到着し、まずはシカゴのMata Tradersでの実務研修を行っています。Mata Tradersは創業10年目のフェアトレード・ファッションブランドで、インド・ネパールの生産者グループから商品を輸入・販売している会社です(右上写真:Mata Tradersのデザインルームにて)。
現地の技術・デザインを活かしながら、Mata Tradersにてアメリカで好まれるようなデザインを考案し現地に発注しています。Mata Traders会社モットーのパネルデザイン性を非常に重視しており、契約生産者を買い支える為にも、顧客に愛される商品を作り、永続的な事業にすることをモットーにしているそうです。(右下写真:会社のモットーを飾った休憩スペース)
女性の労働環境に貢献するというミッションをもってフェアトレードビジネスを始めたそうですが、あくまで商品が売れてこその事業継続ということで、運営にあたっては「products come first, mission second」と言っているのがとても印象的です。デザイン、生産管理、マーケティング、セールスなどほぼ全ての業務の実務経験をさせて頂いています。来月からボストンでの座学に参加し、またシカゴに戻る予定です。ボストンで他事例の知見を深めてから、実務研修に戻ると気づきにどう変化があるのか楽しみです。


大阪市榎本地域のみなさまからのご寄付がガーナの青年に届きました!

Richard君_20141211_135156_trim大阪市鶴見区榎本地域のみなさまからアフリカの貧困削減のために役立ててほしいとのご意志のもとMPJがお預かりしておりましたご寄付14,335円が、ガーナで貧困に窮し勉学の道を絶たれようとしていた青年の手に届きました。
いただいたご寄付は、ガーナ・Bonsaasoのミレニアム・ビレッジ・プロジェクト・チームを通じて、BonsaasoにあるMansoman高校の最終学年で勉強するRichard Acheampong君に手渡されました。(写真の右側がRichard君、左がチーム内で教育分野を担当しているCharles Akomaning-Mensah氏です。)
彼は、両親が学費を支払えなくなったことから危うく退学というところ、榎本地域のみなさまのご寄付によって最後まで勉強を続けられることになります。そのことを本人もとても喜んでいて、いまは最終試験に向け猛勉強中、卒業は間違いないだろうとのことです。
もともとこのご寄付は、昨年2014年5月31日に行われた大阪市立榎本小学校の児童たちによるイベントの際に寄せられたものです。このイベントは昨年のサッカーW杯に合わせ企画され、各家庭から持ち寄った白黒2色の雨傘をつかって、大きなサッカーボールの地上絵をつくるというもので、各紙でも報道されました。そこで集まったお金が、W杯出場国のひとつであったガーナに送られることになったのです。
日本と同様に、サッカーはアフリカの子供たちにも人気のスポーツです。アフリカの子供たちは、たとえサッカーボールが手に入らなくてもビニール袋を上手にまるめてボールをつくり、裸足で走り回って、丸太棒を組み合わせただけのゴールにシュートをする、そんなサッカーに小さいころから慣れ親しんでいます。
今回、榎本小学校の「サッカーボール」は、日本から遠く離れたガーナに生きる、勉強を続けたいひとりの若者の将来にパスされました。お預かりいたしましたご寄付全額14,335円は、ほぼ400ガーナ・セディに相当し、1年分の学費に相当します。榎本小学校のみなさんが持ち寄った傘が、ガーナのRichard君の人生を守る傘になりました。
そして私たちMPJは、こんなふうに世界がつながっているんだと知っていただくことで、世界に目を向ける子供たちが増えてくれればとも思っています。大阪市鶴見区榎本地域のみなさま、この度は本当にありがとうございました!