第24回~第26回MPJ研究会報告書を公開しました

第24回~第26回のMPJ研究会報告書が出来上がりましたので、ブログのそれぞれの回のご報告のページに掲示いたしました。
つぎのURLからご確認ください。

・第24回MPJ研究会のご報告
「ミレニアム・ビレッジに学ぶ開発のサステナビリティ―」
 ⇒http://sdgspromise.org/archives/6462
・第25回MPJ研究会のご報告
「ネパールの『今』、発展と共に生まれる大きな課題『廃棄物管理』について」
 ⇒http://sdgspromise.org/archives/6477

・第26回MPJ研究会のご報告
「台風30号で被災したフィリピン国レイテ島タバンゴ町の小学校復興事業」
 ⇒http://sdgspromise.org/archives/6776


第26回MPJ研究会のご報告「台風30号で被災したフィリピン国レイテ島タバンゴ町の小学校復興事業」

DSC_0003MPJでは、去る7月8日(火)、MPJが実施した「台風30号で被災したフィリピン国レイテ島タバンゴ町の小学校復興事業」に取り組んだ赤坂友紀氏が、第26回MPJ研究会としてその報告を行いました。赤坂氏は、台風30号(スーパー台風 ハイエン)がフィリピンに被害をもたらして以降、何度もフィリピンに渡航し、「何かできることはないか」という気持ちで活動してきました。そのようななかMPJと巡り合って当事業に取り組み、その熱意で現場を巻き込んで事業を完遂しました。今回のMPJ研究会では、それまでの経緯から始まり、当事業の企画、ジャパン・プラットフォームへの助成申請、事業の実施までの一部始終、そしてそこからの学びを報告しました。

発表後の質疑応答では、さまざまなバックグラウンドをお持ちのみなさまから、たとえば東北の被災地との重ね合わせながらなど、各々の思いのこもった質問が発せられました。それらの対話を通して、フィリピンの被災地のひとびとが苦難に立ち向かう姿からの学びも、さらに深いレベルで共有されたように思われました。

第26回MPJ研究会報告書はこちら第26回研究会レポート


MPJが復興支援したフィリピン・レイテ島タバンゴ町の小学校を再訪しました

tabaylaES10月8日から10日間、フィリピン台風被害復興支援事業地のレイテ島タバンゴ町を、同事業派遣スタッフの赤坂が訪問しました。5月に完成した仮設教室を視察しましたが、建設した6教室全てが有効に活用されている事を確認できました。
本事業では出来る限り多くの教育環境を整える為に、本設教室も建設可能であった予算を地元の皆さんと協議・分配し、仮設教室の建設を実施しました。基礎は本設並みとし、追々地元の予算で改築し環境を改善して行くという約束でいましたが、この数ヶ月間で、早速改築されている教室がありました。

tahadES_完成時とAfter2low山奥にあり雨が降ると車が入る事ができず、カラバウ(フィリピンの牛)や人力で資材を運び、もっとも建設が難しかったTahad Elementary School(タハド小学校)では、1/3が吹き抜けであった壁を、PTAのみなさんがボランティアで竹材を利用して改築して下さっていました(右の2枚の写真を参照ください。上は吹き抜けのまま、下は竹材での改築後)。厳しい道路環境から、支援の届きにくいTahadでは特に喜んで活用して下さっており、感慨深いものがありました。また、町中にあるTabango Central School (タバンゴ中央小学校)でも床にコンクリートを流し込む計画があり、近日中に実施される予定とのことでした。このように、地元とMPJが協力し合ってプロジェクトを実施できている事がとても嬉しく思います。

book2_KawayanESmayorまた、町長さんと子供たちに、皇后陛下が翻訳されたご本をお土産としてプレゼントしました。早速先生が子供たちに読み聞かせを行い、日本から届いた本に子供たちは目を輝かせていました。これからも僅かではありますが、日比の友好関係の一助として貢献して行きたいと思います。


【ご案内】10月17日、MPJユースの会がアフリカを身近に感じるイベント「アフリカンナイト」を開催

アフリカンナイト☆アフリカンナイト☆
紛争や貧困、感染症など負のイメージが強いアフリカ。
しかし、人類誕生の地であるアフリカの文化には、思わず心をくすぐられるような魅力があります。
アフリカンナイトに参加して、陽気な音楽に身体をゆらし、アフリカ料理に舌鼓を打ちませんか?
普段知ることのできないアフリカ文化を知るチャンスです!
ぜひアフリカンナイトへお越しください!
(以下の写真は昨年度のようす)
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《主催》
MPJYouth
《イベント内容》
・タブー・ンゴンゴ氏によるアフリカ音楽の演奏
・アフリカ料理の提供
・来場者参加型イベント
その他にも開催予定
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《場所》
the SAD cafe(原宿駅より徒歩5分)
(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-9-12)
アクセス→http://www.sadcafe.com/studio/access.html

《開催日時》
10月17日(金)19:00~22:00

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《タイムテーブル》
近日発表!!

《費用》
3000円

《お申し込み方法》
african.night.2014@gmail.com
に、1.氏名、2.メールアドレス、3.職業(学生の場合は学校名)(※任意)、を明記のうえ、メールを送信下さい。

《MPJYouthについて》
ミレニアム・プロミス・ジャパン・ユースの会(MPJYouth)は、NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)の活動に賛同する学生を中心に2009年に結成された団体です。MPJは、ジェフリー・サックス教授により、MDGs達成のため、サブサハラアフリカにおける極度の貧困をなくすために設立された、ニューヨークのNPO法人ミレニアム・プロミスのグローバルアライアンスとして活動しています。MPJYouthは、以上の概念を共有しながらも、開発援助に直接的にかかわるのではなく、「学ぶ・発信する」をテーマに、様々な活動を通して成長することを重視しています。興味のある方は、下記のURLをご覧ください。
http://mpjyouth.web.fc2.com/index.html

《連絡先》
african.night.2014@gmail.com
にて、ご質問を受け付けています。


サックス教授がNHK WORLDに出演しました

393_featureジェフリー・サックス教授(コロンビア大学地球研究所所長、ミレニアム開発目標に関する国連事務総長特別顧問、国連持続可能な開発ソリューションネットワークディレクター、ミレニアム・プロミス共同創設者)は来日中にNHK WORLDの取材を受け、10月2日(木)に「FIGHTNIG AGAINST POVERTY(貧困との闘い)」と題するニュースにて放送されました。
放送の内容は、NHK WORLDの下記URLにてご覧下さい。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/201410022213.html


グローバルフェスタに出展しました

MPJは10月4日(土)、5日(日)の2日間にわたり日比谷公園にて開催された「グローバルフェスタ2014」に出展しました。

DSC_0228MPJのブースでは、お越しいただいたみなさまにMPJスタッフやMPJユースのメンバーが活動の説明をさせていただきました。また、ウガンダ、ガーナ、セネガルなどアフリカ各国のミレニアム・ビレッジの女性たちが現金収入活動(Income Generating Activity; IGA)として製作した美しいビーズ・アクセサリーなどを販売させていただきました。ワシントン出身の留学生のある女性は、おひとりでネックレス、イヤリング、ブレスレットをまとめてお買い上げになるなど、大変に好評でした。

DSC_0209今回ウガンダのアクセサリーをお買い上げいただいたかたのなかに、在日ウガンダ大使館の一等書記官の女性もいらっしゃいます。ユースのメンバーは今年2月から3月にかけウガンダでの研修に臨み(http://sdgspromise.org/archives/6226)、帰国後、駐日ウガンダ大使ベティ・グレース・アケチーオクロ閣下へのご報告としてプレゼンテーションをさせていただきました(http://sdgspromise.org/archives/6529)。その際に拝謁した書記官との思いがけない再会で、ウガンダと日本の絆を再確認しました。

DSC_0222またMPJはめざましテレビの取材も受けたんですよ。アナウンサーの岡副麻希さんが、なんとユースメンバーのひとりと高校時代の同級生なのだそうです。これも思いがけない再会ですね。

残念ながら2日目の日曜日は台風の影響のため12時で閉会となりましたが、今年もたくさんのかたにお越しいただきました。ありがとうございました!


国連大学にてサックス教授をお招きしてシンポジウムを開催しました

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MPJは去る10月2日(木)国連大学サステイナビリティ高等研究所との共催で、国連大学ウ・タント国際会議場において、シンポジウム「持続可能性とポスト2015年開発アジェンダの統合を目指して」(後援:JICA、外務省国際協力60周年記念事業認定)を開催いたしました。
平日の昼間にもかかわらずたくさんの方にお越しいただき、おかげさまをもちまして300席以上の会場は満員となりました。

シンポジウム全体のMCはMPJ理事長の鈴木が務めさせていただき、冒頭、国連大学のデイビッド・マローン学長に開会の辞をいただいてスタートしました。

多忙なスケジュールの合間を縫って来日されたジェフリー・サックス教授には、
“Integrating Sustainability into the Post-2015 Development Agenda”と題する基調講演をいただきました。サックス教授は基調講演後も引き続き、パネル・ディスカッション、インタラクティブ・セッションにもご登壇いただきました。

有識者によるパネル・ディスカッションでは、国連大学サステイナビリティ高等研究所の竹本和彦所長がモデレーターを務められ、遠藤貢先生(東京大学大学院総合文化研究所教授、同研究科グローバル地域研究機構アフリカ地域研究センター長)、スレンドラ・シュレスタ先生(国連環境計画国際環境技術センター(UNEP-IETC)所長)、蟹江憲史先生(東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授、国連大学サステイナビリティ高等研究所シニアリサーチフェロー)、谷津龍太郎先生(環境省顧問)が、アフリカに関するミレニアム開発目標(MDGs)の現状や、ポスト2015年開発アジェンダの議論の行方など、それぞれのご専門の立場からご発言をされました。

続いて会場とのインタラクティブ・セッションに移ると、多くの聴講者から手が挙がり、ミレニアム・ビレッジでの取り組みに関してや、官民パートナーシップに関してなど、さまざまな質問が投げかけられました。サックス教授はじめ壇上の先生方は、丁寧に回答・コメントをされていました。

最後に、MPJ会長の北岡が閉会の辞を述べ、好評のうちにシンポジウムを終えることができました。

シンポジウム「持続可能性とポスト2015年開発アジェンダの統合を目指して」報告書はこちら
  シンポジウム「持続可能性とポスト2015年開発アジェンダの統合を目指して」報告書