MPJが支援するウガンダの奨学生からお手紙が届きました!

先月、ウガンダの女児奨学金事業で支援しているトゥリャハブウェ・エヴァリンちゃんから、日本の寄付者へ宛てたお手紙が届きました!

MPJでは2008年よりウガンダにて、優秀な学力を有していながら経済的な理由により中等教育(中学・高校)への進学が困難な貧困層の女児21名に対し、奨学金を提供し就学を支援してきました。

今年でこの事業も8年目を迎えましたが、支援した女児が次々と卒業し、政府の奨学金で有名大学へ進学したり、看護師となって活躍したりと、彼女たちからの嬉しい報告が届く中、今年度支援する女児は8名となりました。

 

その中の一人、トゥリャハブヴェ・エヴァリンちゃんへの奨学金は、女性の活躍をサポートしあう団体、f#factory様がMPJを通してドナーとなり、ご支援くださっています。

f#factory様は、女性が絆と自分らしさを手に入れて、♯半音UPを応援し合う女性のコミュニティで、女性の応援という意味で、エヴァリンちゃんにお力添えをいただいております。エヴァリンちゃんの6年間のご支援は、f#factory様のメンバー全員が力を合わせてイベントなどで積み重ねたお金をご寄付下さっています。(f#factory様のホームページはこちらです!)

今回、エヴァリンちゃんから、寄付者であるf#factory様宛にお手紙が届きましたので、ご紹介したいと思います。

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私の最も親愛なるf#factoryの皆様へ

 

いつもお変わりなくお過ごしの事と願っております。

私は元気にしていて、畑では保護者のお手伝いもしています。

私は、支援者の方々から頂いたご支援とエンパワーメントに、心からの感謝の気持ちをお伝えしたいです。 もし、寄付者の方からのご支援がなかったら、私は今どこにいたのかさえも想像がつきません。今振り返ってみても、私は本当に幸運に恵まれていたのだと改めて感じています。

メアリーヒル高校で学ぶ事ができて、私は自分で生計を立てていける知識を身につけることができました。

私には医者になりたいという夢があり、悲惨な目に合っている人々や貧困で苦しんでいる人々を将来助けたいです。

これまで私のために努力とご尽力を賜り、本当に感謝しています。

私は今、あと少しで素敵な将来に手が届くようになりました。あとは私自身がこれまでに得た「武器」を使って、これから自分の手で道を切り開いていくだけです。

 

敬具

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エヴァリンちゃんがお手紙を書いている様子
エヴァリンちゃんがお手紙を書いている様子

日本語訳の作成は、先日、授業の一環でMPJオフィスを訪問された東京女学館中学校の生徒さん5名にもご協力いただきました。

 

エヴァリンちゃんが通うメアリーヒル高校は多くの卒業生が有名大学に進学している名門校ですが、「医者になる」という夢に向かって、一生懸命勉強しているようです。

エヴァリンちゃん以外の支援女児も、大学進学や看護師になることを目指して、日々勉強や実習に励んでいます。

 

f#factory様、エヴァリンちゃんをご支援くださり、ありがとうございます!

今後も、ウガンダの支援女児の様子が現地より伝わり次第、ご報告いたします!


ガーナのミレニアム・ビレッジを訪問しました!

小学校訪問
小学校訪問

2月11日から21日まで、MPJユースの第7回アフリカ研修(研修先:ガーナ)の前半日程に同行し、MPJ理事長の鈴木りえこがガーナを訪問いたしました。今回、研修に参加したのは、川溿晃平さん(MPJユース代表)ら13名(東大や東京外国語大学の学生など)で、鈴木は学生たちと一緒に在ガーナ日本大使館、JICAガーナ事務所、JICA青年海外協力隊員たちが活動する現場、地方都市クマシから片道4時間のミレニアム・ビレッジなどを視察させていただきました。青年海外協力隊員たちの活動現場を訪れるたびに感じることですが、彼らの開発に対する情熱と、現地の方々への敬愛、現地の人々が日本の学生たちを心から歓迎してくださったことに感謝しています。

訪問したCHPS
訪問したCHPS

首都アクラから車で2時間程度の近郊にあ青年海外協力隊員の方たちが日本で研修を受けたガーナの方々と保健・教育分野で地道に活動している現場では、学生たちは特にCHPS(コミュニティ・ベース保健計画サービス)と呼ばれるシステムに関心を持ったようでした。これは医者や看護士などの医療専門家が少ないガーナで、政府が戦略的に保健アクセスの格差と保健分野での貧困削減を目指したものです。CHPSは、郡保健局が主導して約3,000~5,000人ずつのCHPS郡に分け、コミュニティ保健委員会とコミュニティ・ヘルス・オフィサー(CHO)を設置します。そしてCHOが郡内の担当家庭を訪問し、保健指導や簡単な診療を行ったり、連携する病院へ患者を送ったりするというものです。実験的に行われたCHPSでは、乳幼児死亡率が大幅に削減されるという成果を挙げたそうです。

学生が宿泊させていただく家族
学生が宿泊させていただく家族

また、MPJユースの学生たちは2~3名に分かれて、ガーナ第2の都市クマシから車で片道4時間の僻地にあるミレニアム・ビレッジ(Bonsasso)の村人の家に2泊させていただきました。理事長・鈴木にとっては、2012年にやはりMPJユースと訪れて以来5年ぶりの訪問でした。もともと金が採れる地域で、以前から貧困のほか、違法採掘や児童労働などが問題になっていましたが、2,3年前に地域内に金を採掘する会社が設立され、村にたどり着くまで5回も検問ができていて、すっかり敷居が高くなっていました。

発展した村の様子
発展した村の様子

ミレニアム・ビレッジの担当者は、ビレッジの成果により村人が働く意欲を抱いていること、他の村々に比べてインフラが整っていることなどが会社を誘致した成功要因となっていると語ってくれました。一方、村では露店が増え、家を新築した人も少なくなく、驚いたことにタクシーが5台も待機していました。これまで様々なミレニアム・ビレッジを訪問しましたが、タクシーを見たのは初めてでした。学生が宿泊させていただく家は担当者が特に環境の良い家々を選んでくださったそうですが、電気も水もあり、暑さを除いては期待以上に快適だったようです。MPJユースの学生たちは、ビレッジ滞在の後、首都に戻ってガーナ大学の学生たちと国際学生会議を開催いたしました。学生会議に関しましては、MPJユースから報告させいていただきます。

お世話になった吉村馨大使をはじめ日本大使館の皆さま、牧野耕司JICAガーナ事務所長をはじめJICA関係者の皆さま、ミレニアム・ビレッジの皆さま、学生たちは本当に良い経験をさせていただきました。改めて心からお礼を申し上げます!


マラウイでの農民グループ自立支援事業が始動しました!

2017年2月17日より、マラウイでのバオバブ製品の製造販売を通した、農民グループの自立支援プロジェクトがスタートしました。

このプロジェクトは、国際協力機構(JICA)が支援してきた一村一品(OVOP)運動をさらに強化することで、農民グループの組織運営能力を高め、継続的に安定した収入を確保することを目的としています。

(※OVOP運動とは、地域の小規模な生産者グループが、地元の特産品を一品育てることにより、地域の活性化を図るプロジェクトです。)

マラウイ写真①
(工場内のバオバブオイル搾油機)

 

MPJとしては特に、バオバブ関連製品の製造販売の支援を通して、ビジネスのノウハウやマーケティング知識を提供し、農民グループの自立支援を行います。

 

具体的にはビジネスプランの作成、農民グループへのビジネス研修、バオバブ製品生産施設の増強、製品の品質改善、販路拡大等を実施し、最終的には、農民グループが体系的なビジネスのノウハウを身に着け、自ら市場を意識した新たな商品の製造販売等を行うことができる力を身に着けることを目的としています。

 

(工場の外での農民グループミーティングの様子)
(工場の外での農民グループミーティングの様子)

 

これから3年間の支援期間を予定していますが、早速今週から現地駐在員がマラウイへ渡航し、まずは事務所の設立から始めるという状況です!

 

今後、現地からの事業報告も随時掲載していきますので、引き続き、皆さまのご支援を宜しくお願いいたします。


第30回MPJ研究会報告書を公開しました!

2016年12月7日に遠藤貢氏(東京大学大学院総合文化研究科・教授)を講師としてお招きし、第30回MPJ研究会を実施いたしました。今回はその報告書が完成しましたので掲載いたします!

 

 

IMG_1069 以前のブログでもご紹介しましたように、研究会は、遠藤先生の近著「崩壊国家と国際安全保障 ソマリアにみる新たな国家像の誕生(有斐閣2015年)」に沿って崩壊国家といわれるソマリアがどのようにして誕生したのか、そして今後このような「崩壊国家」に対する国際社会の関与の在り方はどう在るべきなのか等、お話をいただきました。

 

報告書には質疑応答の内容も記載しております。

当日ご参加できなかった方は、ぜひ報告書で研究会の内容をご覧ください!

20170131第30回研究会レポート


東京女学館中学校の生徒さんたちがMPJオフィスを訪問してくださいました!

2月3日、東京女学館中学校3年生の5名が、授業の一環としてMPJオフィスを訪問してくださいました。同校は「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標に掲げ、もうすぐ創立130周年を迎える歴史ある学校です。今回は社会貢献学習という授業の一部で、国際協力団体へインタビューするということで、MPJを訪ねて下さいました。

 

IMG_1095 彼女たちは、現在貧困に苦しむ人々と幸せな人々の比率はどのくらいなのか、アフリカの貧困解消にどのような取り組みを実施しているのか、どのくらいの人々を支援してきたのかなど、様々な質問をし、とても真剣な眼差しで理事長である鈴木の話に耳を傾けていました。

 

後半には、ウガンダ女児就学金事業で支援しているエヴァリンからのお手紙の翻訳もお手伝いしてくださいました。

 

お話しの中で、将来の夢や好きなことについて聞いたところ、将来は海外で経営学を学びたい、編集者になりたい、音楽や踊りが好き、演劇が好き、など、生徒さんの輝かしい将来の夢を聞かせていただきました。皆さんの今後を楽しみにしています!

東京女学館中学校の皆さん、お越しいただきありがとうございました!


市民ネットワークfor TICADの報告書にMPJの活動が掲載されました!

FINAL TICAD VI LOGO(2017.7.31まで使用OK)MPJは2016年8月27日~28日の2日間、ケニアの首都ナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICADVI)にて、「市民ネットワークfor TICAD」が主催するサイドイベントでセミナーを開催いたしました。(詳しいセミナーのご報告については過去のブログ[2016年9月6日付]で掲載しております。)

 

今回はその開催報告が「市民ネットワークfor TICAD」の「TICAD VI市民社会報告書」にも掲載されたことをお知らせいたします。 開催報告の内容は「市民ネットワークfor TICAD」のウェブサイトでも掲載されておりますのでぜひご参照ください。内容は本ブログと同様になっております。

「市民ネットワークfor TICAD」のウェブサイトはこちらです。