副理事長・岩男壽美子がタンザニアでマイクロ・クレジット事業を開始!

岩男先生と喜多先生.JPGマイクロクレジット開所式.JPGマイクロクレジット開所式2.JPG
写真は右から、1.同行した日本赤十字九州国際看護大学学長・喜多悦子氏(右端)と、2.開所式に集まった女性たち、3.説明会で挨拶する岩男壽美子
ミレニアム・プロミス・ジャパン副理事長の岩男壽美子(慶応大学名誉教授)が、地元に縁がありタンザニアのアリューシャで、個人事業としてのマイクロ・クレジットを開始しました。地元NGO「希望」と連携して、貧しい女性たちを支援する予定です。11月末の開所式には、200名以上の女性たちが集まり、事業への大きな期待が伺えます。
改めて、報告会を開催する予定です。どうぞお楽しみに。


ジョン・マッカーサー氏からの年末メッセージ

John_McArthur.jpg親愛なるパートナーの皆様へ
ジョン・マッカーサー
ミレニアム・プロミス最高経営責任者  
 2008年も終わりに近づき、世界経済は日々様々な重要な問題を抱えておりますが、極度の貧困の撲滅、飢餓、予防可能な疾病の対策に向け、日頃から皆様よりミレニアム・プロミス(MP)へご支援を賜りまして御礼申し上げます。このような困難な時期にこそ、皆様のご協力がこれまで以上に重要です。過去2年間にわたる皆様のご支援は、アフリカ全土の貧困地域で生活する50万人々の生活の向上につながりました。こうした人たちは不透明な毎日の経済状況の中で、世界で最も厳しい生活を余儀なくされておりますが、その忍耐力と生きる力によって我々は日々勇気づけられています。また、彼らはアフリカ各地で展開するミレニアム・ビレッジ(MV)の広範囲な拡大に活力を与えています。
 
 さて、昨今は厳しいニュースが話題となりますが、皆様にウガンダ国ルヒイラのミレニアム・ビレッジから、私たちを勇気づける最新の話をいくつかご紹介させて頂きます。
 ニャカト・シドヴィンさんは、ルヒイラには医療サービスがなかった頃を覚えています。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)により彼女と彼女の赤ん坊は必要な医療サービスが受けられると安心しています。「MVとMPのおかけで、医療サービスを受けやすくなりました。以前は、ここから54キロも離れたムバララ病院まで延々と歩いていかなくてはならなかったのです。交通費も支払えませんでした。病気が悪化すると、命を落とすしかなかったのです。この辺りには熟練した医療スタッフや薬がありませんでした。私にとっては、今手にしているのは最大の成功です。子供が病気になったら、医療スタッフがそばにいて薬が手に入るし安心していられます。MVPとMPのおかげです。」とシドウィンさんは語っています。  

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ミレニアム・プロミスのこれまでの活動と実績

本日ミレニアム・プロミス(ニューヨーク)の「これまでの活動について」と「TIME LINE~国連ミレニアム開発目標へのあゆみ」(翻訳事務局)を当ホームページに掲載いたしました。
ミレニアム・プロミスのこれまでの活動と年表をお知りになりたい方は、トップ画面、あるいは下記をクリックして「ミレニアム・プロミスとは」をご覧ください。
http://sdgspromise.org/about_mp.html


第2回数独講習会のご報告

)数独(石井さん.JPG数独2.JPGR.JPG
ミレニアム・プロミス・ジャパンでは、2009年3月にモザンビークのミレニアム・ビレッジへボランティアの若者を派遣して、現地の学校にてパズル数独や日本文化の紹介などを通じた交流を行う予定です。
それに先立ち、株式会社ニコリのご好意で11月末にマンツーマンの数独講習会を開催していただきました。鍛冶真起社長の活動を追っているテレビカメラの取材も入りました。
ニコリの皆様、ありがとうございました!


ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト活動のハイライト

ミレニアム・プロミスよりミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの業績について、主要分野に関する報告が届きました。
Highlights from the Millennium Villages Project (MVP)
ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの業績

Malawi.jpgMalawi2.jpgプレゼンテーション1.jpg

農業
 全プロジェクト対象地域にて、食糧生産が、平均で2倍以上増加。これは2006年以来、2回以上の作付け期において、74,000戸以上のミレニアム・ビレッジ(以下、MV)の農家に対し、農薬や改良種子の支給を行った結果である。
 ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(以下、MVP)の農業分野での成功は、特にマラウィにおいて顕著である。ムワンダマのMVではトウモロコシの収穫が350%増加、1ヘクタール当たりの収穫はMVP導入以前の0.8トンから2006/2007年には3.6トンに増えた。さらにMVPの主導者らは国家農業支援プログラムの実施にあたって、マラウィ政府と緊密に連携し、その支援により同国のとうもろこしの生産は2005年から倍以上に増加した。
教育
 初等教育へのアクセスを確保するため、MVPはビレッジ内の教室を大幅に改善した。プロジェクト開始以来、100以上の教室が建設され、120近くが改築された。
 MVPと世界食糧計画(以下、WFP)を含む地域パートナーは、全サイトに渡って学校給食プログラムを強化し、その結果70,000以上の子供達が現地で生産された食糧を使った食事の提供を受けている。例えばエチオペアのコラロでは、プロジェクト開始時にWFPが4つの学校給食プログラムを立ち上げて以来、さらに20以上のプログラムを追加し、現在全ての就学児童に給食が提供されている。
 学校の建設と改築、給食および教師研修に対する包括的な介入により、ビレッジの就学率および授業への出席率が改善された。例えばセネガルのポトウでは、このような介入により、クラスターの就学児童の数が2007年の1,286人から2008年には4,164人に増加した。
 初のMVスクール2スクール計画が2008年5月に開始され、インターネット技術を使ってウガンダのルヒイラ・クラスターと米国コネチカット州グリーンウィッチの子供達を繋いだ共同授業がライブで行えるようになった。

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「人間の安全保障」セミナー ミレニアムビレッジ体験談

Ben-s.jpg去る11月5日に東京大学駒場キャンパスで開催された「人間の安全保障セミナー」(テーマ:ミレニアム・ビレッジ)の講演内容を翻訳しました。なお、ジェフリー・サックス教授、ジョン・マッカーサー氏(ミレニアム・プロミスCEO)のビデオ講演内容は、すでに当ホームページ上に掲載済みです。ご関心のある方はご確認ください。
ベンジャミン・ボドナー氏 講演内容 
平成20年11月5日(水)
人間の安全保障セミナー テーマ:ミレニアム・ビレッジ
東京大学駒場キャンパスにて
演題: 現場からの視点(View from the Ground )
 本日皆様にお話し申し上げる機会を与えられました事は、私にとりまして、誠に名誉なことでございます。東京大学、遠藤貢教授、ミレニアム・プロミス・ジャパン、及び 鈴木りえこ理事長に厚く御礼申し上げます。
 私は、今、お話しされた専門家らとは異なる視点からお話をしたいと思います。 まだ、学生でありますので、もちろん専門家ではありませんが、幸運なことに、ミレニアム・ビレッジで一年を過ごし、現場で経験を培うことができました。
 ですから、私は、政策について論じるのではなく、人間の安全保障や国際開発に興味を持つ学生たちへのメッセージとして話をしたいと思います。
 私の究極のメッセージは、まず、「アフリカを訪れよう。」というものです。実際に現場で働くことです。面倒なことの一つは、そのための準備でありますが、ひとたび現地にいけば、とても歓迎され、活動に深く係ることが可能です。現地から遠い場所で情報を得るのと比べ、現地で貴重な経験をする事は、色々な点で重要です。 その一つは、米国や日本の豊かな環境からは、入手不可能な情報が得られることです。そういったことは、途上国に実際に行かなければ分かりません。

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