【マラウイサイクロン支援始めました!!】

SPJでは5月17日~7月9日までの期間において「マラウイ共和国ゾンバ県における洪水被災者への緊急物資配布事業」を始めました!

このプロジェクトでは、2019年3月4日に発生したサイクロン・イダイによって、甚大な洪水被害を受けたマラウイのゾンバ県の被災者に対して、1ヶ月分の食糧・支援物資と、新たな作物を栽培するための種子を提供します。食糧・支援物資を提供する裨益者の選定から、現地の農業協同組合などからの食糧・支援物資の調達及び裨益者への提供、物資提供後に実施する各村でのモニタリングまでを、2カ月間で実施します。

住民への事業の説明会の様子

現在、現地駐在員である濱田と飯田は、事業地であるゾンバ県のMwamboとNgweleroにおいて、各村での現地調査を実施して、裨益者の選定を進めると共に、首都のリロングウェなど、各地にある農業協同組合などを訪問し、SPJがオーダーした食糧・支援物資の生産状況などを、逐一、確認しています。

事業の説明会の様子(現地スタッフ2名)
各村での裨益者の選定の様子(メモを取る現地スタッフ3名と案内役の住民)

被災地では写真のように倒壊してしまった家屋なども見られます。中にはもはや更地のようになってしまった住居もありました。 避難キャンプは既にほとんど閉鎖してしまっており、多くの人々が元の自分達の自宅に帰るか、あるいは別の地域に移り住まざるを得ない状況になっています。

サイクロンによって被害を受けた家屋の様子

実は、私(濱田)は、アフリカに始めてやって来ましたが、これまでに訪れました東南アジアの国々とは、マラウイの国民性や生活文化などが大きく違い、特に、食事に供されるお米(ネリカ米というそうです)が美味しいのには、驚かされています。日本とは異なる生活環境なので、食事などの健康管理に注意しながら、プロジェクトを無事に終えるよう、これからも頑張ります。


【地方の中学校3校から訪問学習の受け入れをしました!】

SPJでは、5月に修学旅行で都内を訪れた中学校3校から、訪問学習の受け入れを実施しました。

去る5月23日、NPO法人に興味を持たれている中学校三年生の生徒さん6名(岐阜県神戸町立神戸中学校)が、修学旅行の訪問学習の一環で、SPJを訪問されました。

理事長・鈴木りえこより貧困削減を中心としたSPJのミッションや、これまでの活動の紹介を行った後、「持続可能な開発目標(SDGs)」、アフリカの貧困問題について様々な事例を取り上げ説明しました。特に日本は国際社会の中でも恵まれていること、世界中には勉強したくてもできない子どもたちがいることを詳しくお話ししました。

また、スタッフ小山から、今年1月に実施したウガンダ出張時での体験(北部の南スーダン難民居住区訪問)について撮影した写真を使用し、説明しました。

5月29日には、岐阜県中津川市立第二中学校三年生の生徒さんが同様に修学旅行で都内を訪れ、うち9名の方がSPJを来訪されました。

1日目に東京観光を楽しんだ皆さんも、気持ちを切り替え、SPJの活動に対し、真剣に話を聞いてくださいました。それぞれのセッションの途中で質問も飛び出し、活発な意見が交わされました。

最後には生徒さんより事前に届いた質問について答えていきました。「どのような思いでこの仕事をしていますか」「支援を行っている中で気をつけていることはどんなことですか」など、私たちも改めて考えさせられる質問がありました。

2日後の5月31日には三重県桑名市立正和中学校三年生の生徒さん4名がSPJ事務所にお越しくださいました。

最初は生徒の方々も緊張していた面持ちでしたが、話が進むにつれ真剣に私たちの活動についての話を聞いてくださいました。

各中学校の皆さんは、国会議事堂やNGO訪問の他、スカイツリー、原宿訪問などを楽しんだり、好きなタレントの歌の舞台になった街を訪れたり、それぞれが首都での時間を有意義に過ごされているようでした。

中学生の皆さんが、思い出に残る貴重な修学旅行の間にSPJ訪問を選んで下さり、真剣に国際課題について耳を傾けてくださる姿を見て、私たちも励まされると同時に、彼らのこれからの人生をとても楽しみに思いました。

ご訪問いただいた皆さんとご担当いただいた中学校の先生をはじめ職員の皆さん、この度は私たちのとっても忘れがたい機会をいただき、ありがとうございました!