【開催案内】2024年「世界NTDの日」ウェビナーイベント

1月30日は、WHO(世界保健機関)が定義する「世界NTDの日」です。

世界公式サイト〈外部リンク〉

2021年から毎年この日に、顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)(※) を撲滅するために定めたWHO NTDロードマップ達成へのキャンペーンが世界各国で実施されています。 

今年のテーマは”Unite, Act, Eliminate.”。日本では、関連してウェビナーイベントを、日本実行委員会が主催します (SPJも主催団体として参加)。このウェビナーは、日本のNTDsに関わるパートナーが連携し、広くNTDsへの理解を深め、征圧へ向けた動きがより一層促進されることを目的としています。コンテストに参加された学生の方々も含め、多くの方々の参加をお待ちしています。

参加登録https://bit.ly/3U8Yj5Z

【ウェビナー概要】
日時:2024年1月30日 17時30分〜19時00分
開催形式:Zoomウェビナー
内容:
1.世界NTDの日に合わせたビデオメッセージ〈登壇予定者〉
  ・國井 修氏(GHIT Fund CEO)
  ・上野 裕明氏(日本製薬工業協会 会長)
  ・井谷 哲也氏(厚生労働省 大臣官房国際課 国際保健・協力室長)
2.第一回顧みられない熱帯病学生コンテスト 表彰式
  今年度初めて開催された「第一回顧みられない熱帯病学生コンテスト」にて受賞された方の以下各賞の表彰を行います。
  ・最優秀賞
  ・GHIT賞
  ・日本製薬工業協会賞
  ・U-18特別賞
  ※コンテスト概要はこちら
   http://sdgspromise.org/?p=13916
3.教えて! 國井先生
  GHIT Fund CEOの國井先生をモデレーターとして、NTDsに関する学生からの質問に登壇者の皆さんに答えていただく企画となっております。「NTDsとはそもそも何か」、「NTDsに対する日本からの貢献」、「新たにNTDsと認定されたNoma」など様々な視点からNTDsについて掘り下げます。

〈モデレーター〉 國井 修氏(GHIT Fund CEO)
〈登壇者〉飛弾 隆之氏(エーザイ株式会社 サステナビリティ部 副部長)
     牧野 由佳氏(WHO アフリカ地域事務局 テクニカルオフィサー)
     中谷 香氏(DNDi Japan事務局代表)
     吉岡浩太氏(JAGntd/長崎大学)

【お問い合わせ】
世界NTDの日・日本実行委員会(幹事)
一般社団法人NTDs Youthの会
住所:〒8120011 福岡県博多区博多駅3丁目6−1小森ビル4A
電話番号:080-2741-3952
メールアドレス: office@ntds-youth-japan.org
Webサイト: https://www.ntds-youth-japan.org/

※顧みられない熱帯病について
顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める21の疾患の総称のことで、熱帯途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


【開催案内】 最優秀賞金10万円!「顧みられない熱帯病(NTDs) 学生コンテスト」

毎年、1月30日はWHO(世界保健機関)が定める世界NTDの日(World NTD Day)です。

2024年の1月30日に向けて、「世界NTDの日・日本実行委員会」が主催で、「世界NTDの日 連動企画 顧みられない熱帯病 学生コンテスト」が開催されます。SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)も主催者団体の一員として、企画に参加しています。

コンテストは、中学から大学院までの生徒・学生を対象とし(学生であれば年齢制限なし)、持続可能な開発目標(SDGs)への関心が高いユース世代において、顧みられない熱帯病(NTDs)※について、広く理解や関心を高めてもらうことを目的としています。

テーマは、「NTDsを分かりやすく伝える(A部門)」または「NTDs対しできることを考える(B部門)」の2つに分かれており、各部門において、個人またはグループでプレゼンテーションの内容を競います。

【応募概要】
締切
: 2024年1月8日(月)
条件: 2024年1月28日(日)の最終審査会(オンライン)にチームメンバー最低1名以上が参加できること、2024年1月30日(火曜・世界NTDの日)の表彰式(オンライン)にチームメンバーから最低1名以上参加できること。
募集テーマ:
・A部門:分かりやすく伝える部門 〜NTDsを、あなたの言葉で〜
(提出物:最大3分のプレゼンテーションを収録した動画)
・B部門:私たちができることを考える部門 〜NTDsと私たちの関わり方〜
(提出物①:動画:最大3分のプレゼンテーションを収録した動画)
(提出物②:書類:以下の内容について自由に考えたものを記載
 ・日本に住む私たちがNTDsに貢献する意義(300字以内)
 ・取り組みたいNTDsの課題とその背景(500字以内)
 ・具体的な解決方法と実現可能性(500字以内)

・最優秀賞(A・B部門から各1チームずつ、計2チーム):賞金10万円/チーム
・U18特別賞(最優秀賞と同時受賞の可能性もあります。):図書カード 5,000円/人 など

応募についての詳細は以下サイトをご覧ください。
https://koubo.jp/contest/214693
https://jagntd.org/wntdd2024 (主催者サイト)

締切が迫っていますが、学生の皆さんのご応募を願っています。

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める21の疾患の総称のことで、熱帯途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


SPJ設立15周年記念レセプションを開催しました!

多くの皆さまのご支援のお陰で、今年(2023年)、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は15周年を迎え、去る11月20日に、アークヒルズクラブにて「SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)設立15周年記念レセプション」を開催いたしました 。

会場入口と会場内風景

レセプションでは、鈴木りえこ理事長の開会挨拶に続き、岸田文雄内閣総理大臣からのご祝辞を司会の山本恵子氏(NHK名古屋放送局報道部副部長・解説委員、SPJ理事)が代読いたしました 。

続いて、平和への祈りを込めて「駐日大使・大使夫人合唱団」によるコーラス(指揮:スウェーデン大使夫人アンナ・ヘーグベリ氏、ピアニスト:碓井俊樹氏)が披露されました。アパルゥ駐日ガーナ大使もコーラスに参加してくださいました 。

乾杯の音頭は、SPJ最高顧問でレセプションの代表発起人である福井俊彦氏(キヤノングローバル戦略研究所 理事長、元日本銀行 総裁)が行ってくださいました。出席者の中には、在日大使閣下・大使夫人、国会議員の先生方、民間企業、研究機関、NGOなどの様々な分野から130名を超える皆さま方にご出席いただきました 。

SPJの設立に関わったジェフリー・サックス氏(コロンビア大学University Professor元国連事務総長・特別顧問)と、SPJとMPJ Youthとの協力を深めている東京大学の藤井輝夫総長からのビデオ祝辞も紹介されました 。

さらに、SPJ特別顧問で、現在SPJの事業(NGO連携無償資金協力)として進行中のガーナ職業訓練校を無償で設計してくださっている隈研吾先生(建築家、東京大学 特別教授・名誉教授)からのご挨拶もいただきました。ご挨拶の中で、隈先生は、事業現場は隈先生ご本人が大学院時代に近くを通ったことがある思い出の地域で、今回は種々の困難を乗り越えて職業訓練校建設が始まったことに関する喜びを語ってくださいました 。

また、HIV/エイズの治療薬を世界で初めて開発され、安価で配布するシステムを作られた満屋裕明先生(国立国際医療研究センター研究所 研究所長)によるご挨拶も賜りました。満屋先生は、お話の中で、日本政府の医療関係への投資不足が続いているため、その開発の遅れを懸念されました 。

その後、2023年Y7(Youth7:G7各国及びEUのユース代表による国際課題を議論する委員会)の日本会長・千葉宗一郎氏が中心となり、英語による「花は咲く」の演奏、そしてSPJの関係機関にご寄付いただいた景品やSPJが用意した様々な景品約70品の抽選が行われ、会場は大変盛り上がりました 。 景品をご寄贈いただいた皆さまには心より感謝申し上げます。

最後に、SPJ名誉会長の北岡伸一(東京大学 名誉教授、独立行政法人国際協力機構 特別顧問・前理事長)からの挨拶で閉会となりました 。

SPJ関係者は、15年の歴史を振り返るとともに、皆様に励ましていただき、今後も地道に活動して行きたいという思いを強めました。ご参加いただいた皆さま、日頃よりご支援いただいている皆さまに改めて御礼を申し上げます 。

リンク:特別レポート「SPJの15年あゆみ」


「グローバル社会と女性の活躍」 ~「創価女子短期大学」にて講演 ~

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の理事長・鈴木りえこは、2023年6月28日(水)に創価女子短期大学にお招ききいただき、「グローバル社会と女性の活躍」をテーマに講演を行いました。

当日は在籍短大生をはじめ短大卒業生等約250名が講演に参加して下さいました。

講演後に主催者からは、「短大生に寄り添いながらお話を頂き、また、数多くの壁にも強く、信念を持って切り拓いて来られたお姿に、学生たちは、感動と共に、大きな希望を頂いたと感じます。」との感想をいただきました。

講演後の様子 左から:学長・水元 昇氏、鈴木理事長、学生代表

また、参加者からの声もいただきました。
<短大生>
・今回のセミナーを通して、より世界に視野を広げて世界平和に貢献していきたいとの思いが強くなりました。私は高校時代、地球の日のボランティア活動をきっかけに1人ではなくみんなで地球の健康を考えていき行動に移さないといけないことを強く実感しました。現在も、ゼミでSDGsと人権を一緒に学んでおります。もっと私自身、世界の現状について知見をアップデートしつづけ周りを巻き込んで環境に配慮した取り組みをしていきたいと思います。
・授業でもSDGsのことを学びますが、実際にSDGsの活動をしている方のお話しを聞くことができたこととても嬉しく貴重な学びができました。また、今日の講演を機に私も将来鈴木さんのような女性になりたいと思いました。

<卒業生>
・本日はお忙しい中短大生・卒業生のためにご講演いただきありがとうございました。当方は現在ケニア(9月からザンビア)で貧困家庭の子どもたちや女性たちを支援しており、国際協力の第一線で活躍されている鈴木さんのお話をきいて大変感銘を受けました。これからも強い意志をもって、世界平和に貢献できる人になれるよう努力していきたいと思います。いつかお仕事でご一緒できますことを夢見て、精進して参ります。
・ご自身の生い立ちからのお話が大変に楽しく、自然に引き込まれていきました。きっと壮絶なご苦労を経験されかつ力強い決意を持って前進されてこられたと思うと、大変に勇気を頂きました。私も鈴木さんのような強い女性になりたいと思います。少しでも、自身の足元から出発していきます。大変にありがとうございました。

この他、沢山の感想をいただき、鈴木理事長自身も励みになるととともに、今後もSDGsを身近に感じてもらえるよう、より親しみやすい内容でお伝えしていくつもりです。

「創価女子短期大学」関係者の皆さま、ご参加くださった皆さま、有難うございました!

創価女子短大サイトでも紹介されています。


【報告】2023年7月4日「長崎アウトカム・ステートメント」発表 ~ G7長崎保健大臣会合時の国際シンポジウムの成果 ~

2023年7月4日に、「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)」制圧に関する声明「長崎アウトカム・ステートメント」が発表されました。

全文和訳 ⇒長崎アウトカム・ステートメント

既にお伝えした通り、今年の5月13日、14日に長崎市にて『G7長崎保健大臣会合』が開催され、その前日の5月12日(金)に、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)も協力団体として参加した「G7長崎保健大臣会合開催記念 国際シンポジウム『顧みられない熱帯病に対する研究開発とアクセス&デリバリーの加速化に向けて』」が開催されました。

参照【開催案内】G7長崎保健大臣会合時に国際シンポジウムを開催!
   【開催報告】国立大学法人 長崎大学のサイト

(C) 国立大学法人長崎大学  2023年5月12日(金)国際シンポジウム会場にて

その際、「長崎アウトカム・ステートメント」が策定され、NTDsに対する持続的な資金拠出と公平なアクセスの必要性を呼びかけました。その表明に、GHIT Fund、長崎大学、Uniting to Combat NTDsおよび、SPJを含む約20の団体と個人も署名し、7月4日に上記がプレスリリース内にて発表されました。

プレスリリース⇒ NTDs制圧に関する声明「長崎アウトカム・ステートメント」を発表

NTDsの専門家ではない方を対象に、以下に「長崎アウトカム・ステートメント」の背景をお伝えします。

2012 年1月に、関係者が一堂に会してNTDs に関するロンドン宣言に署名し、2020 年までに NTDs の 10 疾患の制圧、撲滅、根絶を約束。
2022 年 6 月にはルワンダの首都キガリにおいてNTDsに関するキガリ宣言が発表され、政治的意思、地域社会のコミットメント、リソース、関係者の行動を動員し、個人、地域社会、国を NTD対策の中心に据えるハイレベルな政治宣言を発表しNTDs制圧に関する更なる気運を高めました。この宣言では、すでに 15 億米ドルの資金拠出を表明という大きなコミットメントを集めました。
この勢いを持続させるために、継続的なエンゲージメントとコミットメントへの連携への行動喚起が必要との思いで、グローバルリーダー達による長崎アウトカム・ステートメントが策定されました。

この呼びかけに応じるかのように、岸田文雄内閣総理大臣はG7サミットにおいて、GHIT Fundに5年間で2億米ドルのプレッジ(誓約)を発表しました。

本シンポジウムは、日本のNTDs研究の中心地である長崎市において、世界から関係者が集まり、NTD対策についての情報共有と連帯強化を目的として開催されたものです。SPJも、引き続き関係各所と連携しながら、NTDs制圧に関する日本での認知度向上の一助を担いたいと思います。

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」第8回会合を開催

2023年5月15日に「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)第8回会合が、衆議院第二議員会館で開催されました。

NTDs議連会合の様子(左端:打合せする国光あやの事務局長と松本剛明会長)

国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官が司会進行役を務め、会長の松本剛明衆議院議員・ 総務大臣からの挨拶、そして当日のゲストが紹介され、以下、その方々からのヒアリングが行われました。

(1) フォール氏(Mr. Ibrahima Socé Fall)(WHO、NTDs対策部部長)
(2) トーコ氏(Ms. Thoko Elphick-Pooley)(Uniting to Combat NTDs事務局長)
(3) 川原 尚行 氏(認定 NPO 法人ロシナンテス 理事長)と日本に留学経験あるスーダンの方
(4) 外務省 間瀬博幸氏

まず、長崎でのG7保健大臣会合(5月13日~14日)に合わせ、開催された顧みられない熱帯病に関する国際シンポジウム(5月12日)に出席された世界保健機関(WHO)のフォール氏と、Uniting to Combat NTDs (NTDs 制圧に向けたグローバルなアドボカシー組織)の事務局長であるトーコ氏から、今回のG7を踏まえて、WHOにおけるNTDsへの取組みを日本への期待についてお話がありました。

次に、川原先生から、スーダン情勢及びNTDsをはじめとする感染症の状況についてご説明がありました。

さらに、外務省から岸田総理のアフリカ(エジプト、ガーナ、ケニア。モザンビーク)訪問におけるNTDs・グローバルヘルスへの取組みについてのご紹介がありました。

ご出席された逢沢一郎衆議院議員・アフリカ議連会長から、「顧みられない熱帯病」が「顧みられる」ように世界に発信していくことが非常に大切です、といったコメントもありました。

左から:フォール氏、トーコ氏、逢沢先生、鈴木理事長、一人おいて川原氏、国光先生

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHOが定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


ガーナの職業訓練校建設開始式典にガーナ政府・教育大臣なども参加

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)では、すでにお伝えしていますように、2023年3月に外務省NGO連携無償資金協力(N連)の採択を得て、ガーナのアシャンテ(Ashanti)州アマンシエ・ウエスト(Amansie West)のマンソ・ンクワンタ(Manso Nkwanta)にて、職業訓練校建設運営支援事業を開始しました。

このたび、事業開始を祝う式典(Sod-Cutting Ceremony: 日本のいわゆる「鍬入れ式」のようなもの)が事業地で開催され、SPJ理事長・鈴木りえこが参加しましたので、概要を簡単にご報告いたします。

鈴木理事長は、まず首都アクラで駐ガーナ日本大使館・望月寿信大使、ガーナ政府の教育大臣Dr. Yaw Osei Adutwum氏、JICAガーナ事務所の鈴木桃子所長などを表敬訪問しました。そのほかにも、日本企業を数社訪問し、当事業概要をご説明させていただき、皆様へご指導、ご協力をお願いしました。

鈴木理事長は、マンソ・ンクワンタの事業地に到着後、オマンヘネを表敬訪問、週末にはMPA Ghana(Millennium Promise Alliance Ghana:SPJの連携NGO)所有のラジオ局(Promise Radio 105.1)にて、現地の人々へ職業訓練校の計画を説明するため、生放送でインタビューを受けました。インタビューは現地事業統括者スタンが現地語(Twi)に通訳し、MPA Ghanaジェネラル・マネージャーのエリック氏も補足の説明を行いました。その後、視聴者から寄せられた質問(対象の年齢ほか)にも答えました。

この地域はアシャンテ州の州都クマシから車で3時間ほどにある貧しい地域のため、失業率が高く、金の違法採掘に関わる若者も少なくないため(15歳から35歳の若者の約30%)、現地の人々の間では職業訓練校に関する関心が高いようでした。

式典には、地元の人々約300人が参加し、地元の伝統的指導者オマンヘネ(Nana Bi Kusi Appiah/ナナ・ビー・クシ・アピア2世)、前述のガーナの教育大臣、地元選出の国会議員・George Takyi/ジョージ・タチ氏、DCE (District Chief Executive:地域役所代表)・Nii Lareth Ollenu/ニー・ランテ・オレヌ氏に鈴木理事長も加わり、それぞれ挨拶を述べ、多くのメディで報道されました。

鈴木理事長は、2005年以降、この地域(旧ミレニアム・ビレッジ:Bonsaaso)には5回ほど訪れていますが、前回の訪問(2022年6月)から1年余りで地域が急速に発展していることに驚き、非常に喜んでいます。

アクラでは、ガーナの職業訓練校を統括するDr. Fred Kyei Asamoah(Director General, Commission for Technical and Vocational Education and Training-CTVET)ともご面談させていただき、将来的には職業訓練校の国有化を目指し、持続可能な状態を確保するためのご協力をお約束いただきました。

● これまでの関連ブログ
2023.4.27: 隈研吾氏 とSDGs・プロミス・ジャパン: ガーナにおける職業訓練校建設・運営支援事業に着手
2023.3.27: ガーナにおける職業訓練校建設・運営事業に関して、外務省のNGO連携無償資金協力(N連)を締結
2022.8.31: 隈研吾氏、「アフリカの魅力とインパクトを語る」 ~アフリカへの想いと建築への原点もお伺いしました!~
2022.7.13: ガーナを訪問しました!


ウガンダの支援女児OGから、手紙が届きました!

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、2009年から10年にわたり、才能がありながら経済的理由により進学が困難な貧困家庭の女の子を支援するため、中等教育(中学・高校)6年間の奨学金を支援しました。対象は、アフリカのウガンダ、ルヒーラ・ミレニアム・ビレッジ出身の21名 の女の子でした。

これまで、何回も御礼のお手紙や進路報告などをいただきました。(※末尾参照)

2023年5月29日に、支援を受けたお一人、チョシャビレ・メアリー・グロリア(KYOSHABIRE MARY GLORIA)さんから、SPJ・鈴木理事長宛てに大変嬉しいお手紙が届きました。

● 原文英文はこちら ● 和訳はこちら

2023年5月現在のグロリアさん

手紙には、グロリアさんがウガンダの首都カンパラにある「Tenna and Pharma Laboratories」という民間研究所で臨床検査技師として昨年9月から働き始め、新型コロナウイルスのパンデミック中は、優れた診断スキルでコロナウイルスの監視活動も行ったことが書かれていました。今後のキャリア目標として、グローバルな生物医学研究者になり、感染症やワクチン開発の研究を行い、感染症、顧みられない熱帯病、伝染病を予防および制御するための持続可能な基盤の開発に寄与したいとのことです。

※【これまでの支援に関する記事】
2018年1月5日公開
ウガンダ女児就学支援事業・支援する女の子たちからお手紙が届きました。

2017年7月13日公開
ウガンダ女児就学支援事業・女児8名からお手紙が届きました。
代表2名からの手紙
全員からの手紙

2013年3月18日公開
ウガンダの奨学生から御礼の手紙が届きました!
この当時、計20名の女子生徒への支援を行い、そのうち3名が中学校から高校へ進学し、3名が看護学校へ、14名が中学校へ進みました。
20名の手紙全部の一覧


「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」第7回会合を開催

2023年4月5日に「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)第7回会合が、衆議院第一議員会館で開催されました。

国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官が司会進行役を務め、会長の松本剛明衆議院議員・ 総務大臣からの挨拶後、以下のヒアリングが行われました。

【NTDsへの取り組みについて】
 (1) エーザイ株式会社(製薬企業の立場から)
    執行役コーポレイトコミュニケーション担当(兼)ESG担当 
   佐々木 小夜子氏
 (2) レメディ・アンド・カンパニー株式会社
  (アフリカ等で臨床試験を担う企業の立場から)
     営業本部本部長(兼)執行役員 国吉 央起氏
【デング熱について】
 (3) 株式会社ビー・エム・エル顧問/元国立感染症研究所/前神奈川県衛生研究所長
      高崎 智彦氏
【アフリカ等での民間企業支援】
  (4) 国際協力機構(JICA)人間開発部 保健1グループ 2チーム 保健医療専門役
   上田 直子氏

ヒアリング後、以下3つの提言案が提示され出席議員からの賛成が得られました。長崎でのG7サミット保健大臣会合などでも表明できるようにとのことでした。
① グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)の増資
② NTDsに対する日本の貢献、プレゼンスの向上(国際機関や国際協力機構(JICA)を通じた支援の強化)
③ アフリカ等における民間企業のネットワーク形成・支援の強化

※顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHOが定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」の第6回会合が開催されました。

「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)は、2019年5月に、元厚生労働大臣・衆議院議員(当時)の塩崎恭久氏と、秋野公造氏(参議院議員)が呼びかけ人となって設立されました。NTDs議連の第6回会合が2023年3月6日に開催されましたので、簡単にご報告いたします。

今回の会議では、国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官がNTDs議連・事務局長代理として司会進行役を務められ、会長には前会長の塩崎恭久氏の後任として松本剛明衆議院議員・ 総務大臣 が選出されました。

左から 秋野公造参議院議員・財務副大臣、 松本剛明衆議院議員・総務大臣、 塩崎恭久氏、 国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官

この日、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)CEOの國井修先生、長崎大学熱帯医学研究所 ケニアプロジェクト拠点 教授・拠点長の金子聰先生、長崎大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 教授・研究科長 北 潔先生、長崎大学プラネタリーヘルス学環 副学環長 平山謙二先生ほか、厚生労働省、外務省、国際協力機構(JICA)の各担当の方々から、NTDsに関する現状、そしてそれぞれの取組みなどに関するプレゼンもありました。

日本はこれまで感染症に関するグローバル・リーダーとしての役割を果たしてきました。会議中に話題となったように広島G7サミットでもNTDsの問題と支援状況についての理解が促進され、コロナ禍でますます顧みられなくなったNTDs対策への支援がさらに進むことを願っています。

※ 顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。