ウガンダの支援女児からビデオメッセージが届きました!

MPJで中等教育への就学を支援しているウガンダ・ルヒーラ村の女児たちから、支援に対するお礼のメッセージが届きました!このメッセージは、ご支援いただいている元MPJプロボノグループの皆さまに向けたものですが、ひたむきな姿が微笑ましい女児たちをぜひご覧ください。

(英語音声・字幕なし)


この動画に登場するシリビア、メアリー・グロリア、プレシャスの3名は、中学校を修了してこれから高校へ進学するところです。MPJでは中学校(4年間)から支援しています。メッセージから彼女たちが楽しい中学校生活を送った様子がわかり、私たちもうれしく思いました。

ちなみに、ウガンダの学校は2月から新学年が始まります。日本の高校入試とは異なり、進学先は中学校の卒業試験の成績により決まるシステムで、撮影した1月時点ではまだ結果待ちで進学先がわからない段階でした。

MPJでは、優秀な学力をもちながら経済的理由により中等教育(中学・高校)への進学が困難な貧困層の女児に、奨学金を提供し就学を支援しています。今回、プロボノとしてMPJを手伝ってくださっていたグループの皆さまより、女児支援活動のためにご寄附をいただき、MPJではこのご寄附を上記3名の高校進学のために活用させていただくことにいたしました。改めて、ご支援に感謝申し上げます。


ガーナだより 7 ボンサソから~

○求められる企業の協力
ポトゥーのプロジェクトチームがセネガル人で構成されていたように、ここボンサソもガーナ人のチームです。ただし、ここにはフランス人の助っ人がいます。彼はイギリスの製薬会社グラクソスミスクラインから半年交代で派遣されていて、保健セクターでのデータ収集などをサポートしています。
また、前回のレポートで7か所の診療所の検査を一手に引き受ける中央検査室をご紹介しましたが、このほかに遠隔診断センターも設置しています。各診療所では手に負えない診断について集中して相談を受け付け、少ないリソースを効率的に活用しようとするものですが、これもスイスの製薬会社ノバルティスの財政的サポートのもと運営しているといいます。
あたらしい方法の効果を実証するにも、そのためのリソースが足りません。そこで、こうした企業の協力が求められているのです。

【現場にも足を運んでのサポート】
【現場にも足を運んでのサポート】

○あらたに起こる課題とあたらしい解決策
プロジェクトの現場は生きています。ですから、状況はどんどん変わっていくのです。たとえば、学校では生徒の数がどんどん増えていくので教室や先生の数が足りなくなります。
日本でも1980年代には「40人学級」問題というのがありましたが、それと同じような状況です。いまはひとつのクラスに50人、60人、70人というところがあるといいます。

【教室が足りないので「青空教室」】
【教室が足りないので「青空教室」】

このミレニアムビレッジにはICTセンターがあります。リテラシーをつけ、ICTのインフラがあれば、さまざまな情報にアクセスすることができる時代です。これはもう世界中の図書館に行けるようなもので、教育を受けたい、もっと勉強したいという気持ちにこたえるあたらしい解決策にもなりえます。
私自身、遠隔教育でジェフリー・サックス教授の「持続可能な開発の時代(The Age of Sustainable Development)」(https://www.coursera.org/course/susdev)の授業を楽しみながら受けています。
せっかくの技術、私たちすべての幸せのために活用していきたいですね。

【ICTセンター】
【ICTセンター】


ガーナだより 6 ボンサソから~

2月に入りセネガルからガーナに移動した伊藤より最新のレポートが届きました。

○効率的な役割分担のデザイン
2月からはガーナに移動し、中部にあるボンサソというミレニアムビレッジ(MV)での滞在を始めました。このMVもセネガルのポトゥーと同様に人口3万人ほどの規模で、7か所に診療所が設けられています。そしてさらにそのほぼ中央に検査室が1か所設けられ、HIVやマラリアなどの各種検査を一手に担当します。7か所の各診療所では患者さんから血液サンプルを採取する段階までを行い、それをバイクで中央検査室に輸送して検査プロセスにのせます。少ないリソースを効率的に活用して最大限の効果を得ようとする工夫のひとつです。

【7つの診療所をカバーする中央検査室】
【7つの診療所をカバーする中央検査室】

○コミュニティーが担う役割
たとえば農業分野では農業組合が大きな役割を担うようになっています。この日プロジェクトの農業チームは、40名ほどの規模の組合とのミーティングに訪れました。組合にはリーダーだけでなく書記や会計の担当もいて、役割分担のある組織になっています。プロジェクトチームはこの組織基盤のしっかりした組合とともに活動を進めていますので、支援の成果が受け継がれ、また続いていくのだろうと期待できます。さらにマイクロファイナンスを受けるにしても、より信用がおける主体だといえます。

【農業組合を巻き込むミーティング】
【農業組合を巻き込むミーティング】

○地方政府との協調体制
教育分野では公的な学校制度を側面からサポートする活動が行われています。たとえば、就学率を上げるための啓発キャンペーンや学校給食の補助などです。これらはMVにある小学校・中学校を統括する県教育庁との協調体制が欠かせません。政府とのよい関係のなかで各種指標は向上してきており、これからは教育の質の面にも取り組んでいきたいとのことでした。

【県教育庁を訪問する教育セクターチームリーダー(右から2番目)】
【県教育庁を訪問する教育セクターチームリーダー(右から2番目)】

○自助努力の拡大
そして、今まで補助が必要だった活動もだんだんと自立に向かっています。たとえば、この写真をご覧ください。これは小学校が独自に運営しているココア畑です。先生たちが中心になって管理しています。そして、この収益は学校給食に充てられます。
ココアがチョコレートなどの原料であることは知っていましたが、これからはそれがガーナの子供たちの給食につながっているのかもしれない、と連想することでしょう。

【小学校で自主運営するココア畑】
【小学校で自主運営するココア畑】


セネガルだより 5  Potouから~

○日本では当たり前のインフラの大切さ
この村では毎週月曜日と火曜日に、5Km離れた2つの場所で大きなマーケットが開かれます。ここで村でとれる野菜などの作物や、村の外からくるいろいろな製品が売買されています。日本ではすでにたくさんのモノに囲まれていてなかなか感じませんでしたが、これらの交換を通してひとびとの生活水準は向上していきます。その意味でマーケットはそれ自体が大切なインフラです。そしてそれを支える物流、そのための道路も大切なインフラです。砂地で歩くのと比べると、舗装された道路で歩くことはなんと楽であることか。これも、この1か月で実感しました。インフラがより整えば、もっと多くのひとびとが貧困から抜け出せるのではないでしょうか。

【ビサップ(乾燥したハイビスカスー飲用に供する)を扱う商人】
【ビサップ(乾燥したハイビスカスー飲用に供する)を扱う商人】

○村で感じた、ひとのつながりの大切さ
ここでの1か月の滞在のなかで、プロジェクトチームの仲間たちには助けてもらうことばかりでした。日本からきた私を温かく迎え入れてくれ、活動上でも生活上でもいろいろと支えてくれました。またチームのメンバーだけでなく村人たちも、突然訪れた私に「食事をしていけ」と言って招き入れてくれたりしました。味をつけたご飯に魚や野菜を入れたものがセネガルの典型的な料理で、「チェブジェン」といいます。(「チェブ」はご飯、「ジェン」は魚の意味です。)日本でも「同じ釜の飯を食べる」といいますが、1枚の皿に盛りつけた「チェブジェン」をみんなで食べます。私はこの「チェブジェン」が大好きになりました。そして、チームの仲間やこの村のひとびとの温かいこころに触れ続けた1か月でした。

【みんなで食べる「チェブジェン」】
【みんなで食べる「チェブジェン」】
【ポトゥーのプロジェクトチームの仲間たち】
【ポトゥーのプロジェクトチームの仲間たち】

○セネガルを包む、助け合うこころの大切さ
ポトゥーを後にし、一路300km離れたダカールまで同僚が自分の車で送ってくれるといいます。しかし、運悪く途中で故障。すると周囲からひとが集まってきて、修理を手伝ってくれたり、食事(「チェブジェン」!)を出してくれたり・・・。セネガルではこれが当り前なのだそうです。困っているひとがいれば助けるのは「お互いさま」ということなのでしょう。運良く、またとない経験をすることができました。そしてまたあらためて、助け合いのこころが生きているセネガルを感じることができました。
ジェレジェフ!(ウォロフ語)
アジャラマー!(プラー語)
ありがとう!○日本では当たり前のインフラの大切さ

この村では毎週月曜日と火曜日に、5Km離れた2つの場所で大きなマーケットが開かれます。ここで村でとれる野菜などの作物や、村の外からくるいろいろな製品が売買されています。日本ではすでにたくさんのモノに囲まれていてなかなか感じませんでしたが、これらの交換を通してひとびとの生活水準は向上していきます。その意味でマーケットはそれ自体が大切なインフラです。そしてそれを支える物流、そのための道路も大切なインフラです。砂地で歩くのと比べると、舗装された道路で歩くことはなんと楽であることか。これも、この1か月で実感しました。インフラがより整えば、もっと多くのひとびとが貧困から抜け出せるのではないでしょうか。

 

【ビサップ(乾燥したハイビスカスー飲用に供する)を扱う商人】

 

 

○村で感じた、ひとのつながりの大切さ

ここでの1か月の滞在のなかで、プロジェクトチームの仲間たちには助けてもらうことばかりでした。日本からきた私を温かく迎え入れてくれ、活動上でも生活上でもいろいろと支えてくれました。またチームのメンバーだけでなく村人たちも、突然訪れた私に「食事をしていけ」と言って招き入れてくれたりしました。味をつけたご飯に魚や野菜を入れたものがセネガルの典型的な料理で、「チェブジェン」といいます。(「チェブ」はご飯、「ジェン」は魚の意味です。)日本でも「同じ釜の飯を食べる」といいますが、1枚の皿に盛りつけた「チェブジェン」をみんなで食べます。私はこの「チェブジェン」が大好きになりました。そして、チームの仲間やこの村のひとびとの温かいこころに触れ続けた1か月でした。

 

【みんなで食べる「チェブジェン」】

 

【ポトゥーのプロジェクトチームの仲間たち】

 

○セネガルを包む、助け合うこころの大切さ

ポトゥーを後にし、一路300km離れたダカールまで同僚が自分の車で送ってくれるといいます。しかし、運悪く途中で故障。すると周囲からひとが集まってきて、修理を手伝ってくれたり、食事(「チェブジェン」!)を出してくれたり・・・。セネガルではこれが当り前なのだそうです。困っているひとがいれば助けるのは「お互いさま」ということなのでしょう。運良く、またとない経験をすることができました。そしてまたあらためて、助け合いのこころが生きているセネガルを感じることができました。

ジェレジェフ!(ウォロフ語)

アジャラマー!(プラー語)

ありがとう!

 

【自動車が故障して修理&食事中】