ウガンダの支援女児OGから、手紙が届きました!

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、2009年から10年にわたり、才能がありながら経済的理由により進学が困難な貧困家庭の女の子を支援するため、中等教育(中学・高校)6年間の奨学金を支援しました。対象は、アフリカのウガンダ、ルヒーラ・ミレニアム・ビレッジ出身の21名 の女の子でした。

これまで、何回も御礼のお手紙や進路報告などをいただきました。(※末尾参照)

2023年5月29日に、支援を受けたお一人、チョシャビレ・メアリー・グロリア(KYOSHABIRE MARY GLORIA)さんから、SPJ・鈴木理事長宛てに大変嬉しいお手紙が届きました。

● 原文英文はこちら ● 和訳はこちら

2023年5月現在のグロリアさん

手紙には、グロリアさんがウガンダの首都カンパラにある「Tenna and Pharma Laboratories」という民間研究所で臨床検査技師として昨年9月から働き始め、新型コロナウイルスのパンデミック中は、優れた診断スキルでコロナウイルスの監視活動も行ったことが書かれていました。今後のキャリア目標として、グローバルな生物医学研究者になり、感染症やワクチン開発の研究を行い、感染症、顧みられない熱帯病、伝染病を予防および制御するための持続可能な基盤の開発に寄与したいとのことです。

※【これまでの支援に関する記事】
2018年1月5日公開
ウガンダ女児就学支援事業・支援する女の子たちからお手紙が届きました。

2017年7月13日公開
ウガンダ女児就学支援事業・女児8名からお手紙が届きました。
代表2名からの手紙
全員からの手紙

2013年3月18日公開
ウガンダの奨学生から御礼の手紙が届きました!
この当時、計20名の女子生徒への支援を行い、そのうち3名が中学校から高校へ進学し、3名が看護学校へ、14名が中学校へ進みました。
20名の手紙全部の一覧


【開催案内】SDGsスペシャリスト稲場雅紀氏 特別講演シリーズ第2弾開催決定!2022年2月25日(金)15時~オンライン開催

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)では、ゲストに稲場雅紀氏(アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター)をお招きして、ウィズコロナ・アフターコロナ時代におけるSDGs達成への課題や今後の展望などについて3回にわたりお話しいただいています。今回はの第2弾で、テーマはグローバルヘルスの課題についてです。質疑応答の時間もたっぷり含んだ2時間構成となっております。是非この機会をお見逃しなく!

【講演概要】
日時:2022225日(金)15:0017:00(日本時間)
形式:Zoomによるオンライン配信
参加登録:下記リンクより、202222318時までにお申込ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_VmAIjm6fTrCLTA7QgPeidg
参加費:無料 

【第2回 講演テーマ】
グローバルヘルスはどう変わるべきか:コロナの教訓から考える 

【第2回 講演内容】

2016年に開始されたSDGs(持続可能な開発目標)は、2023年に中間年を迎えます。2030年までに貧困のない持続可能な社会を、という野心的な目標は、コロナによって大幅な後退を余儀なくされ、気候変動や生物多様性の喪失といった「地球の限界」の危機は待ったなしの状況です

シリーズ第2回となる今回の講演では、『SDGs 目標3 – すべての人に健康と福祉を』に焦点を当て、新型コロナウイルスの影響で明らかになったグローバルヘルスの脆弱性がどこにあるかを探ります。ウィズコロナ・アフターコロナ時代において必要なレジリエンスを確保するためにはどのような変革が必要か、稲場氏と共に考えてみましょう。

【講師:稲場雅紀氏の略歴】
1969年生。90年代から、日本の貧困問題や労働問題、LGBTの人権やHIV/AIDSへの取り組みを経て、2002年からNPO法人アフリカ日本協議会で国際保健に関する政策提言に従事。2008年のG8洞爺湖サミットを機に、G7/G20や国連SDGsレビュープロセスなどに関する日本の市民社会のアドボカシーの調整を担う。2012年以降、SDGs策定プロセスに市民社会としてかかわり、2016年、SDGs市民社会ネットワークの設立に参画、専務理事などを歴任。同年から政府「SDGs推進円卓会議」構成員。2021年から政府「グローバルヘルス戦略有識者タスクフォース」構成員として新グローバルヘルス戦略の策定にもかかわる。共著に岩波新書「SDGs 危機の時代の羅針盤」(南博・広報外交担当日本政府代表との共著)など。


『Global Health Ideathon 2021』が開催されました

2021年9月4日(土)から9月25日(土)の約3週間にわたり、SPJの学生部「MPJ Youth(ミレニアム・プロミス・ジャパン「ユースの会」)」主催で国内外の学生を対象とした国際オンラインイベント『Global Health Ideathon 2021』が開催されました。今回のイベントは、MPJ Youthと、アフリカを拠点とする Youth Combating NTDs のメンバーらを中心に、世界中(主にはアジア・アフリカ)から200名以上の学生が応募しました。選考の結果、100人以上の学生がパンデミック時に重要となる、「サーベイランス」・「医療アクセス」・「新薬開発」・「リスクコミュニケーション」・「経済対策」・「ガバナンス」といったサブテーマ・グループに分かれ、①現状を調べ・理解し、②課題・問題点を抽出し、③それらへの解決策を考案して発表し合いました。

 

 

イベント最終日には、3名の特別審査員をゲストとしてお招きし、全6チームによるプレゼンテーションが行われました。最優秀賞には、「医療アクセス」をテーマに取り組んだBグループが選ばれました。Bグループは解決策として、シンプルなデザインの高齢者向け遠隔医療アプリと、医療従事者やボランティアが地域に密着した基本的な医療サービスを提供する「在宅医療サービス」を提案しました。

 

若き MPJ Youth メンバーたちの、今後の活動にこれからもご期待ください。

 

 


ウガンダの小学校にエコキッチンを提供

SDGsプロミス・ジャパン(SPJ)は新たな取り組みとして、2021年2月からウガンダのスターリング小学校にエコキッチンを建築するための費用の支援を開始しました。その取組みについてご紹介します。

スターリング小学校は、ウガンダの首都カンパラから約59.8kmに位置するルエロ県カサナにあります。20年に及ぶ内戦が北部地域では続いていましたが、ようやく落ち着いてきてはいるようです。現在の生徒数は151人(男子83人、女子68人)。ほとんどの生徒が貧しい家庭の子で、質の良い教育を受けられずにいました。

スターリング小学校は、貧しい地方の子供達に質の良い教育を提供する目的で、2年前に設置されました。学校に通えなくなる子供達(特に女子)が多くいる中、より良い教師や経験豊富な理事たちを迎え、この小学校は地域にとって大きな存在意義を持っています。

小学校の校舎は現在まだ借り家ですが、4.5エーカーの土地を理事が購入し、恒久的な校舎を建築中です。その校舎には、生徒達が食事を食べることができるエコキッチンも設けられます。SPJは、そのエコキッチンを建築する費用の支援を行っています。エコキッチンと名付けた理由は、環境配慮したソーラーパワーを使用できる施設にするためです。来年2022年3月までに校舎を完成させる予定ではありますが、コロナ禍によって、建築計画は遅れています。早く校舎ができて、より多くの貧しい家庭の子供達に質の良い教育が提供できるになるのを楽しみにしています。

   

エコキッチン建物の外観:エコキッチンの建物はほぼ完成し、現在、壁を塗ったり、窓やドアを設置したりしています。電灯や換気扇の電気設備は太陽光発電です。

 エコキッチン内部:キッチンのコンロ。

校庭:校庭には様々な種類の野菜、豆類、カサバイモ、トウモロコシが植えられ、収穫ももうすぐです。
学校の寮:学校の寮も建築中で、家から通えない子が利用できるようになります。
校舎の増築:教育を必要とする多くの子供達に来てもらうために5教室を増築中。


ウガンダ女児就学支援事業・支援する女の子たちからお手紙が届きました。

 

MPJでは2009年より、経済的な理由により中学校への進学が叶わないウガンダ・ルヒーラ村の女の子へ奨学金を支給しています。

ウガンダでは小学校への就学率は男女あわせて約98%と高いものの、7年間、小学校に通い続け卒業できる子供は半分以下、さらに中学校に進学できる女の子は5人にひとりと言われています。

今年は、小学校で優秀な成績を収めていた女の子8人に引き続き奨学金を支給しています。ウガンダでは11月に2学期が終了し、テストが終わって一息ついた女の子たちから、お手紙をいただきました。

そのうちの2通をご紹介します。

 

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Turyahabwe Evalineさんより(メアリーヒル中学校4年生)

 

大好きな日本の支援者のみなさまへ

 

お元気ですか? 私は楽しくきらきらした毎日を送っています。

本当にいつも支援をありがとうございます。

あなたたちの助けがなければ、私の毎日はもっと惨めなものになっていたでしょう、

教育をうけることができないなんて。

 

とはいえ家に帰れば帰ったで、

おばあちゃんのお手伝いをしたり、穀物を植えたりという家事も

楽しんでやっています。

 

私は将来、医師、そして企業家になりたいです。

苦しんでいる子どもや、食糧などの必要物資を得ることができない人々を

助けることができるようになれば私はどれだけ幸せでしょう!

みなさんがやってくれているようなチャリティーを私もできるようになれば最高です。

 

メアリーヒルに通うことができるなんて夢にも思わなかったけれど、

収入を得て自立していくために必要なたくさんのことを

この学校で実際に学ぶことができました。

 

このような教育を受けるサポートをしてくれて本当にありがとうございました。

 

                       Turyahabwe Evaline

制服姿のTuryahabwe Evalineさん
制服姿のTuryahabwe Evalineさん

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Namara Barbraさんより(キジリ看護・助産師学校2年生)

 

本当に奨学金を援助して頂きありがとうございます。

私が今こうしてここでやっていけているのは、あなたたちのサポートと勇気のおかげです。

キブブラ女子中学の最高学年にあがるときのことを今でも思い出しますが、

あのとき私の両親は、学費や、諸費用(本やペンですら)を払うことができなくなり

私は将来への道がたたれ、希望を失っていました。

支援をしていただけると聞いたときは、嬉しくて涙がとまりませんでした。

 

私の国には女の子が教育をうける機会を推進するような文化はありません。

学校は男の子の為にあり、女の子は早く結婚して家事をするものだという風潮です。

 

中学を卒業した今では看護学校の助産師コースに通う事ができています。

新しい学校はとても為になることばかりだし楽しいです。

ただこの学校は観光客に人気の滝の近くにあって、とっても寒いんです。

今のところ私の勉強の妨げになるものはその寒さくらいなものです。

 

私はまだ助産師コースの1年生ですが、助産師は小さい頃からの憧れです。

人々の命を救う助産師になりたいとずっと思っていました。

というのも私の育ったところでは、

お産で母親が亡くなってしまうことや、死産が多かったのですが、

彼女らを救う事のできる助産師があまりいなかったのです。

 

さて、学期末テストの結果が返ってきたところですが、私の成績は次の通りです。

解剖学・生理学 81D1

プライマリーヘルスケア 90D1

心理学 96D1

社会学 96D1

ファーストエイド 80D1

看護基礎 80D1

Etc.

合計平均 81

 

 

これからも引き続き温かいご支援をお願いいたします。

ご多幸をお祈りしています。

いつかみんなで日本のみなさんに会いにいきたいな!

 

                    Namara Barbra

 

実習中のNamara Barbraさん
実習中のNamara Barbraさん

 

 

また、8月に理事長・鈴木りえこがウガンダを訪問した際、支援女児OGで、現在、ウガンダのマケレレ大学で生物学を学んでいるKypshabire Marygloriaさんにノートパソコンを寄贈しました。

マケレレ大学は長い歴史を持ち、東アフリカでも最難関の一つと言われる大学ですが、これまでMarygloriaさんはパソコンがなく、宿題をこなすのに困っていました。

パソコンを受け取ったMarygloriaさんは、今後もMPJからの支援を無駄にしないよう、引き続き大学での勉強に力を入れることを約束してくれ、学士号取得後は日本の大学院で研究を続けたいとの夢を語ってくれました。

今後は、寄贈したパソコンで学校での勉強や日々の生活についてMPJへレポートを頂き、ホームページへ掲載する予定です。

どうぞお楽しみに!

 

Marygloriaさんと理事長・鈴木りえこ ノートパソコンを寄贈した際の記念撮影
Marygloriaさんと理事長・鈴木りえこ
ノートパソコンを寄贈した際の記念撮影


ウガンダ女児就学支援事業・女児8名からお手紙が届きました!

ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では2008年よりウガンダにて、優秀な学力を有していながら経済的な理由により中等学校(中学・高校)への進学が困難な貧困層の女児21名に対し、奨学金を支援提供し就学支援を実施してきました。

支援した女児が次々と学校を卒業し、政府からの奨学金で有名大学へ進学したり、看護師となって活躍したりと嬉しいニュースが届く今日ですが、今年度支援している女児8名より、先月お手紙が届きました!

ウガンダの学校教育では4月末に1学期が修了し、今回はそのご報告とともに感謝の気持ちも綴られています。ここでは、キスィズィ助産師・看護学校2年のナマラ・バーバラさんと、イバンダ助産師・看護学校3年のアタンバ・クレアさんからのお手紙をご紹介させていただきます。

 

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ナマラ・バーバラ(Namara Barbra)ナマラバーバラさん
キシィズィ助産師・看護学校(2年)

 

 

 

 

「奨学金の御礼」

親愛なる支援者の皆様

 

私は皆様より奨学金のご支援をいただけていることに謹んで感謝申し上げます。

Kibubura女子中等学校の1年生の頃から、現在のKisiizi看護学校・助産師コースに在籍している今まで、継続してご支援いただきありがとうございます。今の看護学校は環境が良く、学校での経験は私の将来の糧となっています。

私は皆様のあたたかいご支援がなければ、今の自分はありえませんでした。ですから、皆様は私の心からの感謝の気持ちをどうか受け取ってください。私の両親は貧しく、私の授業料を支払えませんでした。また、私たちの文化では女児教育は重要視されていませんでした-女の子は嫁ぐ際、花婿側の家族から婚資(bride price)が支払われ、家族にとって女の子は「富の源」とされています。もちろん、この結婚は女児がまだ若い頃になされ、女児の教育はあまり必要とみなされてきませんでした。

このように女児教育が支援されていない中で、ご支援いただき、エンパワーメントを頂けたことに本当に感謝しています。

どうか引き続き、ご支援いただけますよう、お願い申し上げます。私は自身の教育課程が修了した後、私も支援を必要としている女児に対して本や鉛筆などの学校の必需品を提供するなど、支援していくことを約束します。

どうか皆様に神様からのご加護がありますように。

いつか日本に行き、皆様にお会いできることを願っています。

 

心を込めて

 

注1婚資…花婿の親族が、花嫁の親族に対して贈る金品や財産。

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アタンバ・クレア(Atamba Claire)アタンバクレアさん

イバンダ 助産師・看護学校(3年)

 

 

 

 

「私の今の生活について」

 ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトよりご支援を頂いているアタンバ・クレアです。

私は小学校卒業後、自分が将来、なにか重要な人間になれるというような期待は全く持てませんでした。しかしミレニアム・ビレッジ・プロジェクトから支援を頂き、中学校に通えるようになったことは、私の夢が叶った瞬間でした。

2011年にまだ幼い少女だった私は、中学1年生として自分の将来に向かってメアリー・ヒル女学校に通い始めました。メアリー・ヒルは素晴らしい、興味深い学校で、私はそこでかけがえのない経験ができたと誇りを持って言えます。たとえば、メアリー・ヒルにはよい規律があり、実習のほかカリキュラムと並行して様々な活動がありました。

学校での勉強だけではまるで足りないかのように私は勉強に励み、2年、3年、4年生へと進級することができました。4年生の時には、中学卒業後の自分にとってなにが大切か、決断するのは簡単ではありませんでしたが、ミレニアム・ビレッジの教育担当であるフラハさん、ペニーナさん、ローレンスさんのサポートとアドバイスをいただき、現在、在籍しているイバンダ助産師・看護学校に進学するという重要な決断を下すことができました。

今では、人によって異なる健康問題をどう解決するかを学び、また助産師資格の取得を専攻していることから、出産の補助やその時に必要なケアを施せることを誇りに思っています。

現在、学校では広報部に所属していて、学校全体に向けてニュースを書いたり、読んだりしています。

11月に私は助産師専攻コースを修了する予定です。

これまで私に支援と勇気、道しるべをくださった全ての暖かい手や心に神様のご加護がありますように。

私の感謝の気持ちは何よりも先に、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトのスポンサーである鈴木理事長をはじめとする支援者の皆様に向けられています。皆様はいつも、愛情に溢れた励ましの心を示してくださいます。そのおかげで私は学費が払うことができなくなったり、必要な教材を買えなくなったりすることがありません。

また、教育担当のフラハさん、ペニーナさん、ローレンスさへの感謝も忘れることができません。彼らは、私がいつも集中して一生懸命勉強ができるよう、助言をするなど多くのことをしてくださっています。

また、両親も、学校で何か必要なことがあったときや、通学をいつもサポートしてくれており、大いに感謝しています。

皆さんにしていただいたことが大きすぎて、私は何もお返しができませんが、いつでも皆様に神様のご加護がありますようにと、祈っています。

 

 

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毎回、女児たちからの嬉しい報告や頑張っている様子を見ると、触発されるばかりです。

また、今回ご紹介できなかった他の女児生徒からのお手紙は、こちらよりご覧いただけます。ぜひご一読下さい!

 

(2017年7月)女児8名からのお手紙(日本語訳)

 


ウガンダ共和国、リャミヨンガ小学校の現在

今回のブログでは、MPJが2008年の設立当初からミレニアム・ビレッジとして支援してきたウガンダ共和国、ルヒーラ村にあるリャミヨンガ小学校(Ryamiyonga Primary School)の現在を少しご紹介したいと思います。

 

ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)対象地域の一つであるウガンダ共和国、イシングロ地域ルヒーラ村(Ishingro District, Ruhiira)において、MPJはこれまでリャミヨンガ小学校を様々なかたちで支援してきました。例えば2010年には小学校を建替え(NPO法人アミティエ・スポーツクラブ様のご寄附による)、それ以降もコンピュータ5台や保育園用の机と椅子の寄贈、夜間まで勉強に励めるようにと太陽光パネルを寄贈・設置、2016年には小学校校舎のペンキの塗替え、などを実施してきました。

 

去る4月6日、イギリスのマンチェスター大学に留学中である中野友絵さん(大分大学経済学部4年)は、以前授業で学んだこのミレニアム・ビレッジ・プロジェクトにご興味を持たれ、ご本人が直接リャミヨンガ小学校を訪問して現地の様子をMPJに報告してくださいました。

 

中野さんはイギリスの大学で現在開発学を学ばれ、アフリカで何が起こっているのか実際にこの目でみてみたい、将来自分に何ができるのかを考えたい、と今回現地を訪問されたそうです。

 

以下、中野さんが送ってくださった写真をご紹介します。

 

 

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ルヒーラ村1
建替え前のリャミヨンガ小学校

 

左の写真は建替え前のリャミヨンガ小学校の様子ですが、写真でも分かるように以前は校舎にドアや窓ガラスがないため、天候の影響を受けやすかったようです。

 

また、全生徒を収容することもできませんでした。

 

 

 

しかし建替え後の現在はドア、窓ガラスが設置され、更にドアには鍵をかけることが出来るので子どもたちは安心して勉強できる環境になっているようです。(下の写真)

ペンキも綺麗に塗替えられていて、壁にあるイラスト(地図や人体の解剖図など)もかわいらしいですね。

 

ルヒーラ村2
建て替え後、現在のリャミヨンガ小学校

ルヒーラ村3
小学校のドアには施錠が設置されている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の写真は、MPJから寄贈された椅子や机で、子どもたちが勉強している様子です。

ルヒーラ4 ルヒーラ5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前はコンピュータに触る機会もなかったようですが、現在は子供たちはパソコンを使って勉強しているそうです。(下の写真)

ルヒーラ6ルヒーラ7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リャミヨンガ小学校では子供たちが元気に勉学に励んでおり、学校の教育担当の方は、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトによって多くの子供たちが教育の機会を得ることができ、彼らの将来への可能性が広がったと仰っていたようです。

 

これからもMPJはアフリカで持続可能な開発目標(SDGs)の達成のために活動して参ります。

 

中野友絵さん、ご報告ありがとうございました!

 

 


MPJが支援するウガンダの奨学生からお手紙が届きました!

先月、ウガンダの女児奨学金事業で支援しているトゥリャハブウェ・エヴァリンちゃんから、日本の寄付者へ宛てたお手紙が届きました!

MPJでは2008年よりウガンダにて、優秀な学力を有していながら経済的な理由により中等教育(中学・高校)への進学が困難な貧困層の女児21名に対し、奨学金を提供し就学を支援してきました。

今年でこの事業も8年目を迎えましたが、支援した女児が次々と卒業し、政府の奨学金で有名大学へ進学したり、看護師となって活躍したりと、彼女たちからの嬉しい報告が届く中、今年度支援する女児は8名となりました。

 

その中の一人、トゥリャハブヴェ・エヴァリンちゃんへの奨学金は、女性の活躍をサポートしあう団体、f#factory様がMPJを通してドナーとなり、ご支援くださっています。

f#factory様は、女性が絆と自分らしさを手に入れて、♯半音UPを応援し合う女性のコミュニティで、女性の応援という意味で、エヴァリンちゃんにお力添えをいただいております。エヴァリンちゃんの6年間のご支援は、f#factory様のメンバー全員が力を合わせてイベントなどで積み重ねたお金をご寄付下さっています。(f#factory様のホームページはこちらです!)

今回、エヴァリンちゃんから、寄付者であるf#factory様宛にお手紙が届きましたので、ご紹介したいと思います。

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私の最も親愛なるf#factoryの皆様へ

 

いつもお変わりなくお過ごしの事と願っております。

私は元気にしていて、畑では保護者のお手伝いもしています。

私は、支援者の方々から頂いたご支援とエンパワーメントに、心からの感謝の気持ちをお伝えしたいです。 もし、寄付者の方からのご支援がなかったら、私は今どこにいたのかさえも想像がつきません。今振り返ってみても、私は本当に幸運に恵まれていたのだと改めて感じています。

メアリーヒル高校で学ぶ事ができて、私は自分で生計を立てていける知識を身につけることができました。

私には医者になりたいという夢があり、悲惨な目に合っている人々や貧困で苦しんでいる人々を将来助けたいです。

これまで私のために努力とご尽力を賜り、本当に感謝しています。

私は今、あと少しで素敵な将来に手が届くようになりました。あとは私自身がこれまでに得た「武器」を使って、これから自分の手で道を切り開いていくだけです。

 

敬具

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エヴァリンちゃんがお手紙を書いている様子
エヴァリンちゃんがお手紙を書いている様子

日本語訳の作成は、先日、授業の一環でMPJオフィスを訪問された東京女学館中学校の生徒さん5名にもご協力いただきました。

 

エヴァリンちゃんが通うメアリーヒル高校は多くの卒業生が有名大学に進学している名門校ですが、「医者になる」という夢に向かって、一生懸命勉強しているようです。

エヴァリンちゃん以外の支援女児も、大学進学や看護師になることを目指して、日々勉強や実習に励んでいます。

 

f#factory様、エヴァリンちゃんをご支援くださり、ありがとうございます!

今後も、ウガンダの支援女児の様子が現地より伝わり次第、ご報告いたします!


MPJが6年間支援してきた女児がウガンダ・トップ大学へ入学しました!

 

ウガンダのミレニアム・ビレッジ、ルヒーラ村にて、MPJが2010年から支援してきたMary Gloria Kyosyabireさんが、このたび独自の奨学金を得て東アフリカ一、優秀な学生が集まるマケレレ大学へ入学しました。

 
 

彼女は8人兄弟姉妹の4番目に生まれ、両親は農業で生計を立てています。2010年当時、3人の姉は何とか中学校へ通っていましたが、経済的な事情により両親はこれ以上子供たちを学校へ通わせることができないという状況でした。
 

しかし飛び級するほど成績優秀だったMary Gloriaさんは、通学時間や家事の時間を節約するため学校へ泊まり込み、さらに勉強に励みました。 そしてルヒーラ村で初めて、division1という優秀な成績でウガンダの小学校を卒業したのです。

MaryGloria(右から3人目)と家族(2010年)
MaryGloria(右から3人目)と家族(2010年)

 

MPJはそんなMary Gloriaさんに奨学金を提供することを決定し、彼女はウガンダでも有数の女子中学校(Maryhill)へ入学しました。
 

中学校入学後は勉強だけでなく、バレーボールの選手としても活躍し、いろいろな国を訪問していました。  
 

MPJ理事長・鈴木は6年前に、彼女を中学校まで訪ねたことがあります。その後も数回、ルヒーラ村で彼女には会っていましたが、いつも家族や他の生徒に囲まれていたせいか、控えめで口数が少ないという印象を持っていました。    

 
 

今回、首都カンパラの私たちのホテルを訪ねてくださったMary Gloriaさんは、とても明るくMPJの支援にも感謝の気持ちを表してくれ、鈴木も母親のような満たされた気分になりました。

 

同席したミレニアム・ビレッジの元ナショナルコーディネーター、ジョンソンも彼女の成長を心から喜んでくれました。  

 
 

現在、Mary Gloriaさんは大学で生物学を学んでいます。将来は博士課程まで進み、ラボラトリーで働きたい、日本へ行きたい、という希望を語ってくれました。

 

近い将来、日本でお会いしたいと思います。

2016年10月の再会
2016年10月の再会


ウガンダの支援女児に会ってきました!

【MVPスタッフと支援女児親族】
【MVPスタッフと支援女児親族】
MPJ理事長・鈴木りえこが、2月23日~24日にウガンダのミレニアム・ビレッジ、Ruhiira村を訪問し、MPJが2011年から支援している女児たちと面会してまいりました。
すでにMPJホームページにてお伝えしましたように、鈴木は2月18日よりMPJユースのルワンダ研修の一部に同行し、同国のミレニアム・ビレッジ、Mayange村を訪問しました。その後、単独で車でウガンダとの国境を渡り、
【ルヒーラ村の子供たち】
【ルヒーラ村の子供たち】
ウガンダのミレニアム・ビレッジ、Ruhiira村を訪れ、村の女の子たち7名(メアリーグロリア、クリスティン、シルビア、バーバラ、プレシャス、グロリアス、エヴァリン)と面会いたしました。これまでに、21名の女児を6~7年間(中学校4年、高校2年あるいは専門学校2~3年)、寄宿舎付の学校への就学支援を行っていますが、ちょうど、地方選挙のために学校がお休みの日でした。そのため、当地では紛争も予想され、海外からの訪問客は少なかったのですが、幸い周辺の地域は静かな様子でした。
【MPJ支援の女の子たちと親族たち】
【MPJ支援の女の子たちと親族たち】

今回は、7名の女の子のほかその保護者たちとも面会しました。そのうち2年前にMPJプロボノの寄付により高校に進学した3名(メアリー・グロリア、シリビア、プレシャス)は無事に高校を卒業し、自力で奨学金を得て大学へ進学し、それぞれ医師や会計士などを目指しています(大学の合格と奨学金の審査結果を待っています)。女の子たちや保護者からこれまでの学校生活や将来への希望など様々な発表があり、成長した姿を見て感激しました。

【エヴァリンとおばあさんたち】
【エヴァリンとおばあさんたち】
その後、3年前からf # factory(代表:北澤清子氏)とMPJの支援で、ウガンダでも有数の女子学校Maryhill High School中等部に通っている、エヴァリンの家と学校を訪問しました。エヴァリンは、学校が前日に始まっていましたが、学校から特別許可をもらい会いに来てくれました。エヴァリンの自宅は、2年前に鈴木がMPJユースの学生と滞在したエスタの家のすぐ近くにあり、やはり電気も水もなく、バナナプランテーションに囲まれていました。エヴァリンは、孤児で100歳以上(推定)になるおばあさんに育てられました。その日は二人のおばさんと弟さん、いとこが迎えてくれました。
彼女の宿舎での一日は、以下のようになるそうです。
【エヴァリン(学校前で)】
【エヴァリン(学校前で)】
午前4時:起床
4時~:2時間ほど自習、
7時:シャワー
7時半:朝食、
8時~17時:学校
17時:学外活動(スポーツなど)
20時:自習
22時:就寝
エヴァリンの得意な科目は文学、スワヒリ語など、嫌いな科目は地理だそうです。フランス語も習っています。将来、医師になり、村の人々のために仕事をしたいと夢を膨らませています。ボーイッシュは短い髪型は学校の規則で、女児がヘアスタイルに時間をとられないためです。彼女の将来が楽しみですね。