キガリ・サミット、2022年6月23日に開催決定!

本年、2022623日に「マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs)に関するグローバルサミット」(通称、キガリ・サミット)が開催されることが正式に発表されました。当初、20206月にルワンダの首都キガリで開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響で2年開催が延期されていたものです。 

このサミットはルワンダ政府が主催するもので、世界各国からリーダーが集まり、マラリアとNTDs対策への支援を表明する場となります。ルワンダで開催されるのは、イギリス連邦首脳会議(CHOGM)がルワンダで開催されるためです。アフリカ諸国の首脳が多く集まるこの機会は、NTDsについて議論する最適の場となります。なお、キガリ・サミットそのものは、イギリス連邦加盟国のみが対象ではなく、幅広い国の首脳、企業の代表者、慈善家、科学者、民間団体を対象としています。 

2020年秋、世界保健機関(WHO)が 2030 年までの新しい NTDs 対策指針(通称、「NTDs ロードマップ」)を打ち出しました。このロードマップが掲げる目標を達成するには、先進諸国の協力が欠かせません。NTDs は世界の貧困層を直撃しています。特に、現在のコロナ禍で、NTDs 対策の優先順位が下がり、多くの NTDs感染者に負の影響が及んでいます。 

20215月にはSDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)を含む日本のNTDsの関連団体が共同でNTDs の根絶を目指す議員連盟のメンバー宛てに、キガリ・サミットで日本政府が表明しうるコミットメントについての提案書を送りました。キガリ・サミットで日本がリーダーシップを発揮し、国際的な健康格差の是正、そして「誰ひとり取り残さない」というSDGs の理念に沿った対応ができるようにするためです。

詳細はこちら ⇒ https://jagntd.org/kigali

 また、昨年12月にはキガリ・サミットで最終的に採択を期待するキガリ宣言の最終稿も公開されています。

 キガリ宣言の最終稿 ⇒ http://sdgspromise.org/?p=12418

SPJとしても、キガリ・サミットが今年こそ開催され、その成功を心から望んでいます。


MPJ Youth、東大・5月祭で「ウガンダ研修」のオンライン報告会

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の学生関連組織であるMPJ Youthから、今年3月に行った「ウガンダ研修」のオンライン報告会を東京大学(以下「東大」)5月祭で行われるとの連絡が入りました。 

MPJ Youthは、アフリカの貧困削減を支援し、日本におけるアフリカの広報につとめるSPJ(当初「ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)」)の活動に賛同する学生たちによって立ち上げられた東大の学生サークルでした。MPJ(当時)の学生部(正式名称:ミレニアム・プロミス・ジャパン「ユースの会」)として、20093月アフリカ・モザンビークに派遣された学生を中心に結成され、今年で13周年を迎えています。 今では東大と東京外語大学の学生を中心として、多くの大学から100名以上の学生が集まっています。

今年2022514日(土)と15日(日)に対面、オンラインのハイブリッドで開催される東大・5月祭のオンライン企画として2日に分けて研修メンバーそれぞれが約1年間にわたる個人研究の成果を発表します。 

研修報告会のスケジュール、発表内容一覧をご覧いただき、ご参加頂けるとSPJとしても嬉しく思います。 

14 14:0017:00
・ウガンダの『安定』政権と地方分権化
・国際刑事裁判所のLRA紛争への介入から再考する国際的正義と伝統的正義の相克
・北部ウガンダ内戦における子どもの誘拐とそれに対する地域住民の捉え方とは
・難民問題と企業の関わりについて
・ウガンダにおける『難民』はいかに『共生』し地域社会と統合するか

15 14:0017:00
・ウガンダのインフラの現状と今後の展望
・起業大国ウガンダにおける『貧困』と‘Well-being’
・ナカセロ市場にみるウガンダ市場経済の現在地
・カンパラのプラスチックゴミ問題を深掘りする
・ウガンダ・日本  太陽光エネルギー観の差異から考えるエネルギー利用 

MPJ Youthの特設サイトを見ると、アフリカで流行しているダンス動画も見られるようです! 

MPJ Youthの告知はこちら
http://mpjyouth.official.jp/gogatsusai2022/#

 東大・5月祭の告知はこちら
https://gogatsusai.jp/95/visitor/online/kikaku/426

SPJのサイトでのウガンダ研修の様子こちら
http://sdgspromise.org/?p=12535


ウガンダの小学校のエコキッチンにSPJの名前が!

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の支援事業として、昨年20219月と20222月にお知らせしたウガンダのスターリング小学校でのエコキッチン建築について、現地から嬉しい報告がありました。

スターリング小学校を設営し、今も小学校を充実させようと様々な努力を行っているMr. Benedict Makanga(日本の政策研究大学院大学から博士号を取得)から、SPJの名前を入れたプレートをエコキッチンに掲示してくれるとの申し出がありました。

プレートの脇に立つMr. Makanga
すでにお伝えしておりますように、スターリング小学校は、ウガンダの首都カンパラから北に約60Kmに位置するルエロ県カサナにあります。貧しい子供達に質の良い教育を提供する目的で、3年前に設置され、この小学校は地域にとって大きな存在意義を持っています。昨年9月時点での生徒数は151人(男子83人、女子68人)でしたが、今後、学校を充実させることにより180人にまで増やす方針と聞きました。

生徒達は、SPJが支援したエコキッチンで栄養のバランスを考えた昼食をとることができるようになり、両親たちも喜んでくださっているそうです。エコキッチンの建物の電灯や換気扇の電気設備は太陽光発電です。

SPJの名前が入ったプレート
設置されたエコキッチン全体像

ベネディクトさんによると、スターリング小学校が設立されたルエロ県はウガンダ内戦が始まった地域で著しく荒廃したとのことです。今はすっかり平和を取り戻してはいますが、内戦の影響で貧困レベルはいまだ高く経済も復興していません。特に教育システムも大きなダメージを受け、貧困家庭の子どもや孤児への支援はまだまだ必要です。SPJでは、今後もより充実した小学校となるようスターリング小学校への支援を続けるつもりです。

20219月の報告:http://sdgspromise.org/?p=12213
20222月の報告: http://sdgspromise.org/?p=12481