第7回研究会報告

DSC03883.JPGコロンビア大学地球研究所のジェシカ・ファンゾ博士をお迎えして10月14日に開催された第7回研究会のレポートを掲載します。講演のテーマは、「ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトにおける栄養学と食糧安全保障」でした。
ファンゾ博士によると、現在飢餓で苦しんでいる人々は、世界で10億人以上います。最近の世界同時不況と食糧価格の高騰により、この数字は過去の8億5000万人から増加したものです。飢えで苦しむ人の3割は子供です。そのほとんどがアフリカに住んでいるため、飢餓という観点からはアフリカは最も大きな問題を抱えた地域です。DSC03881.JPG
【写真:ジェシカ・ファンゾ博士】
ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトがモデルとして選んでいるサハラ砂漠以南の村々は、中でも飢餓の多発地帯で、1年のかなりの期間、食べるものがない、あっても不十分であるという地域です。
現在、ケニアのDertuは、干ばつによる飢饉に苦しんでいます。これに関する報告書も掲載しましたので、ご一読ください。
レポートの内容は「続き」をお読みください。

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ケニアのビレッジが干ばつにより緊急事態になっています!

Dertu のらくだ.jpgDertu 干上がった河川.jpg
【写真左: 干ばつの影響で立ち上がれず、棒を使っても歩かせることができなくなった駱駝】
【写真右:乾いて地表が露出した河川】

ソニア・サックス博士から、ケニアのミレニアム・ビレッジ、Dertuが干ばつにより、厳しい状況に陥っているというレポートが届きました。
Dertuはケニアの北部にあり、もともとは遊牧民の村です。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトにとっても、遊牧民の定住と自立を図るという目的達成に向けて努力している特別な村でもあります。設立当初から日本政府が支援しているため、現地の担当者は日本に対して非常に良い印象を持ってくださり、エチオピアの会議でお会いした時も、わざわざ挨拶に来てくれました。
彼らがこの危機を乗り越えることができるよう、皆様のご協力をお願いします!

鈴木りえこ

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