MPJ Youthの「ケニア研修」報告書完成!

今年(2023年)3月、SDGsプロミス・ジャパン(SPJ)の学生関連組織であるMPJ Youth※のメンバーが「ケニア研修」を行った報告書が完成しました。

全64頁の大作で、ナイロビ大学学生との交流や10カ所余りの訪問場所での体験、そして各メンバーがテーマを決めて学んできた内容の報告など、大変興味深い内容です。

報告書には、例えばケニアには40を超える言語・民族が存在すること、2017年から導入されたCBC(Competency Based Curriculum)という体育や音楽、プログラミングなどといった実技の授業を取り入れた教育システムの紹介と課題、またアフリカで3番目に多く日本人が住んでいるなどなどが紹介されています。

報告書はこちら

今回の報告書とそれぞれの研究テーマが、少しでも今後の日本・ケニア関係の向上への一助になればと願っています。

関連ブログ記事はこちら
コロナ後初の現地訪問、MPJ Youthメンバーのケニア研修
MPJ Youthメンバー、SPJ理事長とケニア大使館を訪問!

※MPJ Youth(NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン・ユースの会)は、アフリカの貧困削減を支援し、日本におけるアフリカの広報につとめるSPJ(当初「ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)」)の活動に賛同する東大の学生たちによって立ち上げられた学生サークルです。MPJ Youthは2009年3月アフリカ・モザンビークに派遣された学生を中心に結成され、2023年で14周年を迎えました。「アフリカを学び、発信する」ことをコンセプトに、今では東大と東京外語大学を中心として様々な大学から、約150名の学生が集まっています。
詳細はこちら(MPJ Youthサイト


【開催報告:記者会見】隈研吾氏 とSDGs・プロミス・ジャパン: ガーナにおける職業訓練校建設・運営支援事業に着手

以前からこのサイトでもお伝えしております本件について、2023年4月24日(月)に記者会見(@海運クラブ)を開催いたしました。

■リリース記事PDFはこちら

当日はジェネヴィーヴ・エドゥナ・アパルゥ駐日ガーナ大使と、隈研吾氏(建築家、東京大学特別教授・名誉教授)にご登壇していただきました。また、司会はNHK名古屋放送局報道部副部長・解説委員、SPJ理事、山本恵子氏にお願いいたしました。

アパルゥ駐日ガーナ大使からは、日本政府やSPJへの謝辞とともに若者支援がテロ対策にも結び付くことなどをお話いただきました。隈研吾氏生からは若い時のガーナで受けた歓迎への恩返し、地球環境問題や紛争問題への解決の小さな手掛かりになることへの希望など、心に残るお話をいただきました。そして、SPJ鈴木からは、この支援事業は単なる教育支援ではなく、日本を代表する世界的な建築家・隈研吾氏による日本とアフリカの文化の融合の画期的な例となる、という期待が述べられました。

左端から:阿波野太郎氏、鈴木理事長、 アパルゥ駐日ガーナ大使 、隈研吾氏、安達賢氏

隈研吾建築都市設計事務所から、今回のガーナ職業訓練校の設計にも関わっていただいている設計記者会見には、隈研吾建築都市設計事務所パートナーの安達賢氏、設計室長の阿波野太郎氏にもお立合いいただきました。

なお、本記者会見は隈研吾建築都市設計事務所様にご協賛いただき、また、駐日ガーナ大使館、クレアブ株式会社様にご協力を賜りました。

この記者会見の内容は、各メディアで取り上げていただきました。改めてご協力いただいた皆様にお礼を申し上げます。

メディア掲載一部(時間経過により表示できなくなるサイトもあります)
FNNプライムオンライン※(動画サイト:45秒)
FNNプライムオンライン (オンライン記事)
読売新聞 (オンライン記事)
日本経済新聞電子版 (会員限定サイト)
※フジテレビ系列28局のデジタルニュースメディア


リリース記事でも紹介させていただいているように、本事業では3年間の校舎総事業費約2億円、その後の企画である寮や村人の憩いの場の建設を加えると総額8億円程度を予想しています。皆さまからのご賛同、ご支援を賜りたく、どうぞ宜しくお願いします。

【ガーナにおける職業訓練校建設・運営支援事業 寄付口座】
※SPJは認定NPO法人のため、ご寄付は税額・所得控除の対象となります。
•みずほ銀行 本郷支店 普通口座 2714991 
特定非営利活動法人 SDGs・プロミス・ジャパン
•郵便振替口座 00190−3−650992 
特定非営利活動法人 SDGs・プロミス・ジャパン

※ご寄付をお振込みいただく際、「ガーナにおける職業訓練校建設・運営支援事業への寄付」と明記の上、下記をメール(office@sdgspromise.org 宛)にてご連絡ください。入金確認後、領収書を送付いたします。
➀氏名もしくは法人名、②ふりがな、③郵便番号と住所、④電話番号、⑤肩書、担当部署(任意)、⑥入金方法(みずほ銀行もしくは郵便振替) 

● これまでの関連ブログ①ガーナにおける職業訓練校建設・運営事業に関して、外務省のNGO連携無償資金協力(N連)を締結
● これまでの関連ブログ② 隈研吾氏、「アフリカの魅力とインパクトを語る」 ~アフリカへの想いと建築への原点もお伺いしました!~
● これまでの関連ブログ③ガーナを訪問しました!


「Japan Up Close」にSPJ理事長・鈴木の投稿記事が掲載されました!

特定非営利活動法人SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の鈴木りえこ理事長が投稿した記事が、「Japan Up Close」というサイトに掲載されました。

「Japan Up Close」は、国内外の各分野の専門家がさまざまな立場や視点から投稿し、国内外の方々に日本への理解を深めていただくための英語で公開されているプラットフォームです。(同サイト説明より)

【初めて訪問したセネガルの子供たちと(2005年)】

投稿した記事は英文ではありますが、ご興味のある方はぜひご覧ください。

投稿記事⇒ https://japanupclose.web-japan.org/policy/p20230203_2.html      
Japan Up Closeについて:https://japanupclose.web-japan.org/about.html

参考⇒ 日本語原稿はこちら
全文は以下となります。

【SPJ設立の背景】
私が理事長を務めるSDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、2008年に夫の北岡伸一(東京大学名誉教授、前国際協力機構‐JICA⁻理事長)と私が設立した東京都の認定NPO法人です(設立時の名称:ミレニアム・プロミス・ジャパン-MPJ‐ミレニアム開発目標(MDGs)から持続可能な開発目標(SDGs)への移行に伴い、名称変更)。その設立の主旨は、ジェフリー・サックス教授(コロンビア大学、当時国連事務総長特別顧問)らが設立したミレニアム・プロミス(MP)のグローバルアライアンスとして、微力ながら貧困削減を掲げたMDGs、2016年以降はSDGs達成へ向けて貢献することです。
2004年から2006年まで、政治任命にて国連日本政府代表部次席代表(特命全権大使)を務めていた北岡が、国連のミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(略称MVP―MPと国連開発計画(UNDP)らが連携)へ関わったことが、SPJ設立のきっかけでした。北岡は、サックス教授らが推進したこのプロジェクトに賛同し、日本政府に働きかけてプロジェクトのスケールアップ(2か国から10か国へ)に協力したのです。
MVPは、世界で最も貧しいサハラ砂漠以南のアフリカの僻地にミレニアム・ビレッジ(MV、10か国14カ村)を設定し、村人一人当たり年間120ドルの介入を行いました。そのコンセプトは、食料、教育、ジェンダ―平等、保健衛生、安全な水、インフラなど多角的な方面において包括的な支援を行い、村人たちが貧困のわなから抜け出しMDGsの期限(2015年)までに自立する、という非常に野心的なものでした。私は、サックス教授の「極度の貧困は私たちの世代になくすことができる」という言葉に心を動かされました。

【初めてのアフリカ訪問】
私は、2005年に初めてのアフリカ訪問として、ロール・バック・マラリア・コンサート“Africa Live”が開かれたセネガルの首都ダカールへ、ニューヨークから一人で訪れました。このイベントは、世界中のメディアで大きく取り上げられ、そこで、私はイベントの主要なスポンサー、住友化学の役員と知り合い、後日、彼をサックス教授とともにニューヨークの我が家(公邸)に招きました。その結果、MVに住友化学の蚊帳・オリセットが寄贈されることになり、マラリア対策として大きな成果を上げました。当時、サックス教授はアフリカの経済成長を妨げているのは、HIV/エイズとマラリアと主張され、世界中で講演する度に、オリセットがアフリカの発展に貢献していることを説いて回りました。

【ミレニアム・ビレッジの女児教育】
私は2015年までに、ほとんどのミレニアム・ビレッジを訪問しました。ウガンダのMV、ルヒーラ村を訪ねたとき、村では初めて、しかも数名の女児が小学校卒業資格取得試験(PLE)をデビジョン1(トップクラス)で合格した、と知りました。小学校の教室に裸電球を入れたとき、彼女たちは学校に泊まり込んで勉強を始めたそうです。そこで、SPJでは、小学校を建設し、優秀な成績ながら進学が難しい女児をインタビューして、それぞれ寄宿舎付きの中学・高校で6年間教育を受けるための支援を行いました。山の中腹の斜面に建ち電気も水道もない女児の家にも宿泊し、彼女らとの交流を深めました。その時、私と一緒に宿泊したMPJユース(SPJの学生連携組織)の女子大生は、現在外交官として働いています。支援した20名以上の女児の中でも特に印象的だったのは、100歳の祖母に育てられた孤児のエヴァリンでした。彼女は、日本の女性グループの支援を受け、ウガンダでも有名な女子学校で学び、看護士さんになっています。他にも自力で奨学金を得てマケレレ大学で学び、将来は日本で勉強したい、という女児もいます。

【SPJが支援した女児たち@ウガンダ・ルヒーラ村】

【ガーナ職業訓練校建設プロジェクト】
私は、日本の若者にその視野を広げてもらうために、2010年からほとんど毎年(コロナ禍を除いて)、MPJユースの学生約10名とMVを訪れ、2020年春にも、ガーナのボンサソ村に宿泊しました。その際、現地MPスタッフから「土地はあるので、ここに若者のための職業訓練校を建ててほしい」という依頼を受けました。この地域の金鉱山では中国人の違法採掘が盛んとなり、環境汚染や劣悪な労働環境が懸念され、ガーナ政府が規制した結果、現地の若者の多くも生活の糧を失いました。職業訓練校は、彼らに正規の職業を提供したいという地域住民の願いです。
幸運なことに、世界的な建築家の隈研吾氏(東大特別教授)が、ボランティアで設計イメージを作成してくださいました。隈氏は、若いころからアフリカ文化に魅了され、大学院時代には2か月間、西アフリカを車で縦断され、建設予定地周辺も訪問されていました。第8回アフリカ開発会議(TICAD8)では、岸田文雄首相が冒頭演説にて、隈氏とアフリカとの関係について言及されたように、隈氏の設計の原点はアフリカとの経験に基づくため、彼は「アフリカへの恩返し」とSPJに協力してくださっています。
このプロジェクトは、実現できれば、貧困削減、教育、人材・産業育成、環境などの複数分野でSDGsに貢献できることと期待しています。また、可能であれば日本語授業や日本文化も紹介し、相互理解を深め日本とガーナの友好にも役立つことを願っています。

【ガーナ・ボンサソ村の中学生とスポーツ交流を実施するMPJユースの学生達(2015年)】


「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」の第6回会合が開催されました。

「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)は、2019年5月に、元厚生労働大臣・衆議院議員(当時)の塩崎恭久氏と、秋野公造氏(参議院議員)が呼びかけ人となって設立されました。NTDs議連の第6回会合が2023年3月6日に開催されましたので、簡単にご報告いたします。

今回の会議では、国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官がNTDs議連・事務局長代理として司会進行役を務められ、会長には前会長の塩崎恭久氏の後任として松本剛明衆議院議員・ 総務大臣 が選出されました。

左から 秋野公造参議院議員・財務副大臣、 松本剛明衆議院議員・総務大臣、 塩崎恭久氏、 国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官

この日、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)CEOの國井修先生、長崎大学熱帯医学研究所 ケニアプロジェクト拠点 教授・拠点長の金子聰先生、長崎大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 教授・研究科長 北 潔先生、長崎大学プラネタリーヘルス学環 副学環長 平山謙二先生ほか、厚生労働省、外務省、国際協力機構(JICA)の各担当の方々から、NTDsに関する現状、そしてそれぞれの取組みなどに関するプレゼンもありました。

日本はこれまで感染症に関するグローバル・リーダーとしての役割を果たしてきました。会議中に話題となったように広島G7サミットでもNTDsの問題と支援状況についての理解が促進され、コロナ禍でますます顧みられなくなったNTDs対策への支援がさらに進むことを願っています。

※ 顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


ガーナ(アシャンテ州マンソ・ヌクワンタ村)における職業訓練校建設・運営事業に関して、外務省のNGO連携無償資金協力(N連)を締結

職業訓練校の建設予定地

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ) では、この度、ガーナ(アシャンテ州マンソ・ヌクワンタ村)における職業訓練校建設・運営事業に関して、外務省のNGO連携無償資金協力(N連)を締結することができました。

この事業は、2020年2月に、SPJ理事長の鈴木りえこが、MPJユースの学生13名らと現地(旧ミレニアム・ビレッジ‐Bonsaaso)に滞在した際、SPJの連携組織であるMPAガーナから依頼されたものです。

ガーナはかつて金の一大産出国で、以前から違法採掘がおこなわれていましたが、金価格の高騰で、外国人(とりわけ中国人)による違法採掘が盛んとなり、周辺の環境問題にも悪影響を与えていました。そこで、2017年にガーナ政府が中小規模採掘を規制し外国人を排除しましたが、現地の若者たち(18歳~35歳の約30%)は他に生活手段がなく、過酷な労働条件の違法採掘に関わり続けていたため、地元ではこの問題解決が喫緊の課題となっていました。そのため、数年前から、現地の伝統的指導者たちが、MPAガーナに8ヘクタールの土地を提供し、若者の将来のための職業訓練施設をつくることを依頼していたものです。

設計には、隈研吾教授(東京大学特別教授・名誉教授、隈研吾建築都市設計事務所、SPJ特別顧問)とそのチームの皆様が、ボランティアでイメージを担当してくださいました。コロナ禍もあり、計画はなかなか進まず、企画から2年以上を経て事業開始に至ることができました。辛抱強くご協力くださった皆様に心から感謝しております。

残念ながら、この事業を成功させるためには、N連の資金だけでは十分ではないため、改めて皆様にご寄付を依頼する予定です。皆様のさらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。

● これまでの関連ブログ①隈研吾氏、「アフリカの魅力とインパクトを語る」 ~アフリカへの想いと建築への原点もお伺いしました!~
● これまでの関連ブログ②ガーナを訪問しました!


コロナ後初の現地訪問、MPJ Youthメンバーのケニア研修

2023年2月14日(火)~28日(火)の日程で、MPJ Youth(※)(以下「ユースの会」)メンバー13人が、ケニアで実地研修を行いました。

2009年以来、ユースの会メンバーは現地の人々や国を深く理解するための研修として、 アフリカを中心に発展途上国を年に一度訪問してきました。新型コロナ感染により2021、2022年はZoom等を活用し日本国内でのオンライン研修を実施していましたが、ようやく現地に直接訪問しての研修を行う事になった次第です。

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の鈴木りえこ理事長も前半日程に、ユースの会メンバーに同行して 在ケニア大使館、 JICA(独立行政法人国際協力機構)のケニア事務所やマゴソスクールなどを訪問しました。

在ケニア日本大使館にて。左端:ユースOB川溿氏、6人目:岡庭駐ケニア特命全権大使、右端・鈴木理事長と13人のユースの会メンバー

研修3日目に訪問したマゴソスクールは、ケニアの首都ナイロビの近代的に栄えた都市部の近隣中にあるにも関わらず、ナイロビ地区最大のスラムと言われるキベラにあります。キベラは公称人口約20万人ですが、実際には200〜250万人が住んでいるそうです。政府の定期人口調査期間中には、全国民が家に滞在しているように命じられるそうです。しかし、キベラの人たちは「働いていないとその日食べるものがない」ので家には居ることができず、調査員が数える実数とは異なってしまうようです。

マゴソスクールは孤児などの駆け込み寺としても機能しており、学校としてだけではなくスラムの中で生活が困難になった人たちの為に女性の職業支援や食事配給などさまざまな活動を行っているそうです。

ユースの会で今季副代表を務めている榎原茉央さんが、マゴソスクールでのスタディーツアーの写真などを送って下さいました。

現場の声を聞いてきた報告の一部をご紹介します。『マゴソスクールの前身を立ち上げたリリアンさん(写真左上)は、ご自身も両親を亡くしてから18人の長女として 「弟たちにはギャングに、妹たちには売春婦になってほしくない」 という思いで10代から働き詰めた方です。「キベラで親を亡くした子に必要なのは、明日はあるよと希望を持たせてあげられる存在」「お金はなくてもできる」といった彼女の考えがこのマゴソスクールの根底にあるそうです。マゴソスクールの工夫された設備や教室を見て、また子どもたちの距離の近さ、明るさ、笑顔、可愛さにユースの会のメンバーも大きくエネルギーをもらいまくリました。』とのことです。

後日、ユースの会の報告書が作成されましたら掲載させていただきます。そちらもぜひご覧いただければ幸いです。

なお、研修に先駆けて、一部のメンバーが日本のケニア大使を訪問しました。
訪問の様子⇒ http://sdgspromise.org/?p=13360

※MPJ Youth(NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン・ユースの会)は、アフリカの貧困削減を支援し、日本におけるアフリカの広報につとめるSPJ(当初「ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)」)の活動に賛同する東大の学生たちによって立ち上げられた学生サークルです。MPJ Youthは2009年3月アフリカ・モザンビークに派遣された学生を中心に結成され、2023年で14周年を迎えました。アフリカを学び、発信することをコンセプトに、今では東大と東京外語大学を中心として様々な大学から、約150名の学生が集まっています。


MPJ Youthメンバー、SPJ理事長とケニア大使館を訪問!

2023年2月7日(火)、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)の関連学生組織であるMPJ Youth(※)のメンバー5人が、SPJの鈴木りえこ理事長とともに在日ケニア大使館を訪問しました。

左から3人目:Nyule Ngumbao次席 、鈴木理事長、Tabu Irinaケニア大使閣下とMPJメンバー5人

MPJ Youthは、これまで年に一度、研修のためアフリカを中心に発展途上国を訪問してきました。この2年間は新型コロナ感染拡大のため日本国内でのオンラインツールを利用した研修を実施してきましたが、今年2月にようやくケニアへの研修が実現する事になりました。事前にケニア大使館を訪問し、大使らにケニアの現状をお教えいただき、学生からの質問にもお答えいただきました。

お忙しいところ、貴重なお時間を割いていただき、 Irina大使とNgumbao次席 には心からお礼を申し上げます。今年は、日本とケニアの外交関係樹立60周年です。日本とケニアの友好関係がますます深まること、SPJとMPJユースの活動が少しでもケニアの貧困撲滅や発展へ役立つことを願っています。

ケニア大使Tabu Irina氏と鈴木理事長

※MPJ Youth(NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン・ユースの会)は、アフリカの貧困削減を支援し、日本におけるアフリカの広報につとめるSPJ(当初「ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)」)の活動に賛同する東大の学生たちによって立ち上げられた学生サークルです。MPJ Youthは2009年3月アフリカ・モザンビークに派遣された学生を中心に結成され、2023年で14周年を迎えます。 アフリカを学び、発信することをコンセプトに、 今では東大と東京外語大学を中心として、 様々な大学から 約150名の学生が集まっています。


ラオスでフォトコンテスト開催!(2)

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)とNPO法人わかもの国際支援協会(Wisa)が、2021から2022年にかけてコロナ禍のラオスで教育が受けられない児童を対象に行ったフォトコンテストの続報(前回に前半をお伝えしました)です。

前回の記事⇒ http://sdgspromise.org/?p=13290

2021年からのプロジェク進行中、2022年4月~7月にかけてはラオス全体も深刻なガソリン不足に陥り、様々な業種の労働者が出勤できなくなくなるなどIT指導にも支障が生じました。困難な状況の中、関係者の皆様のご尽力により、ようやく子供たちの写真を展示するフォトコンテストイベントが2022年12月に開催されました。

報告書サイト⇒  https://bit.ly/3XQJmVe

子ども達は、「私のパッタナー(文化・発展)」をテーマに自分たちが住む生活圏で写真撮影を行いました。ラオス語で「文化」はパッタナーと言いますが、このパッタナーは同時に「発展」「成長」(development)も意味します。

ルアンパバーン県の子ども文化センターで12月初旬から28日まで文化祭が開催され、8名16点の写真が展示されました。

そして、29日に来場者からの評価が高かった写真の撮影者、リダさんに懸賞が送られました。  

事業を推進してくださったWisaの理事、横山先生からのコメントです。

「コロナ禍で不安と鬱屈した子ども達に、可能な範囲で村まで出張したカメラワークやパソコンの使い方指導ができたことに特に感謝していただきました。

ラオスはベトナム戦争時にアメリカに国土を破壊され、世界でもっとも多く弾数を被ばくされた国であることなどが殆ど知られていません。また人口も700万人程度と少なく、東南アジアではミャンマー、カンボジアよりもGDPが低い状況です。多くの若者が、タイや中国のメディア・流行に影響を受けています。一方で、自分たちの国の誇りや文化のアイデンティティが失われていかないか、不安視されています。そのため「文化」という言葉は、特に深い意味をもっていると考えます。ラオスは、50の少数民族が平和に暮らしている、多文化共生の先進国です。そんなラオスの「文化」固有の「発展・成長」を祈る意味で、今回のフォトコンテストが実施されました。」

横山先生をはじめ、ご協力いただいた方々の全てに感謝申し上げると同時に、SPJとしては今後も各地の子供たちへの支援を続けていきたいと願っています。

参加者の他の作品は、SPJのSNS(Instagram, Twitter, Facebook)でもご紹介します。以下の写真も含め、どうぞご覧ください。

Facebook:  https://www.facebook.com/sdgs.promise.japan/
Instagram:  https://www.instagram.com/sdgspromisejapan/
Twitter:     https://twitter.com/sdgsp_japan



ラオスでフォトコンテスト開催!(1)

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)とNPO法人わかもの国際支援協会(Wisa)は、2021年から2022年にかけて、日本製のカメラ(キヤノン)を用いて、コロナ禍のラオスにて教育を受けられない児童たちを対象に、協働でフォトコンテストを実施いたしました。

このフォトコンテスト事業は、2020年1月にウガンダ北部の南スーダン難民居住区にて、難民の子どもを対象に開催したことに始まり、 今回はその第二弾となります。

前回事業の概要⇒  https://bit.ly/3Xwcyk4

南スーダン難民の子どもたち
対象のフォトコンテスト開催報告

対象は、Wisaの理事で現在ラオス国立大学ラオス日本センター客員教員の横山泰三先生のご協力の下、ラオス・ルアンパバーン県立孤児院-孤児学校(Orphanage School)の児童(12歳-18歳)8名でした。

一眼レフカメラを使って撮影技術を学び、さらにパソコンを使ったフォトブック制作などを通じて、クリエイティブな体験をしてもらい、孤児児童の将来のキャリアビジョン(「未来の夢」)の選択肢を広げることが、今回のプロジェクトの目的でもありました。

カメラとパソコンの指導は、フリーランスカメラマンのポンさん(Mr.P’phone Vilaykham)が担当し、2021年7月~11月にかけて、ロックダウンで学校に通学できず帰省していた子供たちの村々を訪問し、撮影方法を教えてくださいました。ポンさんは、ラオス北部の古都ルアンパバーンではInstagram等のインフルエンサーとして有名な方なのだそうです。

2022年12月には、子供たちが撮影した写真がルアンパバーン県の子ども文化センターで展示されました。その様子は次回の記事でご報告します。


「あなたにもできるSDGs~世界を見つめ、行動は足元から」 ~「おけがわコミュニティカレッジ」にて講演 ~

埼玉県桶川市では、2023年1月に、市民の交流や活動を通したコミュニティの場として、「おけがわコミュニティ大学」@坂田コミュニティセンターを開講しました。

その第1回目の講師として、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)理事長、鈴木りえこが、お招きいただき「あなたにもできるSDGs~世界を見つめ、行動は足元から」をテーマに講演を行いました。

当日は30名以上の方が参加して下さいました。ご高齢の方が多かったのですが、鈴木からのSDGsに関するクイズにも積極的にお応えいただきました。また、講演後は以下のようなご意見をいただいた、と主催者から連絡をいただきました。
・非常に勉強になった。身近なところからできる事を模索しようと思った。(60代以下)
・内容は難しかったが、近年よく耳にするSDGsの中身に触れることができ良い機会だった。(70代前半)
・SDGsについて初めて知る事が多く、内容理解が難しかった。(70代後半)

その他、この講演をきっかけとして参加者同士のコミュニケーションが生まれ、人道支援関係で活動している地元団体への参画希望者も数名いらした、と主催者の方々が喜ばれていました。

今後もSDGsを身近に感じてもらえるよう、より親しみやすい内容でお伝えしたいと思います。

「おけがわコミュニティカレッジ」関係者の皆さま、ご視聴くださった皆さま、有難うございました!