マラウイサイクロン被災支援が終了しました!

現地駐在員の濱田と飯田です。 SPJではジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成の下、5月17日~7月22日までの期間において「マラウイ共和国ゾンバ県における洪水被災者への緊急物資配布事業」を実施しました!

事業地のゾンバ県において、T/A(地区)MwamboとT/A Ngweleroの11GVH(群)の洪水被災者約3,000世帯を対象に、食糧・支援物資を配布しました。この緊急物資配布事業では、現地で住民に事業について説明したり、協同組合から食糧・支援物資を調達したりと、食糧・支援物資を配布し終えるまでに色々と苦労しましたが、何とかプロジェクトを終えることができました。

裨益者に食糧・支援物資を配布していて興味深かったのは、約40キログラムもある食糧を入れた重い縄袋を裨益者が家族や友人などと協力して、村まで持って帰っていることでした。裨益者の中には、村から食糧・支援物資の配布場所まで、片道約1時間かけて歩いてくる人もいます。そういう状況の中で、例えば、昔ながらの自転車を村人から借りて、自転車の荷台に縄袋2つ(約80キログラム)を積んで村まで支援物資を持って帰った裨益者や、高齢の裨益者は、村に住む家族や友人・知人に支援物資を運んでもらっている様子が見受けられました。日本でも昔当たり前のように見受けられた「共助」の仕組みが、各村にまだ根付いていることを改めて確認できました。また、どこの村にも面倒見のよい世話好きのおばさんがいるものです。そういった人たちは、裨益者に食糧・支援物資を配布していると、こちらから頼んでもないのに、ニコニコと楽しそうに食糧・支援物資の配布を手伝ってくれました。

配布受付に並ぶ人々と受付を終え待機する人々

また、食糧・支援物資の配布自体は、黙々と進める作業でしかないのですが、時折、支援物資を渡した裨益者から「神のご加護がありますように」と言われハッとします。裨益者の各村を巡回していると、イスラム教の礼拝所(モスク)やキリスト教の教会をよく見かけます。以前に『聖書』やイスラム教の聖典『コーラン』を読んだことがありますが、それらの経典の中で他者を助けることについて教示されていることは、村人の共助の実践にもつながっているようです。

食糧・支援物資の配布の様子
食糧・支援物資の配布の様子

食糧・支援物資を被災者に配布後、現地の村々を回って、実際に食糧・支援物資が使用されているかどうか、確認して回りました。事業のモニタリングです。配布されたメイズや米、豆などの日々の食卓に並ぶ食糧や食材の多くが既に消費されており、またモリンガパウダーも人気のようで使い切ってしまった世帯が多かったです。

洪水の被害で、裨益者の家は半倒壊しており、家に屋根がなかったり、家の壁が崩れたりしています。そんな防犯上問題のある家で、一体どうやって食糧・支援物資を保管しているのだろうかと疑問に思っていました。ある裨益者宅では、家の屋根が全くなかったのですが、屋根のない部屋には、ゴミが大量に散乱しており、そのゴミにカモフラージュさせるかのようにして、食糧・支援物資を保管していました。「支援物資はここにあるよ」と裨益者が説明して、ゴミの中から支援物資を取り出すまでは、支援物資のありかに気づきませんでした。厳しい状況の中でも、色々と工夫しているようです。  

裨益者の村と村との距離は遠く、村から別の村に移動するのに、徒歩で片道約1時間、往復で約2時間かかるところもありました。村に行く途中、炎天下の影響もあり、私たちも現地スタッフも体力が削られていきます。村に続くあぜ道では、マラウイ人の牛飼いやヤギ飼いと彼らが持つたくさんの牛やヤギたちに、私たちは追い抜かれていきました。結局、約2時間歩いても、たった5件の裨益者のモニタリングしかできませんでした。このように事業モニタリングは非常に難しいことがわかりました。この反省点は次期事業で活かしていきたいと考えています 。

モニタリングの様子
モニタリングの様子

食糧・支援物資の配布に伴い、T/A Ngweleroで在マラウイ日本国大使館の職員やDistrict CouncilのCommissionerなどをお招きし、食糧・支援物資の引渡し式(式典)を開催しました。式典当日、裨益者の皆さんが大使館職員などの参加者を歓迎するために、歌や踊りを披露して下さり、深く印象に残りました。感謝の気持ちを表現するために、歌や踊りを披露することは、多くのアフリカやアジアの国々で見受けられます。

引渡し式(式典)の様子

今回の被災者支援では私たちにとって初めての緊急支援だったため、様々な過程で困難がありました。しかしながら約3,000世帯もの被災者へ食糧を配布したことは私たちにとって大きな糧となりました。次の事業でも引き続きこのマラウイの被災者支援を行いますのでご支援ご協力の程お願い致します!


【OVOPショップの改装】

今月は、6月に実施したOVOPショップの改装についてご紹介します。

まず初めに「OVOP」って何?という人のために、簡単にOVOPについてご説明します。

私たちは現在、5つの農業組合に対してバオバブを使った農産品ビジネスの促進を支援していますが、その全ての組合はOVOPプロジェクト(One Village One Product Programme:一村一品プロジェクト)によって作られた約100の組合の中から選ばれています。OVOPプロジェクトとは、日本の大分県が発祥の「一村一品運動」をモデルとした農村開発のプロジェクトで、マラウイ政府の産業貿易観光省が2003年から実施しており、JICAも2017年まで技術支援をしていました。

具体的には、各農村地域などで取れる特産物を活かして、市域振興につなげようという事業です。例えば、バナナがたくさん取れる地域において、ただバナナを販売していくだけでなく、売りさばけずに傷んだり、捨てられてしまったりするバナナをバナナワインに加工して販売するなど、商品加工、高付加価値化という側面が強いのも特徴です。

SPJのバオバブプロジェクトは、そのようなOVOPプロジェクトで作られた基盤を活かして、産業貿易観光省と連携して実施しているのですが、私たちが支援している組合の1つにはMaluso Cooperative Unionがあります。この組合は、先ほどお伝えしたOVOPプロジェクトで作られた約100の農業組合の上位組織で、マラウイ国内におけるOVOP商品の市場開拓や、都市部にある直営店舗(これがOVOPショップ)の運営、輸出対応などを担当しています。

今回は、Maluso Cooperative Unionが運営するOVOPショップ(日本でいう各県の地域産品を販売するアンテナショップを想像して頂ければ分かりやすいかと思います)の改装を実施しました。 まず、これまでのOVOPショップを見てみると、最初はJICA(日本人)の支援も入っていたこともあり、店内には広告ポスターが掲示され、パンフレットスタントが設置されているなど、OVOP商品のアンテナショップとしての役割を果たしていたことがわかります。

開店当時のOVOPショップ(2012年頃の写真)

続いて、改装前の状態がこちらです。実は、このショップがテナントに入っている建物が昨年にリノベーションを実施し、半年程お店を開け渡す必要があったため、その間はその建物前の敷地で毎日、ブース出展の様な形でショップを運営していました。しかし、実店舗に戻った後も、以下の写真を見ると分かる様に、広告ポスターなどがほとんどなくなり、せっかく商品を置く棚や机などがあるのに、それがそのまま放置されているといった、ただ商品が雑然と並べられているだけの、とても閑散とした雰囲気になっていました。


リノベーション前のショップの内観

そこで、今回は商品をただ並べるだけでなく、入店したお客さんに商品の魅力を見せることができる様に店内のレイアウトを改善しようとショップの改装を手伝いました。実際に改装した店舗の様子をご覧いただきましょう!!

①店舗入り口


まず、「OVOPショップ」という名前だけでは、実際に何を売っているお店なのかが分かりにくかったため、カウンターを入り口付近に配置し、外からも見える入り口には、販売している商品がパッと分かる様に、サンプル棚を持ってきました。これで、この店はハチミツやお米、ハイビスカスティーなど食料品をメインで販売していることが分かります。また、店舗の外にもスタンドを設置し、主な商品ラインナップを掲示する様にしました。

②商品棚のデコレーション

続いて、ショップの売れ筋商品であるバオバブオイルやバオバブパウダー、モリンガ石鹸などを1つにまとめて、Malusoの倉庫に眠っていた、アフリカのカラフルな布(チテンジ)や籠細工の入れ物などを活用して、魅せるディスプレイを意識したレイアウトに改善しました。また、商品の傍には、商品紹介のポスターなども設置し、商品の効果や使い方を簡単に説明できる様になりました。

また、それぞれの商品ごとに値段と商品名を記載した商品プレートも作成し、一目で値段が分かる様にしました。

③商品の強みを押し出す商品広報媒体

OVOPショップの人気商品の一つに全国各地の農業組合から集められるハチミツがあるのですが、せっかく8種類もの豊富なバラエティがそろっているのに、ただ一色単に並べて販売しているだけでした。そこで、現在取り扱っている8種類のハチミツが、どの地域で取れたもので、どんな木々や花の蜜から採取されたものなのか、味や香りがどう違うのかなどの特徴をまとめた広報ポスターを作成しました。お客さんに選ぶ楽しさを与えることで、味比べや、自分のお気に入りハチミツ探しなどの楽しみも増え、全国各地から集まったバラエティ豊富なハチミツの魅力を引き出すことができます。

④店舗全体

最後に全体として、店の運営に必要ない、無駄なものを排除し、OVOPプロジェクトや商品一覧などの広報ポスターを店内に掲示することで、店内への動線をスムーズにし、すっきりと商品を見せられるように改善しました。

この改装が、実際に売り上げの増加にどれほど影響を与えるのかが分かるのは、まだこれからですが、とりあえず、常連客の皆さんからは「店内がオシャレになった。」「他のハチミツも試してみたくなった。」など前向きなコメントが多く寄せられているとのことです。今回の改装で全て完了ではなく、今後もさらに良いアイディアを取り入れて行き、商品の売れ行きや店舗を訪問する客足の増加を目指して行きたいと思います。

【店舗情報】

OVOP SHOP
場所:Area3、県庁オフィスの道を挟んで向かい側
営業時間:平日(8:30~17:00)
     土曜日(8:30~13:00)
     日曜日・祝日(休業日)


【バオバブ新商品を開発しました】

今回は、3年次から新たに開始した、バオバブ商品の新商品開発について、お伝えします。

これまで、スキンケア用のバオバブオイル、日常のサプリメントとしても使え、簡単にジュースなどが作れるバオバブパウダーの2つの商品を都市部で販売してきました。しかし、これまでの市場調査の結果を基に、さらにバオバブを使ったビジネスを拡張するために、新たな商品を開発し、販売を開始しています。

商品PRのために出店したブースでのアンケート調査などを実施し、市場のニーズを確認しながら、それを商品として形にするための開発会議を行いました。その後レシピを作り、ラベルをデザインし、という長い道のりを経て、ようやく市場に出せる商品が完成しました。早速ご紹介しましょう!

 

①バオバブジャム(製造組合:Maluso Cooperative Union)

マラウイのスーパーでは、イチゴやブルーベリーなどを原料にした、日本でも一般的なジャムが店頭に並んでいますが、バオバブジャムというのはまだ珍しく、ほとんど見かけません。しかし、現在販売中のバオバブパウダーの販売量を促進するため、ジャムに加工して付加価値を付けて販売することを企画しました。

バオバブパウダーはビタミンや、アミノ酸、プロテインなど多くの栄養素を含んだスーパーフルーツなので、ジャムに加工してもその栄養素は残ります。今回のコンセプトは、「毎朝の朝食で手軽に栄養改善」です。

実際の味はというと、バオバブは少し酸味と甘みのある果物なのですが、その組み合わせがうまくマッチし、とてもおいしく仕上がりました。日本にあるもので例えると、ミキ・プルーンや、酸味を抑えた梅ジャムを想像してもらえば分かりやすいでしょうか。

実際のプレ販売でも成果は上々で、現在、正式に商品として製造販売を開始しています。

 

②バオバブリップバーム(製造組合:Maluso Cooperative Union)

続いて、2つ目の新商品がリップバームです。これは、バオバブオイルと、養蜂のハチミツ採取の時に取れる「みつろう」を使って作った、無添加のオーガニックなリップバームです。

バオバブの木は、水分を幹に蓄える能力が高く、サバンナでも大きく育つことができるので、別名「生命の木」とも言われています。そんなバオバブの種から作られるオイルは、ビタミンや、美容に効果があるとされるパルチミン酸などの脂肪酸が多く含まれており、保湿効果が高いことが特徴です。

塗り心地はしっとりとしており、乾燥した唇にも自然に浸透していきます。べたつかないので、唇だけでなく手や顔など、ボディクリームとして使用することもできます。

この商品は、観光客、もしくは在留外国人が本国へ帰る時のお土産や、気転な手土産として使える様に作られており、容器にはアフリカらしい木彫りの小瓶を採用しています。内容量も10g、手のひらサイズで、見た目も可愛いらしく、値段も250円程度で手ごろというのもポイントです。最近では、在住の日本人からも一時帰国のお土産としてのニーズが高まってきています。

 

③フレグランス入りバオバブオイル(製造組合:Home Oils Cooperative)

左:これまで販売してきたPure 右:新発売のLemongrassの香り付きオイル

これまで、この組合では、製造した混じり気のないピュアなバオバブオイルをボトル詰めして販売してきましたが、市場からの「香りが付いているといい。」という要望を形にし、レモングラスのエッセンシャルオイルで香り付けしたバオバブオイルを販売することにしました。

レモングラスのエッセンシャルオイルは、あくまでも、ほのかな香り付けとして少量だけを加えているため、元来のバオバブオイルの効果を失うことなく、また、オイルの持つナチュラルなバオバブ由来の香りも残しています。

顔や肌に塗った際にも、ほんのりと優しくレモングラスの香りが漂うので、気分をリラックスさせる効果もあります。香料が苦手という人にも使いやすいはずです。

また、使用しているエッセンシャルオイルは、マラウイ産のオーガニックのものを使っているため、化学品などは一切添加されていないというところもポイントです。

 

④バオバブ石鹸(企画中)

そして、実はもう一つ新商品を企画しており、先ほどのフレグランス入りバオバブオイルを担当している製造組合でもあるHome Oils Cooperativeにて、バオバブオイルを使った石鹸を開発中です。現在、試作品を作ってプレ販売を行い、さらに商品の改善を進めております。

石鹸はコールドプロセス法という、従来の中和法やホットプロセス法などに比べて、高品質な原材料の良さを壊さない方法で、じっくり丁寧に作っており、私も商品を試してみましたが、洗った後に肌がしっとりとして、とても使い心地の良い石鹸に仕上がっています。

現在、パッケージングデザインなども作成中なので、近々、正式に市場に販売できる様になります。

以上今回はバオバブを利用した新商品についてご紹介しました。


【マラウイサイクロン支援始めました!!】

SPJでは5月17日~7月9日までの期間において「マラウイ共和国ゾンバ県における洪水被災者への緊急物資配布事業」を始めました!

このプロジェクトでは、2019年3月4日に発生したサイクロン・イダイによって、甚大な洪水被害を受けたマラウイのゾンバ県の被災者に対して、1ヶ月分の食糧・支援物資と、新たな作物を栽培するための種子を提供します。食糧・支援物資を提供する裨益者の選定から、現地の農業協同組合などからの食糧・支援物資の調達及び裨益者への提供、物資提供後に実施する各村でのモニタリングまでを、2カ月間で実施します。

住民への事業の説明会の様子

現在、現地駐在員である濱田と飯田は、事業地であるゾンバ県のMwamboとNgweleroにおいて、各村での現地調査を実施して、裨益者の選定を進めると共に、首都のリロングウェなど、各地にある農業協同組合などを訪問し、SPJがオーダーした食糧・支援物資の生産状況などを、逐一、確認しています。

事業の説明会の様子(現地スタッフ2名)
各村での裨益者の選定の様子(メモを取る現地スタッフ3名と案内役の住民)

被災地では写真のように倒壊してしまった家屋なども見られます。中にはもはや更地のようになってしまった住居もありました。 避難キャンプは既にほとんど閉鎖してしまっており、多くの人々が元の自分達の自宅に帰るか、あるいは別の地域に移り住まざるを得ない状況になっています。

サイクロンによって被害を受けた家屋の様子

実は、私(濱田)は、アフリカに始めてやって来ましたが、これまでに訪れました東南アジアの国々とは、マラウイの国民性や生活文化などが大きく違い、特に、食事に供されるお米(ネリカ米というそうです)が美味しいのには、驚かされています。日本とは異なる生活環境なので、食事などの健康管理に注意しながら、プロジェクトを無事に終えるよう、これからも頑張ります。


【衛生管理フォローアップ研修開催】

現在、SPJが実施している「バオバブ製品の製造販売を通じた農民グループの自立支援プロジェクト」では5つの農業組合を支援しており、それらの組合は「原材料供給担当」と「製造販売担当」の2つに別れています。「原材料供給担当」組合はバオバブが多く自生する地域の農村部に位置し、バオバブの実から作られるパウダーとオイルの原材料となるバオバブの種を「製造販売担当」組合に販売しています。

「製造販売担当」組合はマラウイの都市部にあり、首都のリロングウェとマラウイ最大商業都市であるブランタイヤにそれぞれ位置しています。「製造販売担当」組合は搾油機でバオバブの種を搾油し、バオバブオイルを作り、またバオバブパウダーもパッケージングして市場に販売しています。

2つの担当に分けている理由は、バオバブオイルやパウダーのコアターゲットは中高所得者層のマラウイ人であり、定職を持ち、月給を受け取っている人たちになるので、政府機関や企業が集まる都市部に集中しているからです。

4月後半、バオバブが多く自生するマンゴチ県にある「原材料供給担当」組合である、Zokoma CooperativeとWokha Cooperativeの2組合に対して、2年次にも実施した衛生管理研修のフォローアップ研修を実施しました。バオバブの収穫時期は5月~6月にかけてなので、今年の収穫時に併せて、原材料の衛生管理の強化をすることが目的です。

今回はZokoma Cooperativeで実施した研修の様子をご報告します。研修の講師には、実際に彼らから商品を購入しているMaluso Cooperative Unionより製造担当スタッフを講師として招き、1日間のプログラムで実施しました。

【プログラム①】公衆衛生についてのおさらい

まずは公衆衛生についてのおさらい講義を行いました。感染経路には人為的なもの(手の傷や髪の毛など)と環境的なもの(害虫、土壌、水など)があること、それを防ぐために何が必要なのかなどを学んでいきます。

講師のMiciusによる講義

【プログラム②】5S改善についてのおさらい

続いて、5S改善についてのおさらい講義を行いました。5S改善とは、日本の自動車企業TOYOTAが発祥であり、製造工程における無駄やムラをなくして作業効率を高めるために、作業環境を改善させていくというメソッドです。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の5つのSを基に改善を行っていくことから「5S改善」と呼ばれています。今回は実習として、実際の保管庫の1つを見直し、5つのSに沿って環境改善を行いました。

(改善前)モノが地面に直接敷いたブルーシートの上に置かれており、不必要なものがそのまま保管されている状態であった。

(改善中)保管庫内の物品を全て出し、必要なもの、不必要なものに分けて分類し、必要なもの以外は処分します。また、保管庫内を清掃します。

(改善後)使われていなかったドア板を活用し、地面にブロックを並べた上でドア板を置き、もの置台にしました。お金をかけずにアイディアと工夫で衛生環境も改善し、必要なものが取り出しやすくなりました。

【プログラム③】作業工程における衛生管理の実習

午後には、実際に作業工程における衛生管理方法について実習を通して学んでいきます。午前中の講義内容を基にバオバブの実の選定作業を実習として行いまいた。

まずは作業場の清掃、使用する道具の洗浄を行い、また石鹸での手洗いを徹底します。

まずは作業場の清掃、使用する道具の洗浄を行い、また石鹸での手洗いを徹底します。

マラウイでは、ゴム手袋は都市部の薬局などでは販売されているものの、値段が高く、村落部では手に入りません。そのため、ゴム手袋の代用品として、村落部でも販売されている小型のビニール袋を両手に装着して作業を行うことにしました。

いよいよ、収穫されたバオバブの実の選定作業です。バオバブの実を広げ、殻や繊維な余分なものを取り除き、傷んだ実などがないかも合わせてチェックしていきます。

最終的に選定した実はきれいな容器に入れて、保存してきます。

日本の環境で考えればとても単純なことですが、マラウイの生活においては、例えば、キッチンが野外にあり、ブロックを並べただけの3点かまどで調理するというのが日常ですので、衛生管理に関する意識は日本よりもかなり低いのが現状です。 もちろん、実際にオイルやパウダーを製造する場合には、適切な場所で、そして方法で実施していますが、今回の様に原材料を取り扱う際にも衛生管理の徹底をしていくことで、商品の品質向上に繋がっていきます。


第36回SPJ研究会を実施しました!

去る3/8(金)、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は「バオバブ製品の製造販売を通じた農民グループの自立支援プロジェクトinマラウイ駐在員一時帰国報告会」を実施しました!! なお、本報告会は日・アフリカ関係の強化に資する事業として、外務省のTICAD7パートナー事業に認定された報告会として実施しました。↓下記URLにTICAD7パートナー事業の認定事業として本報告会が掲載されています。

外務省HPへ

本報告会ではSPJの現マラウイ駐在員である青木から、事業の背景、1年~2年次の活動報告(事業は3年間継続の予定)など参加くださった皆様へ説明致しました。

講話時間は1時間程でしたが、OVOP(一村一品運動)の紹介、バオバブオイルの機能や効果、現地農民の問題点等、細かい点まで説明することが出来、参加された皆様からは「数回分のお話をコンパクトに勉強できた」「決められた時間内でプロジェクトの全体像が分かりとても良い学びになった」といった声を聞くことが出来ました。

報告会の様子
自己紹介をする駐在員・青木

本報告会では前駐マラウイ日本大使である西岡様やJICAの北岡理事長にもお越し頂き、マラウイでの事業実施や、日本の支援取組等についてコメントを頂き、参加された皆様のマラウイへの理解を高めることができました。また、皆様へのおみやげにはマラウイの農民グループが作っているバオバブオイルのサンプルをお渡しし、効果をお試しいただくようお願いいたしました。

説明される前駐マラウイ日本大使の西岡様
一村一品運動について説明するJICA北岡理事長

本報告会では限られた時間で皆様にマラウイについての事業をしっかりとお伝えすることが出来ました。これからもSPJは継続してこのような研究会を実施していきたいと思います。

↓報告会スライドはこちら

報告会スライド


【Zokoma Cooperativeで収入向上報告会を実施しました】

現在、SPJではマラウイにて5つの農民の組合を支援しています。2018年には本格的にマラウイ国内におけるバオバブ商品の製造販売事業を開始し、製造品の品質向上や販路開拓など各組合の運営サポートを行ってきました。そこで、1月下旬にマラウイ南部州のマンゴチ県にあるZokoma Cooperativeにおいて「収入向上報告会」を実施しました。この報告会では、組合の位置する村落地域の伝統首長や村長たちをゲストに招いて、2018年の1年間で組合としてどのような活動を行い、そこに参加する組合員たちが個人的にどれだけ収益を上げ、そのお金を使ってどのように生活向上させたのかを組合員たちから発表してもらいました。今回はその様子をご紹介します。

実際に報告会の様子をお伝えする前に、これまでのZokoma Cooperativeで行った活動と、その成果をお伝えします。

この組合は元々、ハチミツを販売していた養蜂組合です。しかし、その収穫時期は大きく分けて年に2回しかないため、周辺に多く自生するバオバブを使って新たな収入を創出しようというのが目的でした。

2017年2月に1年次を開始し、組合の組織運営能力を高めるために、会計帳簿の記帳方法や原価計算の仕方、事業計画の作成方法などビジネストレーニングを1年かけて実施しました。また、バオバブパウダーの製造研究や衛生管理の研修を行い、バオバブビジネスを開始する基盤を整えました。

2年次には、バオバブの収穫時期である5月~6月にかけてバオバブの実を収穫し、パウダーを製造して、残った種と共に販売しました。販売先は都市部でバオバブパウダーをパッキングして販売し、またバオバブの種からオイルを製造して販売していたSPJ支援している組合のMaluso UnionとHome Oils Cooperativeです。

2018年の売上目標は418,000MWK(マラウイクワチャ)でしたが、実際には1,402,560Kと目標の3倍以上の売り上げを獲得することに成功し、バオバブパウダーを673kg、バオバブオイルの原料となる種を5,483㎏販売しました。


組合員が集めてきたバオバブの種(約4トンあります)

バオバブパウダーと種の売上金と共に記念撮影(写真真ん中の椅子に乗っているのが現金)

今回の報告会には伝統首長(各自治体で一番偉い人)をはじめ、近隣の村長たちなど7名のゲストが参加してくれました。約3時間の日程で行われたプログラムは以下の通りです。

【プログラム】

1.Zokoma Cooperative組合会長による開会の挨拶

2.SPJ現地事業責任者(青木)による挨拶

3.各組合員による発表

4.代表村長による挨拶

5.伝統首長による挨拶

6.記念撮影

7.懇親会(昼食)

①Zokoma Cooperative組合会長による開会の挨拶

 これまでの組合活動を村長たちに発表する機会を得た喜びと、SPJのこれまでの支援に対する感謝の気持ちを挨拶で伝える会長のWasi氏。組合の中でも年長者で、みんなから慕われるリーダーです。

②SPJ現地事業責任者(青木)による挨拶

 報告会に参加してくれたゲストへのお礼と、この一年間、バオバブ事業に真摯に取り組んできた組合員たちへの感謝を述べる青木駐在員。

③各組合員による発表

 今回、発表してくれた組合員は19名。2018年の1年間にZokoma Cooperative販売したバオバブ商品とハチミツの販売量と売上を報告し、その収入をどのように使ったのかを報告してもらいました。

 収入の使い道については、皆さん思い思いに活用されていましたが、特に多かったのが子供の学費の支払いでした。これまでは親族に借りるなど、ようやく払えていた学費の支払いを今年はスムーズにできたと喜びを伝える組合員が多かったです。 他には、自転車やマットレス(布団)を買ったという人や、家の屋根を茅葺きからトタン屋根に替えた人など、家や生活の環境を整えるために使ったという人もいました。また、食卓に肉や魚などを出せる日が増えて、家族みんな喜んでくれていますという主婦らしい嬉しい声もありました。

自分の生活がどのように向上したのかを嬉しそうに発表する組合員
合員もゲストの村長たち(後ろ側)も真剣に発表に耳を傾けています

④代表村長による挨拶

⑤伝統首長による挨拶 ゲストを代表して2名から挨拶を賜りました。ゲストの皆さん、住民たちが地域の組合を通じて、自らの力で収入を得て、生活を豊かにする努力をしていることをとても喜んでおり、誇りに感じていると有難いコメントを頂きました。また、SPJに対しても深い謝意の言葉をいただき、私たちにとっても地域の有力者の皆さんに活動を理解して頂く、とても良い機会となりました。

挨拶をする村長代表のKili氏

⑥記念撮影

 最後に参加者全員で記念撮影をしました。

⑦懇親会(昼食)

 報告会の終わりには、ゲストも交えての懇親会を行いました。メニューはもちろん、マラウイの主食であるシマ(原料はトウモロコシ)。今回はシマだけでなくご飯も用意され、おかずも牛肉と鶏肉のダブルと、普段の食卓よりも豪華なメニューを組合員のお母さんたちが一生懸命作ってくれました。ゲストも交えてみんなでワイワイと賑やかな時間を過ごしました。

大きな鍋でシマを作る組合員のお母さんたち
左側手前にある白いものがシマです

今回の報告会はSPJにとって非常に貴重な機会となりました。プロジェクトに関わっている組合やその組合員たちが、私たちの活動をどの様に感じているのが、また、どんな影響を与えているのかを確認することができました。私たちがこのプロジェクトを通して目標としているのはバオバブビジネスを使って、持続的な収入を獲得し、自立した生活を営むことが出来るようにサポートすること。今回の報告会では、その目標に向かって着実に歩みを進める人たちの姿を見ることができ、私たちもとても嬉しく、次年次も現地の人たちのために頑張っていこうと勇むことができました。


【日本で美容オイル有識者を集めてのワークショップを開催しました!】

SPJでは2019年3月5日より、「バオバブ製品の製造販売を通した農民グループの自立支援プロジェクト」の3年次を開始しました。1年次には対象農民組合に対して、ビジネスノウハウを身に着けるための研修を実施し、バオバブオイルの搾油機や商品保管庫の供与など、バオバブ事業を開始するための基盤を整えました。2年次には、バオバブ商品の衛生管理・品質改善に向けた支援と、マラウイ国内における販路開拓を重点的に支援してきました。3年次には、さらに商品の品質を向上させ、新商品の開発などにも取り組んでいきます。また、さらなる販路拡大を目指し、フラッグシップ店舗の獲得など、バオバブ商品の認知度向上を目指していきます。

さて、今回は2月に日本で実施した、美容オイルの有識者を集めてのオイル分析ワークショップについてご紹介します。

日本では、シアバターや椿オイルなどがスキン(ヘア)ケアオイルとしてすでに有名ですが、他にも様々なオイルが日本の市場にも出回っています。今回、マラウイ産のバオバブオイルに加え、モリンガオイルやホホバオイルなど、最近注目を集めているオイルを集めて、商品の比較分析を行いました。

今回、ワークショップに参加して下さった有識者は5名で、皆さん一般社団法人日本オイル美容協会認定のオイルソムリエの資格をお持ちで、普段から様々なオイルを実践で使っておられる専門知識を持った方々です。

今回はマラウイ産のバオバブオイルとモリンガオイルに加えて、日本で購入したホホバオイル、アプリコットオイル、マラクジャオイル、マルラオイルの6種類を使って、それぞれのオイルの色や香り、塗り心地や肌への浸透力などを5段階で評価し、各オイルの特徴を洗い出しました。

ワークショップの目的は、さまざまな美容オイルとバオバブオイルを比較し、プロの視点でバオバブオイルならではの魅力を語っていただくことと、バオバブオイルの販売促進にあたって想定ターゲットや、セールスポイントをアドバイスいただくことの2点でした。

事務局にとってとても嬉しかったのは、専門家にバオバブオイルが非常に高く評価されたことです。バオバブオイルの成分による保湿性やエイジングケアへの期待感に加え、肌なじみのよさ、浸透度の高さ、ほどよいつや・しっとり感はほかのオイルよりも優れているとの声が相次ぎました。

バオバブオイルを使った販促アイディア、商品開発のアイディアについては、バオバブオイルまわりの検索ワードが多かった順に「バオバブx効果」、「バオバブx髪」、「バオバブx酸化」、「バオバブxシャンプー」だったことからヘアケアやシャンプーに贅沢にバオバブオイルを配合してはどうか、ネイルやハンド用のオイルにバオバブオイルを配合すると乾燥する冬に良さを実感できそう、などの意見が寄せられました。

日本でのバオバブオイルの認知、使用にはまだまだ拡大の余地があります。しかし専門家から高い評価をいただけたことで、オイルを使った美容、肌の保湿に関心の高い中高年齢層にじっくりアプローチしていけば、利用意向、使用率は徐々にでも拡大できるのではという感触を得られました。品評会の結果はマラウイと共有し、マラウイでバオバブオイル販売の際のセールストークなどに活かしていきます。


【バオバブオイルをマラウイ大統領夫人にお届けしました!】

SPJでは現在、マラウイ国内でバオバブ商品のプロモーションを進めています。今回ではバオバブ商品のギフト化を推し進め、なんと在マラウイ日本大使館のご協力も頂いて、マラウイの大統領夫人にバオバブオイルをクリスマスプレゼントとしてお送りすることに成功しました! ことの発端は、バオバブ商品をギフトとして販売しようと企画したことから始まりました。 このクリスマスや年末年始のシーズンは、クリスマスプレゼントや年末年始に本国に帰国する在住外国人のお土産としてギフト商品のニーズがあるからです。 11月の初めから構想を練り、完成したのが「バオバブギフトBOX」です。バオバブオイルとバオバブオイルとみつろうで作ったリップバームをセットにし、チテンジ(アフリカ独特のカラフルな柄の布)を張った箱に詰めて、ラッピング包装したものです。リップバームには木彫りの容器を使用し、マラウイらしさを強調した商品となっています。

バオバブギフトBOX

現地で支援をしているMaluso Cooperative Unionに製造方法を伝授し、厚紙を加工して、チテンジを張るところから作業を指導し、最終的なラッピングの仕方など、数日間の研修を重ねてようやく完成しました。

バオバブオイルBOXを製造するMalusoスタッフたち

マラウイの首都リロングウェでは毎月の最終土曜日に「ファーマーズマーケット」と呼ばれるイベントが開催されており、新鮮な野菜や在住外国人が作ったケーキやクッキー、アイスクリーム、ジャムやサルサソースにチテンジや木彫りなどのお土産物など、数多くのブースが広場に並びます。Maluso Unionも毎月出店しており、バオバブ商品をはじめ、はちみつやモリンガパウダーなどの商品を販売しています。ほとんどのお客様は在住外国人や富裕層のマラウイ人で構成されています。

今回はこのバオバブギフトBOXが市場でどのように受け入れられるのかを調査するために、11月末のファーマーズマーケットにおいて、プレ販売を実施しました。

ファーマーズマーケットに出店したMalusoブース

お客さんの反応は上々で、当日の半日だけで20個のギフトBOXを販売し、さらに12月に本国一時帰する人たちから事前注文を受けるなど、販売当初からターゲット層の心を掴むことができました。

Malusoブースの前には商品を手に取るたくさんの外国人が

実はこの時に日本大使館の柳沢大使も来られており、バオバブギフトBOXの販売を開始したことをご紹介させて頂いたことがきっかけで、ぜひマラウイの大統領夫人にもプレゼントしてみてはというご提案を頂き、今回、実際にお渡しすることになりました。

欧米ではすでにスーパーフードや美容オイルとして認知されているバオバブですが、そのきっかけはハリウッドセレブたちが愛用したことで広く注目を集めて、市場に浸透していきました。

マラウイにおいても、大統領夫人や有名人などに使用してもらうことで、広く一般的に注目されるようになれば、その市場開拓への効果はとても大きなものとなります。

バオバブギフトBOXは、組合の今後のバオバブ事業の収益拡大に大きく貢献してくれることでしょう。これからも各組合の事業収益を増加できる様に、新商品の提案や製造サポートなども続けていきます。


【バオバブパウダーおすすめレシピご紹介】

今回は、スーパーフードとして欧米で注目を集めているバオバブパウダーの使い方をご紹介します。

Maluso Unionが販売しているバオバブパウダー

まずは、改めてバオバブパウダーがスーパーフードと呼ばれる所以を簡単にご紹介します。

その特徴は何と言っても種類豊富な栄養素がたくさん含まれているということ!

・ビタミンCはレモンの3倍

・カルシウムは牛乳の3倍

・鉄分はレバーの3倍

・マグネシウムはアボカドの5倍

・ポリフェノールはブルーベリーの6倍

・食物繊維はバナナの50倍!!

他にも、アミノ酸やミネラルなど様々な栄養素を多く含んでいます。

この栄養素が注目され、欧米のセレブが愛用したことからスーパーフードとして人気になりました。

市販で売られているパウダーは上記写真の白い実の部分を粉末状にしたものです。実は乾燥しており、見た目は落雁の様で、中には種があります。触感はラムネに似ています。肝心の味はと言うと、ほんのりと酸味と甘みがあります。

バオバブの実

現地の人はこのバオバブをそのままフルーツとして食べたり、ジュースにして飲んだりしています。地方の市場やバス乗り場に行くと、小さなビニール袋に入ったバオバブジュースが50クワチャ(7円)程度で売られています。中には、それを凍らせてアイスキャンディーにしたものもあります。

バオバブジュースを作る村のお母さんたち
袋入りのバオバブジュース。着色料を入れているので、カラフルなラインナップですが、味は全部一緒です。

では、バオバブパウダーが人気の欧米ではどのように食べられているのかを見てましょう!

ネットで「Baobab Powder Recipe」で検索すると、何ともオシャレなレシピがたくさん出てきます。

バオバブパウダーの商品自体も多くの会社から販売されており、人気の高さが窺えます。

・Baobab & Carrot Smoothie Bowl

(参考:https://pandavita.com/blogs/recipes/baobab-smoothie-bowl )

・Turmeric & Baobab Tonic

(参考:https://aduna.com/blogs/recipes/turmeric-baobab-tonic)

・Baobab and Banana Milkshake

(参考:http://ecoproducts.co.za/recipe/baobab-and-banana-milkshake/)

それでは、いよいよ私たちおすすめのバオバブパウダーを使ったレシピをいくつかご紹介します。

〇バオバブはちみつヨーグルト

(用意するもの)バオバブパウダー    小さじ山盛り1杯

ヨーグルト(プレーン) 100g

はちみつ        お好みで

(作り方)

ヨーグルトにバオバブパウダーとはちみつを混ぜるだけです。バオバブの爽やかな酸味とはちみつの優しい甘さが絶妙です!

〇バオバブジュース

(用意するもの)お湯    200ml

バオバブパウダー 小さじ2杯

はちみつ(砂糖でもOK) 小さじ2杯

(作り方)

お湯にバオバブパウダーとはちみつを溶かすだけ、ホットで飲めばレモネードの様に、冷やして飲めば、マラウイでも定番のオーソドックスなバオバブジュースになります。バオバブは実は白いですが、熱を加えると赤みのあるオレンジ色になります。優しい酸味の効いたすっきりした味わいは運動後や夏の暑い日など、疲れた時にピッタリです!

〇バオバブミルクセーキ

(用意するもの)牛乳 200ml

バオバブパウダー 小さじ2杯

はちみつ(砂糖でもOK) 小さじ2杯

バニラエッセンス 数滴

(作り方)

牛乳を軽く温め、バオバブパウダーとはちみつを溶かします。最後にバニラエッセンスを数滴加え、冷蔵庫で冷やせば完成。バオバブパウダーを加えることで少しとろみがでるので、ミルクセーキの様な舌ざわりになります。牛乳を豆乳に変えても美味しいです!

〇バオバブジャム

(用意するもの)バオバブパウダー 100g

水 500ml

砂糖 250g

レモン汁 少々

(作り方)通常のジャムの作り方と同じで、鍋に全ての材料を入れて、コトコト煮込みます。水分がなくなり、トロッとジャム状になれば完成。梅ジャムの様なすっきりとした甘みが好きな人は、気に入ること間違いなしです!

いかがでしたでしょうか?今回は簡単にできるバオバブパウダーの調理方法をご紹介しました。

筆者も最初はスーパーマーケットで100%果汁のジュースを毎週買っていましたが、今では、週末に自分でバオバブジュースを1Lぐらい作り置きして、冷蔵庫に常備する様になりました。バオバブジュースを日常的に飲むようになってから、腸内環境が良くなり、お通じも良くなりました。

他にも「バオバブ レシピ」と検索するといろいろなレシピ情報が載っています。バオバブパウダーの購入もネットで簡単に購入できますので、ぜひいろいろと試してみてください!

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