「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」の第6回会合が開催されました。

「顧みられない熱帯病(NTDs)の根絶を目指す議員連盟」(以下、「NTDs議連」)は、2019年5月に、元厚生労働大臣・衆議院議員(当時)の塩崎恭久氏と、秋野公造氏(参議院議員)が呼びかけ人となって設立されました。NTDs議連の第6回会合が2023年3月6日に開催されましたので、簡単にご報告いたします。

今回の会議では、国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官がNTDs議連・事務局長代理として司会進行役を務められ、会長には前会長の塩崎恭久氏の後任として松本剛明衆議院議員・ 総務大臣 が選出されました。

左から 秋野公造参議院議員・財務副大臣、 松本剛明衆議院議員・総務大臣、 塩崎恭久氏、 国光あやの衆議院議員・総務大臣政務官

この日、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)CEOの國井修先生、長崎大学熱帯医学研究所 ケニアプロジェクト拠点 教授・拠点長の金子聰先生、長崎大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 教授・研究科長 北 潔先生、長崎大学プラネタリーヘルス学環 副学環長 平山謙二先生ほか、厚生労働省、外務省、国際協力機構(JICA)の各担当の方々から、NTDsに関する現状、そしてそれぞれの取組みなどに関するプレゼンもありました。

日本はこれまで感染症に関するグローバル・リーダーとしての役割を果たしてきました。会議中に話題となったように広島G7サミットでもNTDsの問題と支援状況についての理解が促進され、コロナ禍でますます顧みられなくなったNTDs対策への支援がさらに進むことを願っています。

※ 顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases: NTDs)とは、世界保健機関(WHO)が定める20の疾患の総称のことで、発展途上国地域の149の国々に暮らす中低所得者層を中心に約10億人もの人々が苦しんでいると報告されている病気です。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延し、これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、生涯にわたる身体的、精神的影響を及ぼし、経済成長の妨げにもなっています。そのため、適切な時期に適切な治療を受ければ治癒が可能なのにも関わらず、貧困のためにそれができず、病気のためにさらなる貧困に陥るという負のスパイラルが発生しています。


ガーナ(アシャンテ州マンソ・ヌクワンタ村)における職業訓練校建設・運営事業に関して、外務省のNGO連携無償資金協力(N連)を締結

職業訓練校の建設予定地

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ) では、この度、ガーナ(アシャンテ州マンソ・ヌクワンタ村)における職業訓練校建設・運営事業に関して、外務省のNGO連携無償資金協力(N連)を締結することができました。

この事業は、2020年2月に、SPJ理事長の鈴木りえこが、MPJユースの学生13名らと現地(旧ミレニアム・ビレッジ‐Bonsaaso)に滞在した際、SPJの連携組織であるMPAガーナから依頼されたものです。

ガーナはかつて金の一大産出国で、以前から違法採掘がおこなわれていましたが、金価格の高騰で、外国人(とりわけ中国人)による違法採掘が盛んとなり、周辺の環境問題にも悪影響を与えていました。そこで、2017年にガーナ政府が中小規模採掘を規制し外国人を排除しましたが、現地の若者たち(18歳~35歳の約30%)は他に生活手段がなく、過酷な労働条件の違法採掘に関わり続けていたため、地元ではこの問題解決が喫緊の課題となっていました。そのため、数年前から、現地の伝統的指導者たちが、MPAガーナに8ヘクタールの土地を提供し、若者の将来のための職業訓練施設をつくることを依頼していたものです。

設計には、隈研吾教授(東京大学特別教授・名誉教授、隈研吾建築都市設計事務所、SPJ特別顧問)とそのチームの皆様が、ボランティアでイメージを担当してくださいました。コロナ禍もあり、計画はなかなか進まず、企画から2年以上を経て事業開始に至ることができました。辛抱強くご協力くださった皆様に心から感謝しております。

残念ながら、この事業を成功させるためには、N連の資金だけでは十分ではないため、改めて皆様にご寄付を依頼する予定です。皆様のさらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。

● これまでの関連ブログ①隈研吾氏、「アフリカの魅力とインパクトを語る」 ~アフリカへの想いと建築への原点もお伺いしました!~
● これまでの関連ブログ②ガーナを訪問しました!


「あなたにもできるSDGs~世界を見つめ、行動は足元から」 ~「おけがわコミュニティカレッジ」にて講演 ~

埼玉県桶川市では、2023年1月に、市民の交流や活動を通したコミュニティの場として、「おけがわコミュニティ大学」@坂田コミュニティセンターを開講しました。

その第1回目の講師として、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)理事長、鈴木りえこが、お招きいただき「あなたにもできるSDGs~世界を見つめ、行動は足元から」をテーマに講演を行いました。

当日は30名以上の方が参加して下さいました。ご高齢の方が多かったのですが、鈴木からのSDGsに関するクイズにも積極的にお応えいただきました。また、講演後は以下のようなご意見をいただいた、と主催者から連絡をいただきました。
・非常に勉強になった。身近なところからできる事を模索しようと思った。(60代以下)
・内容は難しかったが、近年よく耳にするSDGsの中身に触れることができ良い機会だった。(70代前半)
・SDGsについて初めて知る事が多く、内容理解が難しかった。(70代後半)

その他、この講演をきっかけとして参加者同士のコミュニケーションが生まれ、人道支援関係で活動している地元団体への参画希望者も数名いらした、と主催者の方々が喜ばれていました。

今後もSDGsを身近に感じてもらえるよう、より親しみやすい内容でお伝えしたいと思います。

「おけがわコミュニティカレッジ」関係者の皆さま、ご視聴くださった皆さま、有難うございました!


SPJ、フィリピン・リマサワ島へのスーパー台風オデット 災害支援事業 3 (最終報告)~サラ・ドゥテルテ副大統領がリマサワ島を訪問~

昨年12月にフィリピンを襲った大型台風ライ(現地名:オデット)の被害は、フィリピンの多くの地域に及びました。その中でも、南レイテ州のリマサワ島(レイテ島南沖に浮かぶ直径約10キロの孤島で、人口は約5,100人)は、もともと経済的に脆弱な島であり本島と比べて明らかに災害支援が遅れていました。ちなみに、リマサワ島は、1521年に航海中のフェルディナンド・マゼラン一行によって、フィリピンで最初のミサが行われた場所と考えられている歴史的な島です。

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)では、すでにお伝えしておりますように、このリマサワ島の被災者の方々を対象に、2件の支援事業(ジャパン・プラットフォーム<JPF>のご支援で完成した38軒とSPJの独自事業として開始した55軒)を行っておりました。今回のご報告は、後者のSPJが株式会社ココウェルの水井社長にご尽力をいただき、最終的にはココウェル様との共催自事業と言える55軒の再建、修復事業の完成についてです。新たに支援が完了した家には、ココウェル様とSPJのロゴを掲示しましたので、写真をご覧ください。

実は、当プロジェクトの実施期間は今年3月から5月末の予定でしたが、様々な困難に立ちふさがれ、完成が大幅に遅れてしまいました。主な問題は、離島であることによる資材運搬の困難と、フィリピン陸軍から予定通りの人数の大工さん(無償)を派遣していただけなかったことなどです。

6月になり赤坂と大野が、8月末には水井社長も来島され、ココウェル様が手配してくださった大工さん(有償)によって建設を進めることができました。

ところが、そのころには被災者の中には仮設住宅の建築ではなく、もとの住宅の修繕を希望する方が増えてしまったのですが、ココウェル様のさらなる追加費用など柔軟なご対応のおかげで、無事に支援を終えることができました。

残念なご報告は、配った資材を転売してしまった受益者(住人)が一人おられたことです。 リマサワ島では大工不足により、国連国際移住機関(IOM)の支援などでも、資材だけ配りそのままになっているケースが多く見受けられ、資材転売が発生していたそうです。町役場と警察から厳重に注意して頂きましたが、転売者からの弁済までは難しいそうです。

このような事情で予定より時間はかかりましたが、8月初旬には、サラ・ドゥテルテ副大統領がリマサワ島を訪問され、SPJの支援にも感謝して頂きました。また、同地における別の支援事業としてJPF助成事業を通じて実施した木組み研修についても深い関心を寄せてくださいました。木組み研修に関しては、別途ご報告します。

右から: リマサワ島町長/メルチャー・パトラコルタ氏 フィリピン副大統領/サラ・ドゥテルテ氏 SPJ国際派遣スタッフ(JPF事業担当)大野

ココウェルの水井社長は、レイテ島、リマサワ島との繋がりをますます強く感じるようになられ、今後も現地の労働環境を整えるなどの支援を続けられるそうです。

被災者の皆様が少なくとも屋根のある家で暮らすことができるようになりましたことに対して、水井社長、リマサワ島の町長はじめ関係者の皆様のご協力に心から感謝しております。

SPJ独自事業の報告1=> http://sdgspromise.org/?page_id=12527
SPJ独自事業の報告2=> http://sdgspromise.org/?page_id=12575
JPF支援追加事業報告=> http://sdgspromise.org/?page_id=13106


キガリサミットの最終報告書、完成!

Uniting to Combat NTDs(UTC)から、2022年6月にルワンダの首都キガリで開催された『マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリサミット』の最終報告書が完成したと、報告がありました。

キガリサミット最終報告書:https://bit.ly/3zePuN1

キガリサミット最終報告書表紙

報告書には、画期的な政治的・経済的コミットメントの概要ほかサミット出席者へのアンケート結果などが記載されています。

また、キガリ宣言コミットメント・トラッカーというシステムを構築して、随時、支援の状況や追加支援申込などが出来るようになった事も紹介されています。

キガリ宣言コミットメントトラッカーサイト:https://bit.ly/3CNnQrn

キガリ宣言コミットメントトラッカーのサイト(サイト自体は英語)

SDGs・プロミス・ジャパン(SJP)もNTDs制圧への日本の認知度を高めるべく、政府への働きかけや情報発信を行っております。

NTDsへの皆さまの引き続きのご関心、ご支援をよろしくお願いします。

【キガリサミット関連サイト】
※キガリ宣言への日本からの署名 ⇒ http://sdgspromise.org/?p=12786
※キガリサミット続報      ⇒ http://sdgspromise.org/?p=12794

SPJでは2022年1月30日に開催された「世界NTDの日」当日に撮影された各国・都市のライトアップの様子もSNS発信しています。100か所近くのライトアップをご覧いただき、NTDへの関心を深めて頂ける事を願っています。
Instagram: https://www.instagram.com/sdgspromisejapan/
Twitter:  https://twitter.com/sdgsp_japan


【開催報告】ホッテズ教授 x 詫摩教授『ポストコロナのグローバルヘルスを考える』

2022年9月26日(月)、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)主催で、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の外務省公式サイトイベントとして、ワクチン開発と顧みられない熱帯病(NTDs)に関する世界的な権威であるピーター.J.ホッテズ教授(Prof. Peter J. Hotez、ベイラー医科大学)と詫摩佳代教授(都立大学)をお迎えして、『ポストコロナのグローバルヘルスを考える』(オンラインセミナー)を開催いたしました(注:事前収録日7月27日)。アフリカ諸国では、以前から保健分野での遅れが指摘されていましたが、新型コロナのパンデミックで、その脆弱性がさらに懸念されるようになっています。

開催概要はこちら⇒ http://sdgspromise.org/?page_id=12908

セミナーの様子を以下にて公開いたします。
動画はこちらから⇒ https://www.youtube.com/watch?v=1zz1epQ8Hk0

セミナーでは、最初に、ホッテズ教授から近著の内容を含む最近のグローバルヘルスを取りまく状況の講演をしていただきました。

近著「PREVENTING THE NEXT PANDMIC」の内容を紹介しながらのセミナーの様子

ホッテズ教授は、感染症拡大の原因が多様化していること(貧困・戦争・政情不安・都市化・森林伐採・反科学運動さらには気候変動など)、パンデミックによる犠牲者が戦争やテロによる犠牲者を上回っている現状で、医療関係者と地政学専門家も含めた国際協調の必要性を説いています。また、同教授は、“反貧困ワクチン”と教授たちが指摘されるワクチンの開発経緯や、反ワクチン運動との闘いなど、一般の方には知られていないグローバルヘルスを取り巻く現状と課題を分かりやすく説明してくださいました。

セミナー後半では、ホッテズ教授と詫摩教授に、未来への対策について対談していただきました。詫摩教授はホッテズ教授のご著書『次なるパンデミックを防ぐ』の日本語翻訳をされていたため、的確なご質問を含めた対談となりました。

和訳された『次なるパンデミックを防ぐ』を見せる詫摩教授

最後に、詫摩教授から本日紹介されたホッテズ教授の近著の日本語版が、出版直後から売れ行きが好調で、日本の書店の主要コーナーに置かれるようになったことを紹介した所、ホッテズ教授は書店で実際に見てみたいと笑顔で応えていました。

SPJでは、今後もアフリカ大陸を中心とした低・中所得国での開発活動や、グローバルヘルスやNTDsのアドボカシーなど、持続可能な開発目標の推進に向けた活動に取り組んでまいります。


【TICAD8公式サイドイベント】ホッテズ教授 x 詫摩教授『ポストコロナのグローバルヘルスを考える』~ 9月26日にセミナー録画をオンライン配信 ~

SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)は、去る2022年8月27、28日の両日、チュニジアにて開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の外務省公式サイドイベントを2つ企画いたしました。一つは、既にお伝えしている日本を代表する建築家の隈健吾氏による『アフリカの魅力とインパクトを語る』で、すでに8月22日に開催済みです 。
報告サイトはこちら:http://sdgspromise.org/?page_id=12866

もう一つは、7月29日に事前収録させて頂いたピーターJホッテズ教授(Prof. Peter J. Hotez)と詫摩佳代教授による『ポストコロナのグローバルヘルスを考える』です。

ホッテズ教授(ベイラー医科大学)は、廉価なCOVID-19 ワクチン開発の貢献により今年のノーベル平和賞候補のお一人に選ばれています。そのホッテズ教授をメインゲストにお迎えして基調講演をいただき、その後、同教授と詫摩教授(東京都立大学)との対談を実施いたしました。

SPJでは、同セミナーを9月26日(月)にオンライン配信させていただきます。どなたでも参加可能ですので、皆様のお申し込みをお待ちしております。

【開催概要】
日時:2022年9月26日(月)16:00~17:00(事前収録日:7月29日)
主催:特定非営利活動法人SDGs・プロミス・ジャパン
テーマ:『ポストコロナのグローバルヘルスを考える』
メインスピーカー:ピーターJホッテズ教授(ベイラー医科大学 テキサス州ヒューストン 国立熱帯医学校創設学長)
対談相手: 詫摩佳代教授(東京都立大学法学部教授)
開催方法: Zoomウェビナー
言語:英語(日本語字幕あり)
参加費:無料
参加登録:下記リンクより、2022年9月25日18時までにお申し込みください。
https://bit.ly/3KQX30B

【講演概要】
近年、貧困・戦争・政情不安・都市化・森林伐採・反科学運動、さらには気候変動など感染症拡大の原因が多様化しています。ホッテズ教授は、パンデミックによる犠牲者が戦争やテロによる犠牲者を上回っている現状で、これまで以上の国際協調の必要性を説いています。また、同教授は、反ワクチン運動との闘いや貧しい人にも提供できるCOVID-19 ワクチンの開発など、グローバルヘルスを取り巻く現況と課題をわかりやすく説明して下さいました。セミナー後半では、ホッテズ教授と詫摩教授に、未来に向けての対策について議論していただきました。

【登壇者プロフィール】

【ピーター・ホッテズ教授】

ベイラー医科大学国立熱帯医学校の校長。ベイラー医科大学で小児科学、分子ウイルス学、微生物学を教えている。ベイラー医科大学のテキサス子ども病院ワクチン開発センターの共同所長のほかベイラー大学の生物学の教授、テキサスA&M大学のハグラー高等研究所のフェロー、ライス大学ベイカー公共政策研究所の病気と貧困に関するフェロー、テキサスA&M大学スコウクロフト国際問題研究所のシニアフェローも務めている。1980年、イェール大学で分子生物物理学の学士号を取得し、1986年にロックフェラー大学で生化学の博士号を取得、1987年にコーネル大学のワイル医科大学で医学博士号 (MD) を取得した。米国熱帯医学衛生学会の会長を務めた経験があり、学術雑誌PLOS Neglected Tropical Diseasesの創設者兼初代編集責任者でもある。全米医学アカデミーならびにアメリカ芸術科学アカデミーの選出メンバーで、2011年には世界保健機関 (WHO)の全米保健機関からアブラハム・ホロウィッツ賞を授与された。2014年から2016年にかけてホッテズは、米オバマ政権下で、米国科学特使を務めた。2018年には、米国-イスラエル二国間科学財団理事会のメンバーに任命された。また、テキサス州の二期連続の知事のもとで、感染症タスクフォースにも参加した。これらの取り組みが評価され、ブナイ・ブリス・インターナショナルから功労賞を授与された。2018年、Research! Americaから「持続したリーダーシップ」賞を授与された。2022年、新COVID-19ワクチンを開発し、Maria Bottazzi博士と共にノーベル平和賞候補にノミネートされた。

【詫摩佳代教授】

東京大学法学部卒業後、同大学院総合文化研究科国際社会科学専攻国際関係論博士課程単位取得退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所助教、関西外国語大学外国語学部専任講師、首都大学東京法学部准教授などを経て2020年より東京都立大学法学部教授。専門はグローバル・ヘルス・ガバナンスと国際政治。著書『人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差』(中公新書、2020年)で、2020年度第42回サントリー学芸賞政治経済部門を受賞。


【開催報告】 隈研吾氏、「アフリカの魅力とインパクトを語る」 ~アフリカへの想いと建築への原点もお伺いしました!~

2022年8月22日(月)、SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)主催、隈研吾建築都市設計事務所共催にて外務省第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の オフィシャル・サイドイベントとして、隈研吾氏をメイン・スピーカーにお迎えし「SPJ特別オンラインセミナー:アフリカの魅力とインパクトを語る」を開催いたしました。

開催概要はこちら:http://sdgspromise.org/?page_id=12812

当日は、SPJの鈴木りえこ理事長からのご挨拶の後、日本を代表する建築家の隈研吾氏に「建築」へのコンセプトと「アフリカ」への興味の原点に関するお話しも含め、現在アフリカにて企画している建築のお話を語って頂きました。ご参加いただいた多くの方に絶賛していただき、またご質問もいただき有難うございました。

隈氏のお話の概要は、こちらをご覧ください。

SPJも隈氏のアフリカに対する想いを共有し、今後も皆さまのご協力をあおぎながら事業を推進したいと願っています。


トーゴ共和国で4つのNTDs、バヌアツ共和国でトラコーマを撲滅 ~NTDs制圧に関する嬉しい進捗報告~

世界保健機関(WHO)とSPJのパートナー団体であるUniting  to Combat NTDs(UTC)から、顧みられない熱帯病(NTDs)の制圧に関する2つの嬉しい報告が届きましたので皆さまにお伝えします。

一つは、アフリカのトーゴ共和国が、2011 年から 2022 年の間に、「ギニア虫症」、「リンパ系フィラリア症(象皮症)」、「睡眠病」、「トラコーマ」の4つのNTDsの撲滅に成功したというものです。

8月22日にトーゴの首都ロメで開催されたWHOのアフリカ地域委員会で、4つのNTDsを世界で初めて撲滅した国として、優れた功績賞を受賞しました。

UTCサイト: https://bit.ly/3POuJNl

そして、もう一つはアジア・太平洋地域のバヌアツ共和国です。失明の原因となるNTDであるトラコーマを撲滅した世界で最も新しい国で、太平洋島嶼国としては初めてです。これは、2016 年のリンパ系フィラリア症(象皮症)に続いて、この 83 の島々からなる群島国家から NTDs が撲滅された2番目の事例となります。

WHOサイト: https://bit.ly/3pL2ox4

SPJも今後もNTDs制圧のために日本での認知度をあげる活動を続けて参ります。


キガリサミットは顧みられない熱帯病との戦いにおける歴史的な瞬間!

2022623日にルワンダの首都キガリにおいて『マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリサミット』に関して、Uniting to Combat NTDs (UTC) からさまざまな媒体による報告が送られてきました。SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)も独自にNTDs制圧への日本の認知度を高めるべく発信を行っておりますが、その取組みも含めUTCによるキガリサミットでの成果についてご覧いただければ幸いです。 

UTC報告サイト: https://bit.ly/3ORk4Bj

UTCのサイトより:キガリサミットの様子

写真左から:アラブ首長国連邦外務・国際協力省国務大臣シェイク・シャクブート・ビン・ナヒャン・アル・ナヒャン、ジャマイカ首相アンドリュー・マイケル・ホルネス、ディレクター、テドロス・アダノム・ゲブレイエス博士(世界保健機関総長)、ルワンダ共和国大統領ポール・カガメ、チママンダ・ゴジ・アディチー氏(著名な小説家)、チャールズ皇太子(ウェールズ皇太子、連邦首相)、メリンダ・フレンチ・ゲイツ(ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団共同議長) H.E.フィリップ・イスドル・ムパンゴ博士(タンザニア連合共和国副大統領)

当日(6/23)にIntare Conference Arenaからストリーミングされたキガリサミット全編は以下からご覧ください。
⇒ https://bit.ly/3PZOamK 

顧みられない熱帯病に関するキガリ宣言の発表 

世界中の指導者たちは、キガリ宣言を承認することでNTDを制圧することに100%取り組んでいることを示しており、サミットでは多くのスピーチにより強力な支持を得ました。国、組織、企業、機関はキガリ宣言を承認しました。

キガリ宣言へのコミットメント: https://bit.ly/3OCBSzT

上記キガリ宣言コミットメントの動画には、以下日本の官民学の方々の署名の様子もご覧いただけます。
・外務省 三宅伸吾外務大臣政務官
・厚生労働省 佐藤英道副大臣
・エーザイ(株) CEO 内藤春夫様
・栄研化学(株) 代表執行役社長 納富継宣様
・長崎大学学長 河野茂様
・SDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)鈴木りえこ理事長

【キガリサミット関連サイト】
※外務省サイト
⇒ https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ghp/page1_001202.html
※JAGntd(Japan alliance on Global NTDs:事務局は長崎大学熱帯医学研究所)
⇒ https://jagntd.org/news/worldnews/?p=6793
※エーザイ様のサイト
⇒ https://www.eisai.co.jp/news/2022/news202250.html
※栄研化学株式会社
⇒ https://ssl4.eir-parts.net/doc/4549/tdnet/2146632/00.pdf
※安倍元総理へのSPJからの追悼記事
⇒ http://sdgspromise.org/?p=12778
※SPJのキガリ宣言署名記事
⇒ http://sdgspromise.org/?p=12786

 また、SPJでは今年1月30日に開催された「世界NTDの日」当日に撮影された各国・都市のライトアップの様子もSNS発信しています。100か所近くのライトアップをご覧いただき、NTDへの関心を深めて頂ける事を願っています。
Instagram: https://www.instagram.com/sdgspromisejapan/
Twitter: https://twitter.com/sdgsp_japan