ウガンダ・ルヒーラ村視察と女児への公開インタビューほか

IMG_0529.JPG110128女児インタビュー⑦.jpg110128女児インタビュー②.jpgPatience8.JPG20110131Ryamiyonga小学校_20.jpg110129Peninahの卒業祝賀会④.JPG
【写真】上段:JICA地球ひろば@広尾で放映されたウガンダ女児への公開インタビュー、ウガンダ・MbararaにあるMVPクラスター・オフィスにて日本からのインタビューを受ける4人の女児たち(中央、右の2枚)
下段:ルヒーラ村の小学生に絵本『どうぶつたち』を手渡すMPJスタッフ杉江真理子、Patienceの家でインタビューを行う杉江とナオミさん(MPJインターン)、Peninahの卒業祝賀会に参加しました!

去る1月末、MPJスタッフ杉江真理子とMPJインターンのナオミ・ウィリアムさんが、ウガンダのミレニアム・ビレッジ、ルヒーラ村へ出かけて、昨年からMPJが支援している女児たちとこれから支援しようとする女児たちへのインタビューを実施しました。このインタビューの模様は、JICA地球ひろば@広尾・東京の研修室を借り、一般向けに公開され日本からも参加者たちが、ウガンダの女児たちに対して直接質問することもできました。
MPJでは、2010年2月(ウガンダの新学期)から、ルヒーラ村の女児11名に対して、寄宿舎付きの中等学校で勉強するための奨学金を提供しています。選抜の基準は、(1)優秀であること、(2)家が貧しくて奨学金なしでは中等学校へ行くことができないこと、(3)女の子であること、の3項目です。女の子だけを選ぶ理由は、サハラ砂漠以南の貧しい村落では、もともと進学率が非常に低いうえ男の子の進学が優先され、女の子は学校へ行けず家事を手伝い低年齢で結婚する可能性が高いためです。
2010年2月の時点では、すでに国連開発計画(UNDP)がルヒーラ村の女児支援を行っていたため、MPJではその中の10名中8名を引き継ぎ、新たに3名を新規で支援しています。
20110201Kanywamaizi Primary School_4.JPGPrimary Leaving Exam(PLE-小学校卒業認定試験)と呼ばれる全国試験では、「村で初めて女の子が全国トップクラス(Devision 1)で合格した、しかも一挙に3人も!」と教育担当者が喜んでいました。昨年は、MPJインターンのナオミさんが現地へ出向き、女の子たちの家を一軒一軒訪ねたり、本人やご家族のインタビューを行ったり、中学校へも視察にでかけました。そのような地道な活動も成果をあげたこと、また女の子たちも「努力をすれば未来が開ける」ことを実感したことなどから、今年1月の試験では全国トップクラスで卒業した女の子がさらに10名以上でました。そのため、MPJでは今年、新たに6名の支援を開始し、その数は合計17名となりました。
20110202Ruhiira風景_5.jpg1月28日に、生まれて初めて村を離れてMbararaというミレニアム・ビレッジ・プロジェクトのオフィスがある地方都市へ出かけ、日本への公開インタビューに応じてくれた女の子4名は、かなり興奮ぎみだったようです。それでもインタビュー前にはナオミさんたちと体操してリラックスし、「将来は弁護士になりたい」「医者になって村の役に立ちたい」といった目標とともに、村のコミュニティに貢献することを約束してくれました。参加して下さった日本の聴衆の皆さまのご意見も大好評でした。


ウガンダのビレッジの女児11名の教育支援(寄宿舎付き中等教育)を開始しました!

MPJでは、今年度から、総括的な支援を実施しているミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)の中で最も欠けていると思われる女児の教育支援を集中的に行うことにしています。
 まずは、昨年5月に理事長・鈴木りえこが訪れ強い印象を受けたウガンダのミレニアム・ビレッジ、ルヒーラ村から支援を開始しました。ルヒーラ村チームは、MVPの中でも積極的に新しい試みを行っているチームとして評判です。
 支援プロジェクトの内容を把握してより確実なものとするために、昨年秋からMPJオフィスでボランティアとしてお手伝いくださったナオミ・ウィリアムさんを、今年1月より4月上旬までルヒーラ村に派遣して、すべての少女の自宅を訪れインタビューを実施、2月の新学期からは彼女たちの中学校とその寄宿舎へも個別訪問していただきました。
 ルヒーラのMVPではすでに女児の中学校進学支援を開始していましたが、UNDPからの支援金額が減少しているため、MPJが引きつぐことになりました。ただし、成績表とインタビューを通じて、UNDPが支援してきた11人の中から優秀な成績を維持している8人に絞り、さらに3名の新入生を支援しています。
 この新入生3名は、MVPの支援制度ができたために懸命に勉強を続け、村始まって以来初めて国が実施している小学校卒業試験で「デビジョン1」というトップクラスの成績を収めました。しかも一挙に3名が同時にトップクラスに輝き、村の誇りとなっています。
 この3月にはMPJ理事長・鈴木が有志の皆さんとともにルヒーラ村を訪れ、中学校の寄宿舎に住む女児たちを訪ねてきました。
 MPJでは彼女たちが初心を貫き、将来の夢を実現できるためのお手伝いを続けたいと願っています。皆様からのご支援・ご協力もよろしくお願いいたします!
訪問するナオミ.jpgインタビュー・ナオミ2.JPGインタビュー・ナオミ.jpgインタビュー・ナオミ3.JPGインタビュー・ナオミ4.jpgインタビューするナオミさん.jpg中学校の看板の前で.jpg中学校のバス.jpg寄宿舎.jpg
【写真】上段:左から、UNの車で少女の自宅を訪問するナオミさん、少女の自宅でのインタビュー1、自宅でのインタビュー2
中段:左から、少女の自宅でのインタビュー3、自宅でのインタビュー4、自宅でのインタビュー5
下段:中学校の看板の前で、中・高校のバスの前で、寄宿舎の寝室
【MPJが支援している女児と学校名】
1. Ninsiima Stediusさん(16歳)Kyeizooba Girls School
2. Kyoine Happyさん(17歳)Kibubura Secondary School
3. Kiconco Daphineさん(13歳)Maryhill High School
4.Kyohairwe Lovenceさん(17歳)Hornby High School
5.Nayebare Doreenさん(15歳) Kibubura Secondary School
6. Nabaasa Estherさん(17歳) Kyeizooba Girls School
7.Ninshaba Miriaさん(15歳)Masheruka Girls School
8. Tayebwa Preciousさん(14歳)Bweranyangi Girls School
9. Kyohabire Mary-Gloriaさん(14歳)Maryhill High School
10.Naamara Sylviaさん(15歳) Kibubura Secondary School
11.Niwamumpaire Winnieさん(16歳)Kashaka Girls School
各女児に関する報告書も作成中です。
彼女たちが書いた詩の一部を「続き」に掲載します。
 

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