インターン生がミレニアム・プロミスCEOにインタビューしました!

DSC03778.JPG ミレニアム・プロミス・ジャパンでは、今春からパナソニックとNPOサポートセンターのご協力をいただき、NPOインターンシッププログラムに参加して、学生インターンの大小田紗和子さん(中央大学2年生)を派遣していただいています。
大小田さん&ジョン.JPG 大小田さんが夏休み中にニューヨークへ出かけた際、ミレニアム・プロミス・パートナー大会のために出張していた鈴木理事長に同行して、ミレニアム・プロミスのオフィスを訪れました。ジョンは、若者のリーダーシップに感激し、さらなる躍進を期待しています。
 大小田さんがCEOのジョン・マッカーサー博士に取材しましたので、その報告を「続き」に掲載します。
【写真】右上:ミレニアム・プロミスのオフィス 左下;インターン大小田さん、鈴木理事長、ジョン

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ODIレポートに関するミレニアム・プロミスからの回答

すでにご紹介しましたように、昨秋イギリスのシンクタンクODIが、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに関する調査分析レポートを発表しました。その中で、ミレニアム・プロミス側がいくつかの点で、反論を述べています

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ODIレポートに対するミレニアム・プロミスからの回答
 我々は、ODIチームがミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(以下MVP)を慎重かつ入念に再検討したことに感謝する。ODIチームは、本報告書の調査および準備に、多大な時間を費やし協議を重ねた。我々は、ODIがMVPの「目覚ましい成果」を認識していることに感謝の意を表するとともに、ミレニアム開発目標達成(以下MDGs)には明らかにMVP型の介入が緊急に必要であるとするODIの見解に強く賛同する。また、ミレニアム・ビレッジ(以下MV)が、広範囲な拡大プロセスの一環として実施されるべきであり、また、ドナーは、MVP型プログラムと補完的投資を大規模に拡大するため、責任を持って資金提供すべきであるというODIの意見に賛同する。
 マリやルワンダをはじめとして、MVPを現在受け入れている複数の国々は、MVの手法を国家レベルに拡大する国家政策を提唱している。これらの国家政策は、素晴らしくかつ大胆であり、国際社会に向けて発表されている。これらの政策は、ハイレベル政府の計画と監督の下で、コミュニティレベルの政府の重点活動に、MVP型介入を直接組み入れていると我々は当然ながら認識している。我々は、ODIの提言と十分一致した形で、MVPが政府外の独立したプロジェクトではなく、(まして、一部のNGOの手法にみられるように政府を回避しようとする方法としてではなく)(NGO団体や民間セクターとの連携は必要であるが)政府の国家的取り組みの一環となるべき戦略の一つと考えていることを強調しておく。
 最近、マラウイ大統領は、「全ての村落にミレニアム・ビレッジを」と希望を述べた。ウガンダの多数の国会議員も同様の意見であった。ナイジェリアは、MVを多数の州に設置する取り組みを開始した。また、他のアフリカの数十以上の国々がMVPへの参加を申し出ている。各国政府は自国の財源を投入する用意はあるが、どの国もすべて、ドナーからの多大な支援を必要としている。

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国連総会サイドイベント会議の報告(食糧危機)

9月22日国連総会初日に、ニューヨーク国連内で開催されたサイドイベント会議(The Earth Institute at Columbia University, FAO, IFAD, WFP and UNDP 共催)”A Response to the World Food Crisis: Smallholder Agriculture, Food Security and Rural Development in Africa”で、潘基文事務総長とサックス教授らがスピーチを行いました。
会議にはアフリカの農家代表としてカメルーン(右の写真)やケニアの女性たち(左の写真)も参加して活発に発言しました。食糧危機が農家に与える影響は大きく、家計を営む女性たちの負担がさらに増大する懸念が広がっています。また、会議では将来的に「水不足」が及ぼす深刻な状況にも言及されました。

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会議資料に掲載されたミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)に関する文章と、食糧危機に関する事務総長メッセージ簡約は「続き」をお読みください。

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コロンビア大学地球研究所からのメールマガジン

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コロンビア大学地球研究所のミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに参加したテレサ・S・カラマノスさんからのメッセージが、メールマガジンで届きました。
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皆さまへ
夏を目前に、私達はミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに参加する機会を得ました。コロンビア大学地球研究所チームとそのパートナーがアフリカで進めている重要な仕事を体験することができたのです。
滞在を終え大学に戻ったとき、熱心な同僚や活動資金提供者と協力関係を結ぶことができた私達は本当に恵まれていると感じました。皆さまの団結がアフリカの人々の生活を変えているのです。
コロンビア大学地球研究所
ファンディング・イニシアチブ・ディレクター
テレサ・S・カラマノス

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ミレニアム・プロミスCEOからのメッセージ

2008年5月26日

ミレニアム・プロミス最高経営責任者
ジョン・マッカーサー
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東京でミレニアム・プロミス・ジャパンの発足をお祝いできますことを大変誇りに思います。この素晴らしい全国的なイニシアチブは、2015年までのミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた日本の支援に大きな弾みをもたらすでしょう。日本政府は、アフリカにおけるミレニアム・ビレッジ事業に対し、初期段階での重要な支援を提供しています。私たちはこれまでの日本の成功を祝し、今後に向けて一層の支援を呼び掛ける機会を得たことを喜ばしく思います。この取り組みを先導する上で指導力を発揮してくださった北岡伸一教授と鈴木りえこ氏に感謝申し上げます。

福田康夫総理大臣からのメッセージ

ミレニアム・プロミス・ジャパン設立に寄せて

平成20年5月26日
内閣総理大臣
福田康夫

 ミレニアム・プロミス・ジャパンの設立おめでとうございます。
 アフリカン・ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトは、アフリカの経済成長にとって重要な農村開発に焦点を当てつつ、食料生産、保健衛生、水、エネルギー等の幅広い分野で支援を実施することにより、コミュニティ開発を目指すものであり、アフリカの貧困削減に向けた道筋を示す上で大きな役割を果たす可能性があります。このプロジェクトを支援し、貧困削減やアフリカ支援についての啓発活動を行うNPO法人であるミレニアム・プロミス・ジャパンの設立を、私としても大変喜ばしく思っています。本年は、明後日より始まる第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)や7月のG8北海道洞爺湖サミットにおいて開発・アフリカの問題が大きく取り上げられます。このようなタイミングでミレニアム・プロミス・ジャパンが設立されることは誠に時宜にかなったことであると考えます。
 アフリカン・ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトは、マルチ・セクターの取り組みによる個人とコミュニティの能力強化を重視する人間の安全保障の考え方に合致するものです。こうした観点から、日本政府は、2005年からサックス・コロンビア大学教授の取り組みに賛同し、既に8ヶ国の9つの村々を対象としたプロジェクトを支援しています。そして、TICADⅣ開催の機会をとらえ、新たに4ヶ国への支援の拡大を検討しています。
今後、ミレニアム・プロミス・ジャパンがアフリカン・ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトに対する支援の輪を草の根レベルまで広げ、ミレニアム開発目標(MDGs)達成やアフリカを支援する動きが我が国でも更に広がることを期待しております。  (了)